来季に向けて戦力整備のこの時期ですが、一つの朗報です。
復活が待たれる(期待される)奥川恭伸投手。
秋季キャンプの四国IL・愛媛との練習試合でしたが、
3イニング、22球、無安打、無失点、最速154キロ、22球中150Km以上を5度計測
と復活への第一歩を踏み出せた内容でした。

復活ののろしを上げた奥川恭伸投手 出典サンスポ撮影・土屋創造2023/11/11
この日投げることはあらかじめ分かってはいましたが、見るまでは疑心暗鬼な部分がありました。
果たして本当に投げられるのだろうか・・・
かばうような仕草はないのだろうか・・・
しかしそれは杞憂に終わりました。
ヤクルトはそんなファンにむけて、動画を公開しています。
コンデション不良からの登板としては、それを気にしていない感じに見えました。
不安を感じさせない、力感があるフォームの感じでした。
150キロ越で変化球も切れていれば、この時期そう簡単には打てません。
まして相手が独立リーグでは・・・NPBとのレベル差を考えますと、抑えて当然かと思います。
まずは予定の3イニングを投げられたこと、中身もそれなりに濃かったことで、復活へのスタートを切ることができました。
本当は今少し球数を投げたいところですが、すんなり行きすぎてしまった感じです。
本人ももう少し多い球数を想定していたようです。
45球程度は投げて球数が増えたところも試したかったかと思います。
「本当に緊張と不安しかなかったです。あそこまでやれるとは思わなかった。取り組んできたフォームや直球、変化球をしっかりとマウンドで体現できた。それが1番よかった」
とコメントしています。
次の予定は分かりませんが、まずは徐々に長いイニングを試す感じでしょうか。
一定間隔で投げることが試せるのは、来季の春キャンプあたりからと思います。
奥川投手にはどうしても疲労の蓄積や故障の影が付きまといます。
今季もいよいよかの時に足首の故障、それが良くなってフェニックスリーグに出る直前に上半身コンディション不良と、常に機会を逃していました。
そう考えますと秋季キャンプは体力強化が中心かもしれません。
シーズン中では、不安や焦りがあるかと思いますが、オフシーズンでは堂々と体力強化メニューをこなせます。
高津監督は
「期待しかないですね。彼がいるかいないかというのは、非常にチームにとって大きなこと。今日が復活ではなくて、1年間ローテーションで投げ続けることが復活だと思っている、と伝えました」
と述べていますが、まさにその通りと思います。
奥川恭伸投手の球を受けたのは、星稜高校の後輩である内山壮真捕手でした。
内山捕手相手なら、言いたいことも言えるのではと思います。
内山捕手もだいぶ緊張したようですが、良くコミュニケーションを取って、今後も良いコンビとして頑張ってくれるように願っています。
先発要員の駒は一枚でも多く必要なヤクルト。
重要なピースがまずは順調な滑り出しは明るいニースです。
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