明日から日本のプロ野球は開幕ですが、メジャーは泥沼化しています。
日本とは、国柄の違いもあり選手会が組合として強い力(強いの意味は微妙ですが)を持って、機構・球団(オーナー)と交渉しています。
機構(コミッショナー)は、調整中ですが今回のコロナ問題では中々合意点が見いだせない状況です。
ただ、メジャーリーグ機構は日本時間6月18日、メジャーリーグ選手会に対して100%の日割り給与による60試合制でのシーズン開催を提案したと発表されました。
このままでは、最悪はシーズン無しもと思いましたが、妥協点が出てきそうです。
問題の争点は、結局は試合数と報酬の関係となります。
そこで、今回の提案内容ですが、
無観客開催の場合でもポストシーズンの分配金として2500万ドルを選手会に支払うこと。
前払いしている1億7000万ドルのサラリーのうち過払い金などの3300万ドルについて返金を求めないこと。
社会正義のための共同基金に参加すること。
前払い金が今年の年俸を上回っている選手について、シーズン開催の場合に日割り給与が支払われない可能性があることが報じられていたが、今回の提案に従えば、そうした選手も100%の日割り給与を受け取れることになる。 6/18配信 yahooニュースより
このような対立で思い出されるのは、1994年の大リーグストライキです。
肥大化する報酬に対しての規制が発端で、シーズン途中の8月から翌年の4月まででした。
当時も、球団収入と巨大化した報酬の配分でしたが、今回も報酬と言う事では似たところがあります。
今回は試合を行っても無観客ですから、球団収入はその他の事も合わせ激減で経営自体が怪しくなる球団が多くなる。
選手の希望とは中々合意できなかったわけですが。。。
今回の提案を受け入れ、1か月後くらいには開幕となる可能性が出てきました。
多様なプロスポーツの多いアメリカ。
競争も激しく大きく収入が増える訳では無いところでの報酬額の肥大事態。
このアンバランスは 今回の様な不測事態では容易に崩壊する危機を元々持っていたことになります。
前回のストで一時期かなりのファン離れで、MLB自体の人気が低迷しました。
ファンを無視した様な状態では同様にMLB自体の低迷が「つけ」として巡ってくるように感じます。
そんな意味でも、今回の提案をベースに双方が歩み寄り開幕する方がよいのかなと思います。
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