高橋奎二6回無失点の好投！　鬼門のマツダで今季初勝利を導く

9月25日　対  広島東洋カープ　　マツダスタジアムにて

鬼門、マツダスタジアムのカープ戦でやっと勝てました。

先発が頑張り、好機を上手く生かして僅差を勝てました。

再三の好機を生かせず、しぶとさが出せなかった広島の現状の調子の悪さが出た感じでもあります。

今季、長い道のりでした。

とにかくマツダスタジアムで片目を開け、溜飲が下がる思いです。

 

9/25　広島東洋カープ　対　東京ヤクルトスワローズ

 

先発高橋奎二投手。

全体的にはまあまあといった感じでした。

ピンチがありながらも凌ぎ切り、結果6回無失点で7勝目を挙げ、チームを勝利に導く好投だったと思います。

制球がほどほど安定すれば、この試合のようにしっかり試合は作れます。

序盤からしっかり制球でき、ここは球数にも表れていました。

2回の満塁のピンチは、相手が投手でしたからここは凌ぎきるところでした。

大きかったのは6回です。

先頭の秋山選手がレフトへの安打で出塁。

続く矢野選手もセンターへ安打で無死1，3塁。

野間選手は凡退でしたが、次の小園選手に死球を与えてしまいます。

連打の後の死球で1死満塁ですから、一打逆転というかなりのピンチでした。

ここで、一段ギアを上げました。

坂倉選手を148㎞のストレートでショートフライ。

末包選手を121㎞のチェンジアップで見逃し三振に斬り、無失点で切り抜けたのです。

犠飛でも同点でしたし、満塁の同点･逆転機を粘り切ったことは大きかった。

今までですと気持ちがはやり、落ち着きがなくなって制球を乱して失点するケースが多かったのですが、この回はキッチリ抑えました。

 

少なくとも同点となれば広島に流れが行くところ。

抑えきって逆に流れを引き寄せた感じです。

これが7回の追加点に結びついたと思います。

やはりピンチの後にはチャンスです。

この試合のように、あと一歩を踏ん張れれば2桁も見えてきます。

次回の内容を注目です。

試合後

「マウンドに立って（左）足を上げた時のバランスが凄く良かった。正しい綺麗なフォームで投げられた」

「（連敗を）止めてやると思ってマウンド立っていた。六回のピンチの場面で、本当に全力で投げにいった結果、ゼロで抑えられた。そこでしっかり粘れたのが、今年イチ良かったんじゃないかなと思う」

と振り返りました。

大きな自信となったのではと思います。

 

以降大西、山本、ロドリゲス、小澤投手の継投。

山本投手は計算外だったかもしれません。

大西広樹投手。

さすがにここのところは少しお疲れかと思います。

一時の絶好調状態よりは少し調子が落ちていますが、安定感はあります。

先頭の菊池選手に安打を打たれてしまいましたが、続く石原選手をダブルプレーでしのぎました。

代打の田村選手に安打を打たれたところで山本投手に交代しました。

勝ちパターン・・・やはり調子の波を抑えて結果を出す事は重要です。

その意味で大きく成長した感じです。

 

大西投手の後を受け、左の秋山選手対策で登板の山本大貴投手。

2球目内角高めの147㎞ツーシームを振らせてライトフライに打ち取りました。

役割を果たし、防御率は1.44。

キャリアハイの43試合に登板し、安定した投球を続けています。

 

ロドリゲス投手。

1失点はしましたが最後はしっかり踏ん張り、同点･逆転は許しませんでした。

1点差とされなかったところも大きく、あとの負担を軽くした感じです。

ただ先日のボーク、この試合もタイムリーでバックアップを怠るなど細かな修正点は多いと感じます。

まだ経験を積むところです。

球の威力をもっと増せば相当な戦力です。

 

クローザーの小澤怜史投手。

しっかり三者凡退で締め切りました。

今季は最後までしぶとく攻めるカープでしたから、最後のあっさりとした攻めは意外でした。

これまでには見られないカープの粘りのなさを感じました。

やはり調子が悪いと言う事かもしれません。

8回の西川選手がファールフライを取れずその後失点、9回先頭の丸山選手が2塁打も牽制死と、嫌な雰囲気で迎えた9回でしたが、しっかり三者凡退はクローザーになってきた感じです｡

 

今季はただでさえ弱い投手陣がコンディション不良などでそろわず、セットアッパーもクローザーもなかなか決まりませんでした。

清水、田口投手の不調による痛手が大きかったと思います。

しかし、大西、ロドリゲス、小澤投手が育ったことは、今後を考える上でも大きいと感じています。

髙津監督も頭の痛い今季だったと思いますが、ここにきて結果が出始めたように思います。

 

打線。

得点機にしっかりと取り切った感じです。

まずは初回、広島九里亜蓮投手の立ち上がりを攻略できました。

1番長岡選手が倒れた後、2番の西川遥輝選手。

内野安打で塁に出ます。

サンタナ選手は倒れましたが、村上選手が四球を選んで2死1，2塁となりました。

 

ここでオスナ選手。

3球目のシュートをセンターに打ち返して先制の1点が入りました。

 

その後はしばらく得点できませんでしたが、高橋投手が粘投して、その1点を6回まで守り切りました。

そして7回、チャンスがやってきます。

 

先頭のオスナ選手。

ライトにポテンヒットで出塁。

 

続く山田哲人選手がセンターに安打を打って、無死1，2塁となりました。

山田選手は4回に二塁打を打っており、これが2本目の安打です。

 

久しぶりに昇格した丸山和郁選手。

犠打を決め、1死2，3塁と走者を進め、得点のチャンスが広がりました。

 

広島はここで満塁策を取り、申告敬遠で中村選手を歩かせます。

高橋投手の代打で送られたのは、川端慎吾選手。

2球目の外角高めのチェンジアップを「らしいミート」でライトにタイムリーを打ちました。

ミートのうまい川端選手に、外角ベルト付近のチェンジアップはいけません。

打ってくれと言わんばかりの球でしたが、逃さない川端選手はさすがです。

 

更に満塁が続きましたが、長岡選手がセンターフライで2死満塁に変わります。

西川遥輝選手。

粘った末、9球目で四球を奪い取って、押し出しの1点をもぎ取りました。

これで3点差です。

安打でしっかり走者を還した川端選手、粘って押し出しを取り切った西川選手と、ベテランの味を出してくれました。

取り切れなかった長岡選手の若さとの違いを見せたと感じました。

 

これでやっとマツダスタジアムで勝利することができました。

この勢いで次も行きたいところです。

今夜は広島との2戦目。

先発はヤクルトが吉村貢司郎投手、広島は床田寛樹投手と発表されています。

　VS　

前回の9月19日はこの2投手の対決でしたが、久しぶりに床田投手を攻略できました。

打線は何とか再度攻略し、マツダで両目を開けたいところです。

吉村投手には前回のような粘投を期待します。

 

 

プロ野球 セリーグ　試合結果　2024年9月25日

広島東洋カープ　　　　　    　1-3　      東京ヤクルトスワローズ	マツダスタジアム
横浜DeNAベイスターズ　    　1-0　　　東京読売ジャイアンツ	横浜スタジアム