12月8日、2023年度の現役ドラフトが行われました。
ヤクルトからは梅野雄吾投手が中日ドラゴンズへ移籍。
東京読売ジャイアンツから北村拓己選手が移籍することとなりました。
まず、梅野雄吾投手。
昨季の成績は、5試合に登板し、防御率が3.38、勝敗・ホールド・ホールドポイント無し。
ヤクルトの公式ページに、梅野投手のコメントがありました。
「東京ヤクルトスワローズでは7年間プレーさせていただきました。怪我も多く目立った活躍もできませんでしたが、移籍先で活躍する事が今まで指導してくださった方や応援してくださったファンの方への恩返しになると思って、新天地では心機一転頑張ります。今まで本当にありがとうございます」
候補3人の中では可能性が一番高いと思っていましたがやはりでした。
球威で抑えるタイプですから広いバンテリンは少し有利かもしれません。
とは言え球威の回復、変化球のキレ、制球と課題は山積。
メンタルも含め環境が変わって心機一転出来れば。ブルペンが勝ち取れるとも言えます。
まずは来季が勝負と。
中日は良い投手が多いので、どん欲に吸収し、ひと花咲かせて欲しいと願っています。
北村拓己選手。
昨季の成績は、27試合出場、38打席7安打、得点2、打点0、犠打1,四死球3,打率.206。
右打者の内野は確かに補強ポイントですが、補強優先度は3番手くらいでしたからどうでしょう?
ジャイアンツ時代の印象は穴が多い感じでした。
当たれば…の感じで、淡白で攻めやすい選手と言う印象がありました。
右の代打要員に成れるか?
粘っこさが欲しいと感じます。
年齢的にも来季は勝負の年となりそうです
ヤクルトの水に合えば、化けるかもしれません。
望まれてヤクルトの一員になるのですから、是非大化けして欲しいと願います。
ヤクルト小川淳司GMが、現役ドラフト後にコメントを出しています。
巨人から獲得した北村拓己選手について
「右打ちの内野手として、どこでも守れる。ショートでもセカンドでも守れる。どちらかというと、中距離から大砲っていうところに期待が持てるんじゃないかな」
野手を獲得したことについては「もちろんピッチャーも補強しなきゃいけないポイント、大きなポイントになるんだけど、野手も手薄というところで。いろいろ、順番があるんでね。そこに関してはまた別なんだけど、手薄なところっていうポジションもあったんで、ま、そういうところになった」
梅野雄吾投手の中日への移籍に関しては、
「彼の場合は、いろいろ故障がありながら、ここまでそれなりに、1軍で投げてきてくれたピッチャーなんでね。もちろん、移籍するっていう、こういう思いは、寂しさっていうか、そういうものはあると思うんだけどまた新しい、新天地ってなれば、新しい梅野も出るんじゃないかなっていう風には思う」
12月8日も、契約更改がありました。
私見を、記録したいと思います。
契約更改情報 2023年12月8日分
12月8日に契約更新した選手は、
小澤怜史投手、濱田太貴選手、吉村貢司郎投手、丸山和郁選手、赤羽由紘選手の5選手でした。
数字はいずれも推定です。
小澤怜史投手
推定年俸 3,000万 昨年は1,100万。
小澤選手のコメントは以下です。
「個人的にはシーズン通して1軍で出場したのは初めてだったので、いいシーズンでした。来年も続けていけるようにやっていきたいです。球団からは、去年に続いて先発で頑張ってくれたというところと、シーズン途中での配置転換というところを評価していただきました。ヤクルトに拾ってもらって、恩返しができ始めていると思っているので、これからも恩返しができるように頑張りたいと思います。(来シーズンに向けて)どういう起用になるかはまだ分かりませんが、ローテーションなら二桁勝利を目指したいです。中継ぎであれば50試合以上登板を目標にやっていきたいです。今年はキャリアハイでしたが、来シーズンも更新できるように頑張りたいと思います」
途中から先発に回ってしっかりローテーションを守りました。
何より安定感がありましたので、このアップは当然と言えます。
好調でなくとも粘りを見せ試合を作れましたので、計算できる投手となりました。
来季もこの調子で行ってほしいところ。
今季の状態を維持すれば二桁も無理ではないと感じています。
次は大きく年俸アップが取れそうです。
貴重な先発となりました。
濱田太貴選手
推定年俸 2,000万 昨年は1,300万。
濱田選手のコメントは以下です。
「前半は思うようにプレーができず、あまり良くなかったのですが、後半は少しずつ上がってきたように感じるシーズンでした。バッティング面もまだまだ改善が必要ですし、打ちたい気持ちが前に出過ぎないように、冷静になってやっていきたいです。自分のアピールポイントは打撃だと思っているので、とにかく打ってアピールして、外野のポジションを狙っていきたいと思っています。今年は初盗塁もありましたが、来年は数をもっと増やしていきたいです。(来シーズンに向けて)二桁本塁打と、打率は260くらいは打てるように頑張りたいと思います」
頑張りはしましたが、どうしてもシーズンが進むと下降線。
しかし今季は、我武者羅にフルスイングだけではなく、少し状況に応じたバッテイングが見られました。
期待料込みのアップの感じです。
来季は本塁打を最低でも二桁・・・できれば20本近くを打ってくれれば。
また本人の言う打率 .260となれば準レギュラーと成れます。
状況に合わせたバッテイングと粘りが、来季飛躍のポイントと感じます。
吉村貢司郎投手
推定年俸 2,100万 昨年は1,600万。
吉村投手のコメントは以下です。
「今シーズンは色々な経験ができた一年だったと思います。その反面、途中で離脱してしまったり、悔しい部分もあったので、一年間戦えるように、体作りはこれからしっかりやっていきたいと思っています。初勝利は収められたものの、数字も含めて、期待に応えられなかったので、全然満足はできていません。オフシーズンは、今年の怪我を踏まえて、筋力アップや柔軟性の強化も必要になってくると思うので、そういった部分も重点的に取り組んでいきたいと思っています。(来シーズンに向けて)10勝を目標に投げていきますが、もちろん勝てるだけ勝ちたいです。ローテーションで一年間投げ切れるように頑張ります」
ちょっと物足りない数字でしたが、終盤は少し来季に向けた足がかりが残せた感じでした。
アップは期待料というところと思います。
球威が戻った感じですから、フルシーズン戦える体力が課題でしょうか。
そこは本人も感じている様です。
まぁ、アマチュアからプロに移っての1年目でしたから、無理からぬところとも言えます。
また、スイッチの切り替えも課題の感じです。
メンタルも強化して、計算できる先発を期待しています。
丸山和郁選手
推定年俸 1,600万 昨年は1,500万。
丸山投手のコメントは以下です。
「今シーズンは怪我で始まって、前半戦の打率も悪く、本当に悔しい一年になりました。このオフ期間、自分に厳しくして、来年こそはレギュラーを取れるよう頑張りたいです。(自主トレでは)青木さんをはじめ、村上もいますし、バッティング面で自分に足りていない部分があると思うので、しっかり聞いて学んでいきたいと思っています。(来シーズンに向けて)とにかくレギュラーです。そのうえで、打率も2割8分以上は残したいです。もう一つ、ゴールデングラブ賞の獲得を目指して頑張りたいです。外野手のレギュラー争いも激しいですが、強い気持ちを持って頑張りたいと思います」
完全に不完全燃焼でした。
アップは定期昇給の感じで、数字的にはダウンのところだったのではと思います。
バッテイングの穴が多い感じで、まずはミート力をつけないと何とも・・・・
同タイプが多いので、走攻守一段のアップが必要な感じです。
赤羽由紘選手
推定年俸 700万 昨年は600万。
赤羽投手のコメントは以下です。
「オープン戦は自分の中でいい感触があったのですが、その後なかなか状態を上げることができませんでした。シーズンを通して、試合にもあまり出ることができなかったので、非常に悔しい一年になりました。僕は特別、足が速いわけでもありませんし、守備力に長けている選手が多い中、どこでも守れるということが自分の強みだと思っています。バッティングに関しても、思い切りの良さだったり、力強いスイングは強みだと思うので、そこで勝負していきたいと思っています。(来シーズンに向けて)まずは少ないチャンスの中で、しっかりと結果を出すことだと思います。来年から背番号も変わるので、改めて初心を忘れずに、一軍に定着できるよう頑張りたいと思います」
定昇アップでした。
なかなか出場機会がなかった感じです。
どこでも守れるだけでは一段上がれませんので、やはりバッテイング。
右打者というところで貴重ですし、長打で結果を出したいところです。
赤羽選手の場合は、まずは率より一発でしょうか。
ヤクルト12月8日時点での契約更改情報
以下、日刊スポーツの引用です。
選手名 | 年俸 | 前年比 | 試合 | 勝数 | 敗数 | セーブ | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小 川 | 16000 | - | 23 | 10 | 8 | 0 | 3.38 |
石 山 | 15000 | - | 50 | 3 | 6 | 0 | 4.40 |
木 沢 | 5200 | △1500 | 56 | 2 | 3 | 0 | 2.72 |
高 梨 | 3500 | ▼800 | 15 | 0 | 3 | 0 | 4.69 |
今 野 | 3400 | ▼800 | 26 | 1 | 0 | 0 | 3.77 |
大 西 | 3200 | △700 | 46 | 2 | 2 | 0 | 3.60 |
原 | 3000 | ▼1000 | ★17 | 2 | 6 | 0 | 5.19 |
小 沢 | 3000 | △1900 | 29 | 6 | 4 | 0 | 3.02 |
梅 野 | 2800 | ▼700 | 5 | 0 | 0 | 0 | 3.38 |
奥 川 | 2100 | ▼600 | ★8 | 0 | 4 | 0 | 6.26 |
吉 村 | 2100 | △500 | 12 | 4 | 2 | 0 | 4.33 |
山 下 | 1050 | ▼350 | ★1 | 0 | 0 | 0 | 18.00 |
柴 田 | 1000 | ▼100 | ★40 | 2 | 1 | 0 | 5.59 |
金久保 | 900 | ▼100 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
阪 口 | 850 | △100 | 13 | 0 | 2 | 0 | 3.31 |
長谷川 | 750 | ▼50 | 1 | 0 | 0 | 0 | 13.50 |
丸山翔 | 700 | △250 | 22 | 0 | 0 | 0 | 4.05 |
尾 仲 | 700 | △100 | 11 | 0 | 1 | 0 | 5.17 |
近 藤 | 600 | ▼300 | ★16 | 0 | 0 | 1 | 1.13 |
竹 山 | 580 | △30 | ★14 | 2 | 3 | 0 | 4.33 |
坂 本 | 520 | △20 | ★8 | 1 | 0 | 0 | 1.76 |
沼 田 | 430 | △30 | ★19 | 1 | 8 | 0 | 5.13 |
嘉手苅 | 400 | ▼130 | ★16 | 1 | 0 | 0 | 5.52 |
下 | 300 | - | ★12 | 1 | 1 | 0 | 7.04 |
選手名 | 年俸 | 前年比 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
山 田 | 50000 | - | 105 | .231 | 14 | 40 | 4 |
中 村 | 17000 | - | 106 | .226 | 4 | 33 | 0 |
青 木 | 14000 | ▼20000 | 96 | .253 | 3 | 19 | 2 |
塩 見 | 7100 | ▼1500 | 51 | .301 | 8 | 31 | 1 |
山 崎 | 3300 | ▼700 | 64 | .241 | 0 | 3 | 9 |
川 端 | 3000 | △500 | 80 | .319 | 2 | 16 | 0 |
宮 本 | 2200 | ▼100 | 65 | .222 | 0 | 7 | 1 |
浜 田 | 2000 | △700 | 103 | .234 | 5 | 22 | 4 |
西 田 | 1800 | ▼200 | 8 | .125 | 0 | 0 | 0 |
丸山和 | 1600 | △100 | 67 | .206 | 0 | 7 | 7 |
並 木 | 1500 | △600 | 82 | .242 | 1 | 7 | 15 |
太 田 | 1400 | ▼200 | 20 | .195 | 0 | 1 | 0 |
元 山 | 1100 | ▼300 | 22 | .179 | 0 | 3 | 0 |
武 岡 | 1100 | △400 | 84 | .219 | 1 | 8 | 3 |
松本直 | 950 | ▼50 | 3 | .000 | 0 | 0 | 0 |
沢 井 | 950 | △100 | 16 | .156 | 0 | 1 | 0 |
北 村 | 900 | △150 | 12 | .190 | 1 | 7 | 0 |
三ツ俣 | 800 | △200 | 18 | .143 | 0 | 2 | 0 |
赤 羽 | 700 | △100 | 29 | .174 | 1 | 3 | 0 |
西 村 | 670 | △20 | 1 | .000 | 0 | 0 | 0 |
小 森 | 540 | △20 | ★49 | .230 | 3 | 16 | 8 |
岩 田 | 320 | △20 | ★43 | .279 | 0 | 9 | 10 |
橋 本 | 300 | △20 | ★70 | .282 | 2 | 14 | 2 |
フェリペ | 300 | △50 | ★37 | .222 | 3 | 13 | 0 |
※金額は推定=万円、前年比△はアップ、▼はダウン。試合欄★はファームでの成績
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