ヤクルトは契約更改の動きが活発化してきました。
12月5日、6日の更改状況と私見を、記録したいと思います。
契約更改情報 2023年12月5日分
12月5日に契約更新した選手は、
塩見泰隆選手、大西広樹投手、西田明央選手、山崎晃大朗選手、今野龍太投手の5選手でした。
数字はいずれも推定です。
塩見泰隆選手
推定年俸 7,100万 昨年は8,600万。
塩見選手のコメントは以下です。
「本当に怪我が多かったシーズンでした。体調管理不足だったり、コンディションを整えられなかったという自分の責任なので、非常に悔しいシーズンでした。オフシーズンは技術を高めていくというのも大事ですが、もう一度自分の体と向き合って、肉体強化や怪我をしないためのトレーニングをしていきたいです。(来シーズンに向けて)しっかりと143試合(全試合)に出ることが目標です。今年は僕の持ち味であるスピードを活かせなかったので、来シーズンは盗塁も意識して取り組んでいきたいです。チームとしては、今年は苦しい順位だったので、来季はリーグ優勝と日本一を奪還できるように、僕もその一員になれるように頑張っていきたいと思います」
まあ致し方なしと言ったところでしょうか。
再三の故障で出られませんでしたから。
しかしながら出れば良い働きでした。
逆に存在感が増した感じです。
「塩見選手さえいてくれれば何とかなったのに・・・」と幾度も思いましたから。
従来からの課題である、フルシーズン出場が望まれるところ。
来季のV奪還の大きなカギを握っていることは明らかです。
来季フルに出れば、いよいよ億の大台です。
大西広樹投手
推定年俸 3,200万 昨年は2,500万。
大西選手のコメントは以下です。
「チームは5位でしたし、2年連続で優勝を経験していることを踏まえても、今シーズンは悔しかったです。登板数で言うと、年々増えてきているので、その部分は評価していただきました。球速アップは自分でも強化していきたい部分なので、オフシーズンで取り組んでいきたいと思っています。(来シーズンに向けて)シーズンを通して、一軍で勝ちパターンで投げられるように頑張りたいです。チームではリーグ優勝と日本一を目指して頑張っていきたいです」
いろいろな立ち位置でほぼフルシーズンでしたからアップは当然。
言葉は悪いですが「使い勝手が良い、便利なブルペンの潤滑油的」なきついところで頑張りました。
個人的にはもう少しアップが多くてもの感じですが・・・
今少し安定感が出ると大きくアップかもしれません。
来季も同じような使われ方の感じですが、ブルペンに必要な人材。
得がたいところです。
西田明央選手
推定年俸 1,800万 昨年は2,000万。
西田選手のコメントは以下です。
「一軍では代打出場がほとんどでしたが、改めて難しいなと思いました。負けている展開での代打は、相手が勝ちパターンの投手ばかりなので、そういった投手にどう打ち勝つかを今年のオフで考えて取り組もうと思います。一軍で先発出場がなかったというのも悔しいです。ただ、今年も契約していただけて、来年も必要だと思ってくださっているので、なんとか来季はスタメンで出られるように頑張りたいです。入団した時から、僕の前には中村悠平選手がいて、とても良いお手本ではありますが、やはりそこを狙ってやっていきたいという気持ちはあります。(来シーズンに向けて)若い選手も出てきましたし、いつ何があるかわからないので、常に必要とされるように、頑張っていきたいと思います」
若手の成長で徐々に苦しい立場となってきました。
来季が勝負の感じです。
山崎晃大朗選手
推定年俸 3,300万 昨年は4,000万。
山崎選手のコメントは以下です。
「今年は出場試合数が大きく下がってしまったので、まず来季は試合数を取り戻したいと思っています。ここ数年、レギュラーを奪おうとやってきている中で、塩見やサンタナだけではなく、若い力もどんどん出てきていてますが、隙あらばという気持ちを持って狙っていきたいと思います。野球以外の部分で、若い選手の挨拶や行動などに関して、見直す部分も必要だと感じています。そういう部分は野球をするうえでも大切なところだと思うので、僕くらいの年齢の選手が率先して伝えていけたらと思っています。(来シーズンに向けて)143試合、シーズンを通して全試合に出場できるように頑張っていきたいと思います」
今季は出遅れ試合数も落としたので、致し方ありません。
やはりフルにベンチには居ないと・・・ 年齢的にもそろそろで勝負の年数は多くはありません。
まずはフルにベンチに居ることが最低条件でしょうか。
本人もそう思っている様です。
今野龍太投手
推定年俸 3,400万 昨年は4,000万。
今野選手のコメントは以下です。
「今シーズンは26試合と出場数が少なかったので、来季はキャリアハイを目指しつつ、最低でも50試合を超えられたらと思います。勝ちパターンで投げたい気持ちはもちろんありますが、まずは任せられた場面でより多く投げていきたいです。オフシーズンに関しては、12月は球速のアップに向けて体重を増やして、土台を作っていこうと思っています。(後援会の方々について)作っていただいたからには、皆さんの分まで頑張って、良いところをたくさん見せていかなければと思っています。(来シーズンに向けて)11年目になりますが、まずは悔いのないシーズンを送りたいので、一日一日を大切にやっていきたいです」
一時の安定感が無かった一年。
ここも山崎選手同様、致し方ないところです。
球の切れを戻し、制球を改善して、ブレイクの輝きを取り戻して欲しいところです。
清水投手の前を取り戻せるか、ここも奪還のポイントの感じです。
契約更改情報 2023年12月6日分
12月6日に契約更新した選手は、
武岡龍世選手、元山飛優選手、奥川恭伸投手、阪口皓亮投手、宮本丈選手の5選手でした。
数字はいずれも推定です。
武岡龍世選手
推定年俸 1,100万 昨年は700万。
武岡選手のコメントは以下です。
「試合にも出させてもらって、いろいろな経験を積むことができたシーズンでしたが、僕としては悔いが残る、もう少しできたんじゃないかなと思うプレーも多々ありました。来季は少しでもそういうプレーをなくしたいですし、走攻守全てのレベルを上げて、頑張りたいと思っています。一軍の試合で緊張はしていたのですが、チャンスの場面で物怖じせず、自分のプレーを出せたと思うので、そういうところは良くできたと思います。(今後に向けて)もう少し盗塁をしたいので、もう一度走り方を見直していきたいと思います。山田さんがいますけれど、盗塁数が多い内野手がヤクルトには少ないと思うので、そういうところでもアピールができればと思っています。(来シーズンの抱負)来季は悔いを残すことなく、100試合以上出場できるように頑張りたいです」
階段を一段上がった一年でした。
バッテイングの弱点をどこまで克服できるかと思います。
来季は次の段階に行けるかの勝負の年と感じます。
元山飛優選手
推定年俸 1,100万 昨年は1,400万。
元山選手のコメントは以下です。
「アクシデント(開幕前の頭部死球)はありましたが、自分の実力で成績を残せなかったと思います。今年は怪我もありましたし、自分の体を見つめ直して、意識を高く持っていきたいと思います。ここ2年間はチームに貢献できていないので、来年はどんな形でも良いので貢献したいです。(今後に向けて)チャンスも限られてくると思うので、その限られたチャンスで監督にアピールして、チームの勝利に貢献できるかが大事だと思っています。全員がライバルだと思って、気を抜くことなく頑張りたいです。守備が一番求められていると思いますが、そこは大前提として、走塁、バッティングもプラスアルファできれば、貢献度が上がると思います。監督に必要とされる選手を目指して、オフは練習に取り組んでいきたいと思います」
出てませんのでダウンは致し方なしです。
攻守走何れもライバルに置いて行かれ始めてますので、来季は正念場。
背番号が危うくなります。
奥川恭伸投手
推定年俸 2,100万 昨年は2,700万。
奥川選手のコメントは以下です。
「(来年の抱負に恩返しと記して)この2年間、いろいろなことがありましたが、それでも僕を信じて支えてくれた方がたくさんいました。その人たちへの恩返しでもありますし、僕の復帰を待ち望んでくれているファンの方に向けても、一軍に復帰して、しっかり活躍する姿をお見せできるように頑張りたいと思います。一度は二軍で先発して投げられるようになったのですが、別の怪我があって、今年も大変な一年でした。松山キャンプでの登板が、来季に向けての一つの道筋という風に思えたので、このオフもトレーニングを頑張って、来年は一軍で活躍できるようにしたいです。(ファンに向けて)なかなか神宮球場に行く機会がなかったですが、戸田球場やファン感のときにファンの方に待ってるよというメッセージをいただいたので、しっかり期待に応えられるように頑張ります」
来季も苦しいシーズンとなる感じがしています。
まずは間隔を取ってもフルシーズン投げられなければですね。
期待は大きくとも存在感が薄れ始めています。
来季は復活、もしくは兆しは最低見せないとと思います。
また、これ以上の怪我は、選手生命を断つかもしれませんので、要注意です。
阪口皓亮投手
推定年俸 850万 昨年は750万。
阪口選手のコメントは以下です。
「(契約更改を終えて)こういう場が初めてなので、昨日は緊張して寝られませんでした。パフォーマンスを評価していただきましたし、それだけの力を持っていると仰っていただきました。(来シーズンへの抱負)来年で(プロ)7年目になるのですが、ヤクルトが日本一になった時はいなかったですし、横浜DeNAのときも日本一になったことはないので、野球をやっている以上は、一度でいいから日本一を味わってみたいと思っています。今年で終わると思っていたのが、ギリギリで滑り込んで、延命させてもらって、振り返れば、非常に良かったと思えるシーズンでした。本当にフルで一軍の力になれればと思っています」
期待は大きいと感じています。
まずは安定感をでしょうか。
制球力を増せば大化けできるかもしれません。
宮本丈選手
推定年俸 2,200万 昨年は2,300万。
宮本選手のコメントは以下です。
「出塁率は去年より上げられたのですが、打率とヒット数が良くなかったと思います。打って塁に出たいという思いがあるので、そこでもっとアピールすれば、試合数も増えると思っています。今年良くなかったのは絶対に原因があると思っていて、それはいつも青木さんにも言われています。結果には必ず原因があると常に言われていて、何がダメだったかをしっかり考えて、もがいていきたいと思います。(背番号変更について)本当に良い番号をもらったので、ここで心機一転というか、新しい自分を作り上げて、来年は一皮剥けたと思ってもらえるように頑張っていきたいです」
39番から10番へと、期待するところが大きい背番号に変わりました。
来季こそ・・・・
ベンチには不可欠な選手となる勝負の年としたいところです。
5位に沈んだヤクルトの契約更改。
この2日間では、10人中3人のみアップの厳しい現実となりました。
ヤクルト12月6日時点での契約更改情報
以下、日刊スポーツの引用です。
選手名 | 年俸 | 前年比 | 試合 | 勝数 | 敗数 | セーブ | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小 川 | 16000 | - | 23 | 10 | 8 | 0 | 3.38 |
石 山 | 15000 | - | 50 | 3 | 6 | 0 | 4.40 |
木 沢 | 5200 | △1500 | 56 | 2 | 3 | 0 | 2.72 |
今 野 | 3400 | ▼800 | 26 | 1 | 0 | 0 | 3.77 |
大 西 | 3200 | △700 | 46 | 2 | 2 | 0 | 3.60 |
奥 川 | 2100 | ▼600 | ★8 | 0 | 4 | 0 | 6.26 |
山 下 | 1050 | ▼350 | ★1 | 0 | 0 | 0 | 18.00 |
柴 田 | 1000 | ▼100 | ★40 | 2 | 1 | 0 | 5.59 |
金久保 | 900 | ▼100 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
阪 口 | 850 | △100 | 13 | 0 | 2 | 0 | 3.31 |
長谷川 | 750 | ▼50 | 1 | 0 | 0 | 0 | 13.50 |
丸山翔 | 700 | △250 | 22 | 0 | 0 | 0 | 4.05 |
尾 仲 | 700 | △100 | 11 | 0 | 1 | 0 | 5.17 |
近 藤 | 600 | ▼300 | ★16 | 0 | 0 | 1 | 1.13 |
竹 山 | 580 | △30 | ★14 | 2 | 3 | 0 | 4.33 |
坂 本 | 520 | △20 | ★8 | 1 | 0 | 0 | 1.76 |
沼 田 | 430 | △30 | ★19 | 1 | 8 | 0 | 5.13 |
嘉手苅 | 400 | ▼130 | ★16 | 1 | 0 | 0 | 5.52 |
下 | 300 | - | ★12 | 1 | 1 | 0 | 7.04 |
選手名 | 年俸 | 前年比 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
山 田 | 50000 | - | 105 | .231 | 14 | 40 | 4 |
中 村 | 17000 | - | 106 | .226 | 4 | 33 | 0 |
青 木 | 14000 | ▼20000 | 96 | .253 | 3 | 19 | 2 |
塩 見 | 7100 | ▼1500 | 51 | .301 | 8 | 31 | 1 |
山 崎 | 3300 | ▼700 | 64 | .241 | 0 | 3 | 9 |
川 端 | 3000 | △500 | 80 | .319 | 2 | 16 | 0 |
宮 本 | 2200 | ▼100 | 65 | .222 | 0 | 7 | 1 |
西 田 | 1800 | ▼200 | 8 | .125 | 0 | 0 | 0 |
並 木 | 1500 | △600 | 82 | .242 | 1 | 7 | 15 |
元 山 | 1100 | ▼300 | 22 | .179 | 0 | 3 | 0 |
武 岡 | 1100 | △400 | 84 | .219 | 1 | 8 | 3 |
松本直 | 950 | ▼50 | 3 | .000 | 0 | 0 | 0 |
沢 井 | 950 | △100 | 16 | .156 | 0 | 1 | 0 |
北 村 | 900 | △150 | 12 | .190 | 1 | 7 | 0 |
西 村 | 670 | △20 | 1 | .000 | 0 | 0 | 0 |
小 森 | 540 | △20 | ★49 | .230 | 3 | 16 | 8 |
岩 田 | 320 | △20 | ★43 | .279 | 0 | 9 | 10 |
橋 本 | 300 | △20 | ★70 | .282 | 2 | 14 | 2 |
フェリペ | 300 | △50 | ★37 | .222 | 3 | 13 | 0 |
※金額は推定=万円、前年比△はアップ、▼はダウン。試合欄★はファームでの成績
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