9/27 ヤクルト 対 広島東洋カープ 神宮最終戦
残念ながら川端慎吾選手引退となりました。
腰さえ痛めなければですが、このあたりが潮時と判断されたようです。
故障・怪我に泣く選手は多いのですが、代打に活路を見出して「代打の神様」と呼ばれるまで復活でき、強烈な印象を残してくれました。
同じ市和商の阪神の藤田(平)選手を彷彿とさせる、自然体の構えからのミート力・バットコントロールは魅力的で、個人的に最も好きなフォームでした。

川端決勝タイムリーで日本シリーズ優勝へ導く 出典サンスポ 撮影・松永渉平
今後は指導者(コーチ)となるようですが、あのバットコントロールを伝授してほしいものです。
まあ教えられても川端選手のようにできるかどうか、個人の素養で正直なかなか難しいとは思いますが・・・
思えば塩見選手などはベンチでぴったり川端選手にくっついて、あれこれ教えてもらっていたような記憶があります。
あれだけ打てるようになったので、助言の仕方が良かったのかと思います。
広島ではキャンプの松山組に参加していた小園選手が、直立不動で最後の打席を見ていました。
チームを問わず、ファンの多い選手だったと思います。
お疲れ様でした。
では試合を振り返り、所感を書き留めたいと思います。
9/27 ヤクルト 対 広島 スコア
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 |
ヤクルト | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 5 | 0 |
・ヤクルト本塁打 村上宗隆 20号 2ラン(1回) 山田哲人 12号 ソロ(2回)
・広島本塁打 なし
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勝吉村貢司郎、H荘司宏太、H大西広樹、S星知弥 – 中村悠平 |
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負森翔平、鈴木健矢、益田武尚 – 石原貴規 |

村上20号逆転2ラン出典ヤクルト公式サイト2025/09/27
投手陣
先発吉村貢司郎投手。
初回失点から~の立ち直りから~の粘投と、いつも通りでした。
立ち上がりが上手くないのは毎度ですが、やはり大きな課題として宿題という感じです。
立ち上がりに大崩れしないと、以降徐々にエンジンがかかると言うか、軌道に乗るところはこれもいつもの感じ。
2回の満塁を粘れたところが大きかったと思います。

吉村7回1失点の好投で8勝目出典ヤクルト公式サイト2025/09/27
結構打たれて8安打3四死球でしたが、1失点のHQS。
2回以降は連打されず繋がれなかったことで7回を投げ切り、8勝目を挙げました。
粘投と言えます。
立ち上がりを改善できればもっと安定感が出てくるように思います。
軸となる壁を超えてほしいところです。
荘司宏太ー大西広樹ー星知弥投手の勝ちパターンリレー。
安定感があり主軸のいないカープ打線を簡単に終わらせました。
8回荘司投手が2アウトまで、最後の右打者を大西投手がアウトにしました。
ここは荘司投手一人でも処理できたのかと思いますが、終盤でのホールドを2人に付けるための親心と思います。
これで荘司投手は42試合登板で25ホールド、27ホールドポイント、防御率1.22となり、新人王に向ってかなり良い位置に付けているのではと思います。
大西投手も48試合登板、3勝、4セーブ、20ホールド、23ホールドポイント、防御率1.22です。
オフには2選手とも年俸が上がると思いますが、さてどれほどかな?
星知弥投手

クローザー星三者凡退で試合をクローズ出典ヤクルト公式サイト2025/09/27
クローザーが板についてきました。
ついに15セーブとなり、石山投手の14セーブを抜き、堂々の守護神です。
今季2,800万ほどの年俸がどこまで上がるのか、楽しみです。
打線
村上、山田選手の一発で勝ちきれました。
今季2度目のアベック弾です。
山田哲人選手の一発は注目です。

山田12号ソロで追加点出典ヤクルト公式サイト2025/09/27
コンパクトに打ってバックスクリーン。
フルスイングでレフトが定番でしたが、一味違う内容は注目です。
コンパクトに打ちきるスタイルに変われると、現状を打破できるかもしれません。
その意味で注目と感じます。
体調不良から復帰後、初スタメンの村上宗隆選手。
これまで試合に出たくてウズウズしながらベンチにいたと思いますが、その鬱憤を晴らすような一打が、逆転2ランという形で初回に放たれました。

村上20号逆転2ラン含むマルチ安打の活躍出典ヤクルト公式サイト2025/09/27
今季50試合目に20号到達です。
ヤクルトでは池山氏、山田選手が持つ連続6年20号本塁打が日本人の記録でした。
7年連続となり、ラミレス氏に並び、球団新記録となりましたので驚きです。
7月末の復帰時には残り試合を考えると12~13本かなと思っていましたが・・・
想像をはるか超えた本数を打ち、残り試合を考えますともう1,2本行きそうです。
山田、村上選手のホームランは、今季で引退する川端選手へのはなむけの一発となりました。
この試合でやはり一番盛り上がったのは川端慎吾選手の一本。

川端今シーズン初打席で通算1100安打となる二塁打出典ヤクルト公式サイト2025/09/27
当日午前中の引退発表からの一軍出場。
代打の神様の本領発揮です。
目指していた1100本目の安打は、ライト線深くの二塁打となりました。
まさしくこれが川端の一本でした。
綺麗なヒット・・・まだやれる感が残る極上の職人技を感じる安打でした。
川端選手の決断時期の関係で、引退試合は来季のオープン戦となるようですが、この活躍とこの熱気、ヒーローインタビューを堪能し、まるで引退試合の様でした。
ただ、公式戦で本来の意味での代打で出場し、真剣勝負で美しい二塁打でしたので、引退試合以上の価値がある晴れ姿と感じています。
来季の構想にコーチとして迎え入れるという匂いがありますが、もしそうなれば得難い人材になるかと思います。
新しい一歩がどのような形になるにせよ、応援したいものです。
さて、今夜は神宮最終戦。
対するのは東京読売ジャイアンツです。
先発はヤクルトが高橋奎二投手、巨人は横川凱投手と発表されています。
vs
この試合が髙津監督の神宮最終戦となります。
高橋、奥川、石川の豪華リレーとなると既に発表済みです。
神宮有終の美を飾れるような良い投球、良い打撃を期待します。
2025年 村上宗隆選手 全ホームラン軌跡を特集
村上宗隆選手 ホームラン記録 2025 では20号(通算244号)を更新中です(こちら)

20号2ランを打つ村上宗隆選手
プロ野球 セリーグ 試合結果 2025年9月27日
東京ヤクルトスワローズ 3-1 広島東洋カープ | 神宮球場 |
横浜DeNAベイスターズ 8-9 東京読売ジャイアンツ | 横浜スタジアム |
阪神タイガース 3-5 中日ドラゴンズ | 甲子園 |
プロ野球 セリーグ 順位表 2025年9月27日
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
141 | 84 | 53 | 4 | .613 | 優勝 |
2 | ![]() |
140 | 69 | 65 | 6 | .515 | 13.5 |
3 | ![]() |
140 | 68 | 69 | 3 | .496 | 2.5 |
4 | ![]() |
140 | 62 | 76 | 2 | .449 | 6.5 |
5 | ![]() |
140 | 59 | 76 | 5 | .437 | 1.5 |
6 | ![]() |
137 | 54 | 77 | 6 | .412 | 3.0 |
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