6月12日 交流戦 対 福岡ソフトバンクホークス みずほPayPayドームにて カード2戦目
正直、分が悪いと思っていました。
・今季初先発で二軍から上がったばかりの投手山野
・中村捕手離脱で急遽上がったばかりの18歳新人捕手鈴木
・村上どん底、長岡どん底、山田不調、頼りのサンタナ、オスナも良いような悪いような
・相手は今季パリーグでダントツ首位のソフトバンク
が、やはり野球はやってみないと分からないものです。
予想外の圧勝でした。
しかも、分が悪いと感じていたほとんどの部分が、まさかの勝利要因。
サプライズとはこのこと??
ファンにとっては最高の気分で見終わった試合でした。
6/12 福岡ソフトバンクホークス 対 東京ヤクルトスワローズ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 9 | 12 | 0 |
SB | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 7 | 0 |
・ヤクルト本塁打 村上宗隆 14号 3ラン(5回) サンタナ 10号 ソロ(7回)
オスナ 8号 ソロ(7回)
・ソフトバンク本塁打 栗原陵矢 5号 2ラン(9回)
勝山野太一、清水昇、エスパーダ – 鈴木叶、西田明央 | |
負大津亮介、又吉克樹、杉山一樹、藤井皓哉、大山凌 – 海野隆司、嶺井博希 |
先発山野太一投手。
二軍で結果が出ての起用でしたが、なんといっても久しぶり。
どこまで行けるかでした。
確か2年ほど前、今回同様の状況で登板し、 快投で初勝利を上げました。
しかし初勝利後の先発では制球が乱れて、全く通じずの残念な結果でした。
今回はどうなのかの心配をよそに、あの時の良さが出て、しっかり制球できてのほぼ完璧でした。
時間はかかりましたが戻せた感じです。
いろいろな変化球を低めに内外散らして、絞り切らせない内容でした。
二軍でコンビを組んで特徴を熟知している鈴木叶捕手の存在も大きかったように思います。
小川投手が抹消で穴が開いた先発陣ですから、この好投はチームにとって非常に大きなところです。
小柄で左。
石川投手のような投手となってくれれば良いと願います。
前回のように一試合で終わらずに、今回の内容を是非続けてほしい。
期待して見守りたいと思います。
久しぶりの清水昇投手。
調整を経ての試運転登板でした。
点差もあり状況的には厳しい所では無いので、どこまで戻ったかは分かりませんが、まずは重要なピースが戻ったことが大きな点です。
嶺井選手をカーブでセカンドフライ。
続く廣瀬選手をストレートとフォークで組み立て、7球目のストレートをセンターフライ。
ラスト周東選手は、4球を外角高めのストレートで攻め、ラスト5球目のフォークでピッチャーゴロに仕留めました。
最後ガッツポーズが出て、本人も嬉しかったと思います。
無難に終わり、今後は徐々に現場復帰と言う感じです。
9回エスパーダ投手。
8点差で状況的に気持ちが入らなかったか?
立ち上がり制球が定まらずでしたが、一発後はしっかり締め切りました。
打線。
突然目を覚ました感じです。
トンネルから出る切っ掛けと成りそうな当たりが、長岡、村上選手に出たことは大きいと感じます。
1点リードされている4回表。
先頭の丸山和郁選手がフェンス直撃の三塁打で出塁しました。
公式戦では過去に三塁打を打ったことがなく、これが初めての三塁打となりました。
走者三塁で長岡秀樹選手。
6月4日に1本打ってからぱたりと安打が止まっていて絶不調。
しかし、やっと安打が打てました。
しかも同点タイムリーです。
これで気が楽になったのでしょう。
5回にも安打が出て、久しぶりのマルチ安打となりました。
第1打席で12球粘り、投手の投げる球をよく見て体験したのが良かったのでしょうか。
村上宗隆選手にも安打・・・しかも二塁打が出ました。
走者は2,3塁です。
サンタナ、オスナと倒れ、山田選手は空いている一塁に申告敬遠。
満塁となりました。
次が鈴木叶選手ですから、当然そうなります。
しかし、わからないものです。
何と、鈴木叶選手がレフトへのタイムリー!
プロ初先発・初ヒット・初打点が生まれました。
これで3-1となり、勝ち越すことができました。
捕手不足のタイミングで現れた燕の金の卵?
重要な役割を果たしてくれました。
この試合、4回の逆転だけではなく、5回にも今後を占う出来事が起こりました。
先頭の西川選手が倒れた後、前打席で三塁打の丸山選手が四球を選んで出塁します。
ファウルでカットしながら8球目で選びましたので、役割を果たしました。
前打席で久々の安打が出た長岡選手。
ここでもレフトに安打で1,2塁です。
前打席二塁打を打ち、「いい感じ」を取り戻したかの村上宗隆選手。
打った瞬間それとわかる14号3ランが出ました。
村上選手と言いますと「確信歩き」。
公式サイトのSNSでは「確信歩かない」とコメントされ、なるほどと思いました。
打った瞬間村上選手は歩かずに打球を追い、外野動かず黙って見上げるだけ。
打球は右中間スタンド中段に着弾しました。
九州の空気を吸った村神様が降臨。
一気に3点を挙げ試合の行方を決めました。
サンタナ選手が倒れましたが、オスナ選手がセカンド内野安打で一塁。
不調気味の山田哲人選手。
ライトにタイムリー二塁打です。
オスナ選手の足では三塁どまりと踏んだのか、中継を挟まず球が返ってきました。
何とオスナ選手激走です。
ホームを踏んで、追加の1点が入りました。
いつでも懸命のプレーをしてくれるオスナ選手に、頭が下がります。
追い打ちをかけて7回。
村上選手が倒れた後、サンタナ選手。
10号ソロでダメ押し。
続くオスナ選手。
8号ソロで、ダメ押しのダメ押し。
何と絶不調なはずの中軸が大活躍しました。
3番長岡・・・タイムリーで打点1
4番村上・・・14号3ランで打点3
5番サンタナ・・・10号で打点1
6番オスナ・・・8号で打点1
7番山田・・・タイムリー二塁打で打点1
これにルーキー捕手の鈴木選手がタイムリーで打点2
火ヤク庫大爆発です。
これでホームランダービーは1位村上、2位サンタナ・岡本、4位オスナ・細川
ヤクルト勢が団子状態です。
中村選手のコンディション不良による抹消。
上半身ですがどの程度かは不明です。
しかし、開幕からほぼ出ずっぱりでかなり疲労が溜まっていたことは想像できます。
さすがに簡単に穴は埋められませんが、鈴木選手が初出場で攻守に結果が出せたところは非常に大です。
まだ高校を卒業して2か月。
あどけなさが残り、体も十分に出来ていませんので、当面は3捕手でつなぐことになると思います。
谷繫元信氏が日刊スポーツでコメントをしていましたので引用します。
いいキャッチャーが入ったと聞いてはいたが、実際のプレーを見るのは初めてだった。結論から言うと、十分に合格点。将来が非常に楽しみだ。
まずキャッチングだが、そつなくやれていた。構えが良く、捕り損ねはゼロ。多少タイミングがずれる場面はあったが、数多く受けていけば問題ないレベルだ。私の1年目より全然いい。ランナーを出したら、動きを視界に入れていた。2回1死一塁で柳町への3球目がワンバウンドになると、体で止めた後、すぐに一塁走者を確認していた。サインを出す形もいい。迷うことなく、ピッチャーに語りかけるようだった。山野とはファームで組んでいたこともあるのだろうが、見ていて不安にさせられない。この日はスローイングは見られなかったが、キャッチャーの基本はできている。
バッティングにも目を見張った。3回のプロ初打席は初球から振った。追い込まれてからのチェンジアップにもついていき、ファウル。最後はスライダーに空振りしたが、変化球に対応した中での三振。だから、4回2死満塁では打つ予感がした。そのとおり、左前に決勝打。7回の左前打は真っすぐを捉えた。内寄りの球で詰まってくる分、左肘を抜きながら振り切った。技術も備えている。
谷繫氏がこのように評価したのですから、嬉しく思います。
今回の先発は鈴木選手にとっては大きなチャンスでした。
経験の必要なポジションであるキャッチャーで、この年齢で機会が巡ってきたことは大きいです。
これを生かして(成功も失敗も)成長してほしく、本人次第で将来は大化けもあります。
最初に結果が出せたところは運も持っているかもです。
村上、長岡選手も最初の機会を上手く掴みました。
楽しみが増えた感じです。
今夜はソフトバンクとのカード最終戦が行われます。
先発はヤクルトが高橋奎二投手、ソフトバンクは大関友久投手と発表されています。
VS
高橋投手、前回の内容が出せるかこうご期待ですね。
打線は2戦目の状態を体に覚えさせ、そのまま走ってほしいと願っています。
2024年 村上宗隆選手 全ホームラン軌跡を特集
村上宗隆選手 ホームラン記録 2024 では14号(通算205号)を更新中です(こちら)
プロ野球 交流戦 試合結果 2024年6月12日
福岡ソフトバンクホークス 3-9 東京ヤクルトスワローズ | みずほPayPayドーム |
埼玉西武ライオンズ 5-0 広島東洋カープ | ベルーナドーム |
千葉ロッテマリーンズ 3-13 横浜DeNAベイスターズ | ZOZOマリンスタジアム |
オリックス・バファローズ 4-0 阪神タイガース | 京セラドーム大阪 |
北海道日本ハムファイターズ 7-0 中日ドラゴンズ | エスコンフィールド |
楽天ゴールデンイーグルス 5-4 東京読売ジャイアンツ | 楽天モバイルパーク宮城 |
プロ野球 セリーグ 順位表 2024年6月12日
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 57 | 29 | 24 | 4 | .547 | 0.0 | |
2 | 61 | 29 | 28 | 4 | .509 | 2.0 | |
3 | 62 | 29 | 29 | 4 | .500 | 0.5 | |
4 | 60 | 28 | 31 | 1 | .475 | 1.5 | |
5 | 61 | 26 | 30 | 5 | .464 | 0.5 | |
6 | 60 | 25 | 31 | 4 | .446 | 1.0 |
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