2019年、厚底シューズが圧巻の結果をもたらしたマラソン界。
それ以降厚底シューズ、厚底スパイクは陸上界に瞬く間に普及しました。
厚底シューズとは、ナイキの『アルファフライ』シリーズ。
一般のランナーに向けても販売されており、最新作『アルファフライ 3(プロトタイプカラー)』が2024年1月4日(木)にNike.comや、NIKEアプリ、一部のNIKE販売店にて発売開始されるようです。
ナイキの独壇場と思っていた厚底シューズですが、ミズノが野球用に参戦。
奥川恭伸投手が来季使用するというニュースがありました。
サンスポを引用します。
ヤクルト・奥川恭伸投手(22)がブランドアンバサダーを務めるミズノ社製のスパイクを新調することが13日、分かった。来季は野球専用の〝厚底スパイク〟を採用し、足の形に合わせてカスタムを施した「奥川スペシャル」で挑む。
「パワーを感じられるように、足から変えて下半身の連動性を上げられるようにしたい。力を伝わりやすくするために踏み込む部分などをこだわった」
奥川が手応えを口にした。陸上界では定番の「厚底」を野球に導入。ソールは従来の野球スパイクと比べて10倍以上の厚さとなった。特徴は2つ。まずはクッション性が向上し、足への負担は少なくなった。第二に、地面との反発係数も20%ほど上がり、足の力がより体に伝わりやすくなった。7月の2軍での練習中に左足首を負傷したことで1軍復帰が遅れた右腕にとって心強いサポートだ。
さらに右の足幅が広いため、左右で大きさの違うスパイクを用意。こだわり抜いた新たな相棒に、スパイク開発に携わる鈴木康平氏(30)は「この柔らかさ(クッション性)と反発はミズノの歴史で初めて」と太鼓判を押すほどだ。
奥川は2年ぶりの1軍復帰を目指して、11月の松山秋季キャンプでは四国IL・愛媛との練習試合で3回をパーフェクトに抑えるなど順調な足取りで進んでいる。今月6日の契約更改では「(復活の)見通しはある。来季1軍に復帰して活躍する姿を見せたい」と自信もみせた。完全復活へ、足元から見つめ直す。
同時にスポーツ報知にもジャイアンツの菅野智之投手のニュースが掲載。
以下スポーツ報知引用です。
巨人・菅野智之投手(34)が8日、大阪市内のミズノ大阪本社で「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席し、来季は“厚底スパイク”を使用する考えを示した。最新鋭の技術を駆使して開発した新スパイクで、クッション性と地面との反発係数が従来より15~20%アップする新相棒だ。
秘密は「EVA」という弾力性のある樹脂を用いた「スーパークッションソール」にあり、通常の野球用スパイクより10倍以上の厚さがある。「パフォーマンスのアップにもつながる。よりフィットして、地面からもらう力も強くなる」と話した。
奥川選手は今季は足首の捻挫など、足に課題がありました。
トミージョン手術を受けずに保存療法で治癒させた肘に関しても、怪我を誘引しない投法が課題と思います。
野球はマラソンとは違い、「走る」に特定される動き以外の動きが、複雑に絡み合います。
踏み込み力が向上し、足から変えて下半身の連動性を上げられるように設計されたとのこと。
スパイクシューズ一つで全てが解決するわけではないでしょうが、「もしかして」と感じさせられるニュースでした。
厚底になることの弊害がないのかも心配ですが、当然すべての動きを踏まえたうえでの開発と思います。
これで奥川・菅野投手が好成績を残せたら、一気に広まりそうですね。
たかが道具、されど道具。
履いて投げる姿を、早く見てみたいと思います。
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