日本シリーズ第6戦。
場所を京セラドーム大阪に移しての戦いとなりました。
両投手の投げ合いで、投手戦になるかと思いました。
こんな場合はホームランで決着がつくかもと思っていましたが、まさにその形となりました。
日本シリーズ第6戦 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
阪神 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0 |
ORIX | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | X | 5 | 8 | 0 |
バッテリー
勝山本 – 若月 | |
負村上、西勇 – 坂本 |
本塁打
【阪神】 ノイジー 1号(2回ソロ 山本)
【ORIX】 紅林 1号(5回2ラン 村上)、頓宮 2号(8回ソロ 西勇)
さすがといえる感じです。
山本由伸投手。
前回登板のリベンジ、汚名返上の完投でした。
短期間で修正できるか懸念でしたが、やはり一流に超が付くだけのことはある修正力。
カーブ、スライダーの制球を修正しきって、本来の組み立てでした。
出来としては完調とまでは行っていない感じでしたが、それでもでした。
ここまでシリーズで救援陣への負担が増しています。
救援陣が苦しいことを十分考えて、最初から完投するペース配分の感じでした。
立ち上がりからあまり飛ばさず、徐々にあげていく内容です。
序盤の2回に出会いがしらの一発(ノイジ―選手のホームラン)は喫しましたが、3回のピンチからは以降、要所は締めて得点を許しませんでした。
投球を終わって138球でしたが、完投後もまだいける感じでした。
9回の阪神の攻撃では、糸原選手を157Kmのストレートで空振り三振。
木浪選手に安打を打たれましたが、渡邉選手を148Kmのフォークで見逃し三振。
ラスト、近本選手を152Kmのストレートでセカンドゴロに打ち取りましたから。
終盤監督から「今日は球数制限はないから」と伝えられたそうなので、更にスイッチが入ったと思われます。
神がかった投球でした。
渡邉選手を三振に斬ったところで、日本シリーズ奪三振数の記録が更新されました。
救援陣を使わずにタイに持ち込んだことは、勝ち以上に価値があることとなります。
これを受けて、海外のメディアでも大きく取り上げられ、山本投手の評価は更に上がった様子です。
一体契約金はいくらでメジャーに行くのか・・・とてつもない数字かと思いますが・・・
われわれ庶民には、何度生まれ変わっても拝めない金額であることは確かです。
メジャーへの手土産となりました。
村上頌樹投手。
前回が完璧だっただけに、前回以上はなかなか難しいところでした。
制球が前回より甘くなった感じで、甘いところをしっかり打たれてしまいました。
オリックスも前回の内容を十分踏まえた準備をしたのでしょう。
甘い変化球狙いと見えました。
打撃ではやはりホームランが試合を決めました。
2回、阪神がノイジ―選手のホームランで先制します。
その裏珍事が起こります。
この試合から先発出場となった杉本裕太郎選手。
村上投手の高めを強振した打球は、天井の通称「スーパーリング」に吸い込まれました。
球場の規定で、エンタイトル二塁打とジャッジされました。
ホームランでは?と思いましたが、規定なので、仕方がありませんね。
後でトラックマンによると120メートルと判明し、左翼線上の距離としては普通なら完全にホームランでした。
しかし、この回は打線が繋がり、2点を獲って逆転しました。
5回は紅林弘太郎選手が2ラン。
8回ダメオシ、 頓宮裕真選手のシリーズ2号が出て、試合はほぼ決まりました。
これで勝敗はタイ。
少し投手をつぎ込めるオリックス有利の感じです。
前回好投の宮城投手が、前回内容にどこまで近いかによると思います。
村上投手も前回好投でしたが、今回はそこまで良くはありませんでしたから。
初登板の阪神青柳投手の出来具合はどうでしょう。
ここまで1度も投げていませんし、パリーグには少ないタイプの投手ですから、打ちあぐねるかもしれません。
この先発投手の出来あたりが最初のポイントと思います。
どちらも投手陣をつぎ込むことは出来るので、継投も大きなポイントの感じです。
いずれにしても接戦になるのではと思います。
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