なかなか見られないアーチ合戦でした。
少し風のいたずらもあった感じですが、こうも簡単にホームランが出るのは珍しいことです。
両チーム合わせて11本でした。
1980年10月19日のヤクルト―中日戦の12本のセ・リーグ記録に、あと1本まで迫ったのだそうです。
5/5 東京ヤクルトスワローズ 対 横浜DeNAベイスターズ 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
横浜 | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 9 | 13 | 0 |
ヤクルト | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 2X | 10 | 16 | 1 |
・ヤクルト本塁打 サンタナ 4号 ソロ(2回) 村上宗隆 4号 2ラン(3回)
濱田太貴 3号 ソロ(5回) 中村悠平 3号 ソロ(8回)
濱田太貴 4号 3ラン(8回) 長岡秀樹 1号 2ラン(9回)
・横浜本塁打 佐野恵太 3号 ソロ(3回) ソト 1号 2ラン(3回)
佐野恵太 4号 3ラン(4回) 京田陽太 1号 ソロ(7回)
牧 秀悟 4号 ソロ(7回)
高橋奎二、丸山翔大、久保拓眞、勝木澤尚文 – 中村悠平 | |
今永昇太、H三嶋一輝、ウェンデルケン、エスコバー、H伊勢大夢、負山﨑康晃 – 戸柱恭孝、山本祐大 |
試合は7回にDeNAが5点差を付けたところで勝負ありの展開でした。
しかしここで映し出されたDeNAベンチに違和感がありました。
まあ勝ったと思うのはある意味当然ですが、自軍が攻撃中にも拘らず多くの選手が全くゲームを見ておらず勝ちムードで談笑。
ゲームに集中していませんでした。
この緩みが原因とは言いませんが、ゲームは「下駄を履くまではわからない」ですから、奇異な感じでした。
下駄を履くまではわからないなんて、今の方には分からないでしょうが、「 最後の最後までどうなるかわからない 」という意味のことわざです。
映し出された中、佐野選手と牧選手だけは真剣な表情で、緊張が途切れていないと感じました。
それもあるのか、ここから予定が狂い始めました。
出さなくとも済むはずの伊勢、山崎投手を使うことになり、しかも両投手失点という結果を生んでしまいます。
DeNAにとっては負け以上に痛い負けとなってしまいました。
直接の原因は不調のエスコバー投手を点差から調子を戻させる意味合いでの登板も、やはり不調だったことです。
エスコバー投手は8回裏、中村選手にホームランを打たれた後も回復できず、アウトを1つも獲らずに降板しました。
DeNAは、急遽伊勢投手を投入せざるを得ない展開になりました。
大きかったのは12球粘りに粘った末の濱田選手のホームランです。
緊急登板でいつもの伊勢投手ではなかったものの、タイムリーではなくホームランでの威力を見せました。
今季は一味違う濱田選手になりました。
この回、伊勢選手は32球を投じましたので、疲労が大きく今日の試合に出ることはほぼないかと思います。
先発高橋奎二投手。
全くの出来でした。
もともとあまり良くない制球が全くできておらず、ストレートも変化球もどこへ行くでは、中村捕手といえどどうにもこうにもなりません。
今季5試合目ですが、どんどん悪くなってきている感じです。
投球フォーム自体が本来のものではありませんから、一度再調整しないとと感じます。
さらにコンデションが投球に諸に出るタイプですから、体調面も調整が必要かもしれません。
久保拓眞投手。
制球、キレともになかなか昨年の感じに戻れません。
ブルペン左投手が手薄の中ですが、このままでは取っ変えひっ変えとなりそうです。
現役ドラフト組の活躍が多い中ですが成田投手も機能せず、今季の補強は吉村投手以外は苦しい感じとなりました。
しかし朗報もあります。
点差はありましたが、2イニングをともに3者凡退でリズムを作った丸山翔大投手。
大きな収穫でした。
「何はさておいてもまずは結果の段階」、その意味でまずは一歩前進です。
打線。
このところ2桁安打が続いていますが、3試合連続猛打の青木選手を押し退けそうな濱田太貴選手の内容が光ります。
この試合では2番で先発し、5打数3安打、内2本が本塁打で1本が二塁打という爆発力でした。
特に伊勢投手からの一本は内容的に評価が高いと思います。
何しろ12球を粘った末の3ランだったのですから。
この内容が出来ればレギュラーに近いと感じます。
ホームランは、まずはサンタナ選手。
2回に先制の1本が出ました。
3回には村上宗隆選手が左翼席上段へ2ランで、同点に戻します。
しかし4回に佐野恵太選手がこの試合2本目となる4号3ランで、また引き離されました。
5回、濱田太貴選手がこの日1本目の3号ソロで2点差にします。
7回、京田陽太選手、牧秀悟選手のソロホームランと村上選手のエラーで3点を奪われ、なんと終盤5点差となりました。
もはやこれまでかと思ったのですが、選手たちは誰一人諦めていませんでした。
8回、中村悠平選手がいきなりのソロホームランで反撃ののろしを上げます。
続くオスナ選手が一塁への内野安打で出塁。
長岡選手が四球を選び、走者が二人塁に出たところで濱田太貴選手。
12球粘った末の3ランで何と1点差まで詰め寄りました。
9回は2アウト迄取られてしまい、「まぁ、よく頑張った」と負けを覚悟したのですが。。。
何と、最後のバッターとなるかと思ったオスナ選手が渾身のレフト前安打で出塁。
代走にとっておきの兵器、並木選手が投入されました。
チャンスに結構強い長岡秀樹選手。
プロ初の逆転サヨナラです。
ヒーローインタビューでは、
「まず塁に出ることを意識して入りました。並木さんがランナーだったので、速い真っすぐ系がくるかなと思いながら待ってました」
状況を冷静に分析していたようです。
「水掛けられるの憧れだったんですけど、『予想外すぎて準備してなかった』と言われました」
「『風のおかげだぞ』と。褒めてもらえませんでした」
などとユニークな受け答えに、人柄が出ていましたね。
抜群の守備の安定感で欠かせない長岡選手に、当たりが戻ってきた点も大きいところです。
恐怖の8番復調となるとやはり厚みが増してきます。
5点差を諦めない、ヤクルト本来の形が見えた感じです。
子どもの日の出来事。
観戦した子供たちに、親御さんが「諦めないで頑張れば、夢はかなう」と言えるような、良い試合だったと思います。
次はヤクルト小川泰弘投手、横浜が濵口遥大投手と発表されています。
VS
小川投手にはこれまでの同様の投球が期待されます。
援護打線も期待です。
2023年 村上宗隆選手 全ホームラン軌跡を特集
村上宗隆選手 ホームラン記録 2023 では4号を更新中です(こちら)
プロ野球 セリーグ 試合結果 2023年5月5日
東京ヤクルトスワローズ 10-9 横浜DeNAベイスターズ | 神宮球場 |
中日ドラゴンズ 8-3 東京読売ジャイアンツ | バンテリンドームナゴヤ |
広島東洋カープ 0-5 阪神タイガース | マツダスタジアム |
プロ野球 セリーグ 順位表 2023年5月5日 試合終了時点
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 27 | 18 | 9 | 0 | .667 | 0.0 | |
2 | 28 | 16 | 11 | 1 | .593 | 2.0 | |
3 | 29 | 13 | 15 | 1 | .464 | 3.5 | |
3 | 28 | 13 | 15 | 0 | .464 | 0.0 | |
5 | 29 | 13 | 16 | 0 | .448 | 0.5 | |
6 | 27 | 10 | 17 | 0 | .370 | 2.0 |
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