8月23日 対 広島東洋カープ
土俵際で踏ん張り、しぶとく勝ちを取りました。
試合終了後、村上選手が何時になく珍しく昂ってかなり興奮していると感じられるところにも、チームの現状、苦しさ、重苦しさが出ていたと思います。
少し目が潤んだ感じのしぐさもありました。
ヒーローインタビューも何時もは冷静な受け答えですが、村上選手としては高揚した感じがしました。
重苦しいチームの現状を4番として救えた複雑な心境が出ていたと思います。
8/23 東京ヤクルトスワローズ 対 広島東洋カープ 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
広島 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 0 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | X | 5 | 9 | 1 |
広島本塁打 マクブルーム 14号 3ラン(1回)
ヤクルト本塁打 村上宗隆 45号 3ラン(6回)
バッテリー
石川雅規、☆木澤尚文、H久保拓眞、H清水昇、Sマクガフ – 内山壮真 | |
森下暢仁、ケムナ誠、★島内颯太郎、ターリー、松本竜也 – 會澤翼 |
先発石川雅規投手。
500試合先発を勝利で飾れませんでしたが、粘りの内容で「らしい」と言えました。
初回は制球が定まらず、肝心なところで超甘く入ってマクブルーム選手に一発。
展開からは痛い内容でしたが、以降は徐々に修正したところは流石としか言いようがありません。
「ピンチは作るも粘る」の内容で、次の一点は与えず試合を作りました。
攻撃がなかなか最後の一本が出ず重苦しいところで、しっかり我慢強く投げ切りました。
反撃のムードを壊さなかったところに価値を感じます。
2番手木澤尚文投手。
勝ちは付きましたが一点差に詰めた直後の失点で、内容としては満足できないところです。
まあ読み抜群の会澤選手に読まれ、上手く犠飛を打たれたあたりは反省材料と言えます。
曾澤選手の犠飛の後四球を出してしまい、加点されるパターンかと思いましたが、代打の韮澤選手をセカンドゴロに打ち取り何とか踏ん張りました。
木澤投手は今年から一軍に加わり、110試合中42試合出場とフル稼働です。
マクガフ投手41、今野投手40、梅野投手36、清水・コール投手34、田口投手33、大西投手31試合となっています。
しかも回跨ぎもあるので、56と2/3イニングを投げています(次のマクガフ投手が39イニング)。
疲労がピークになる頃で、よくまぁ持ちこたえられているなと言うのが正直なところ。
タフです。
7勝目はご褒美ですね。
以降久保ー清水ーマクガフ投手が粘り切りましたが、久保拓眞投手が逆転の直後の上位打線をしっかり3者凡退と占めたところが特に目立ちます。
打線は村上選手につきますが、なかなか最後の一本が出ないところで4,5回での得点は意味が大きかったところです。
一気に追いつけはしませんでしたが、最後の一本が出ないところで何とかタイムリー、犠飛で点差を詰めたのが逆転を生んだ感じです。
4回、宮本丈選手、内山壮選手の連打、塩見選手の四球などで、2死満塁となりました。
ここで山崎晃大朗選手がレフトへタイムリーを打ち、まずは1点を返します。
5回はサンタナ選手が四球、またも宮本選手が安打をし、内山選手四球で1死満塁となりました。
この日安打の無かった長岡秀樹選手でしがセンターへ犠牲フライを挙げ、2対3と1点差まで追いつきました。
6回、先頭の塩見泰隆選手がセンターへ良い感じの安打で出塁しました。
続く山崎選手進塁打でキブレハン選手です。
この日は全く当たっていなかったので、また三振でもしたら村上選手は歩かされるだろうと思って見ていました。
何と四球を選び、塁が埋まりました。
村上選手用に島内投手が出てきました。
勝負をするようです。
村上宗隆選手、153キロの難しい内角高目を完璧に打ちました。
初球同じ内角高目を空振りしています。
あれを見れば会澤捕手ならずとも「さすがにそこは打てないダロ!」と思いますよね。
どんな選手も最も打てないところですし、しかも150キロ超えのストレートですから。
当の本人もそれを感じていました。
「空振りをしてしまったので、これじゃもう1回空振りするなって思ったので、打席の中で微調整してスイングすることが出来ました」と、後のインタビューで答えています。
確かに初球に比べれば少し内に入った感じですが、シュート回転したわけでもなく、これを少し修正して上からしっかり打ち切りました。
打った瞬間ホームランと分かる大飛球が、右翼席上段に飛び込み、本人の願い通り逆転を果たしました。
石川投手の負けが消えた瞬間でもありました。
先発500試合目の石川投手への大きなプレゼントとなりました。
このホームランは、今後大きな自信になりそうな完璧な一本でした。
今まで打ちあぐんでいた内角。
執拗に攻め続けた曾澤捕手のリードを粉砕し、フジONEの解説者松中信彦さんが「これで村上選手に投げる場所がなくなりました」と言っていたのが印象的です。
なかなか出ない完璧な一発は、自分でも興奮する記憶に残る一本となったと思います。
内角に投げれば打ち取れると言われ続け、どれだけ悔しい思いをしていたのか。。。
それを完璧にとらえ、153Kmを打球に乗せて右翼上段迄飛ばしたのですから、堰を切って溢れる思いがあったのでしょう。
手を叩いて雄たけびを上げた姿に感動しました。
勝って肩の荷を下ろし、笑顔でつば九郎とフォトに収まる村上選手。
22歳らしい若者の笑顔でした。
この45号は岩村明憲さんの球団日本人のシーズン最多本塁打を更新する記録となりました。
46号は通算150号ですが、さっさと決めて60号を目指して欲しいと思います。
この勝ちで、重苦しさが少し解消できればいいと願います。
今夜はヤクルト先発高梨裕稔投手、広島は九里亜蓮投手です。
VS
前回ヤクルト移籍後自己キャリアハイとなる6勝目を挙げた高梨投手。
今回も頑張って欲しいところ。
打線、それなりに機能し始めました。
塩見選手2安打1四球、山﨑選手1安打タイムリーと1四球、キブレハン選手四球で逆転に貢献、村神様45号3打点、サンタナ選手1安打、宮本選手3安打の猛打賞、内山選手内野安打と四球、長岡選手犠飛1打点と、先発野手全員が動いています。
火ヤク庫の完全なる爆発が待ち遠しいです。
2022年村上選手 全ホームラン軌跡を特集
村上宗隆選手 ホームラン記録 2022 45号(通算149号)を更新中です(こちら)
プロ野球 セリーグ 試合結果 2022年8月23日
東京ヤクルトスワローズ 5-2 広島東洋カープ | 神宮球場 |
東京読売ジャイアンツ 6-0 中日ドラゴンズ | 東京ドーム |
阪神タイガース 0-4 横浜DeNAベイスターズ | 京セラドーム大阪 |
プロ野球 セリーグ 順位表 2022年8月23日試合終了時点
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 111 | 64 | 46 | 1 | .582 | 0.0 | |
2 | 106 | 57 | 47 | 2 | .548 | 4.0 | |
3 | 116 | 56 | 58 | 2 | .491 | 6.0 | |
4 | 115 | 54 | 60 | 1 | .474 | 2.0 | |
5 | 116 | 53 | 60 | 3 | .469 | 0.5 | |
6 | 110 | 49 | 60 | 1 | .450 | 2.0 |
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