高梨粘投で西武を切る　オスナ・内山・長岡の下位打線がドスコイ不敗神話の終了を宣告

プロ野球・打線

2022.06.06

6月5日対西武ライオンズ

投打上手くかみ合った試合運びで、今一つ元気のないライオンズに3連勝となりました｡

このカード、ライオンズ打線の調子が上がらない感じが際立ちました。

打ち勝つ印象が強いだけに意外さが否めません｡

バッテリー

	☆高梨裕稔、H清水昇、H田口麗斗、Sマクガフ – 内山壮真
	★エンス、佐々木健、宮川哲、森脇亮介 – 森友哉

先発高梨裕稔投手。

誕生日に勝ちがつき、おまけにプロ初打点もあって良い一日となりました。

調子自体は今一つで、制球が悪く結構甘く入った球が見られ、得点後すぐ取られる展開でした。

しかし逆転は許さず粘り切り、結果勝ちにつながったと思います。

盤石の救援陣がいますので6回をタイで投げ切れたことは(一応QSです)意味がありました。

このところ終盤勝負には強いヤクルトなので、チームパターンに持ち込んだ感じです｡

ヒーローインタビューでは、「２本ともホームランは失投でもったいなかった。点を取ってもらった後にすぐ取られてという、しょうもないピッチングだった」と回顧。

しかし粘投が実を結び、諦めかけた勝利投手が転がり込みましたから、最高のバースデーとなりましたね。

この試合は清水昇投手、田口麗斗投手、マクガフ投手の順番で付け入る隙なしの感じでした。

3連投となるのでマクガフ投手をどうするかでしたが、日曜ということもあってか確実な選択をしたようです｡

これで17セーブ目。

この試合は下位打線がしっかり機能して上手く得点をとりました。

オスナ、内山、長岡選手がそれぞれ状況に合わせた良いつながりと結果を出した内容でした。

2回裏、内山壮真選手の最初の打席でのカットボールを完璧に捉えた当りは、エンス投手の決め球だっただけに大きなところです。

6回はバントもしっかりこなしました。

2回裏、長岡秀樹選手。

犠飛が必要なところで初球で決めきり、しかもセンター右だったため二塁走者が三塁に到達し、進塁打にもなりました。

6回裏の勝ち越しタイムリーは、ミート力とバットコントロールの上手さでショートとセカンドの間に持っていくものでした。

今季いろいろな経験を積み重ねた成果を、内山､長岡選手は自分のものにしつつある感じです。

この先さらに経験を積めば、今の課題も徐々に克服してくるでしょう。

まさに「伸び盛り」は恐ろしいほどの成長。

当然本人の努力もあるのでしょうが、指導者やアドバイス出来る先人(ベテラン)に恵まれていることも大きいと思います。

ヒーローインタビューもだいぶ慣れ、ぎこちなさがなくなってきました。

最初の頃は緊張でこわばっていましたが、今回のインタビューでは笑顔を見せる余裕が出てきて、女子ファンが増えそうです。

この試合、オスナ選手が得点機に絡み、良い働きをしました。

また長岡選手タイムリーの後、川端選手が進塁打、塩見泰隆選手がしっかりとセンターへ二塁打を打ち加点。

ここで2点差としたことが、後半を有利に展開させたと思います。

１，2戦と山川穂高選手の封じ込みに成功しましたが、3戦目はついに捕まってしまいました。

凄い打球が飛び、破壊力の強さを実感。

18号ソロホームランを打ち、三塁ベースを回るとき村上選手をチラ見してニヤリ。

ついにドスコイをされてしまいました。

山川にドスコイをされてしまう　出典サンスポ　撮影・佐藤徳昭

とはいえ勝利はさせず、山川ドスコイの不敗神話を終了させてしまいました。

全てが上手く回っている調子の良さに怖いほどですが、後は難敵オリックス、ホークス戦が待っています。

何とか交流戦を制したいところです。

東京ヤクルトスワローズ　　　5-3　　埼玉西武ライオンズ	神宮球場
東京読売ジャイアンツ　　　　4-6　千葉ロッテマリーンズ	東京ドーム
横浜DeNAベイスターズ　　　3-4　　東北楽天ゴールデンイーグルス	横浜スタジアム
中日ドラゴンズ　　　　　　5-3　　　福岡ソフトバンクホークス	バンテリンドーム
阪神タイガース　　　　　　4-3　　　北海道日本ハムファイターズ	甲子園
広島東洋カープ　　　　　　2-5　　オリックス・バッファローズ	マツダスタジアム