11月11日 CSファイナル第二戦 対 東京読売ジャイアンツ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
ヤクルト | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | X | 5 | 5 | 0 |
☆高橋奎二、スアレス、清水昇、マクガフ – 中村悠平 | |
★菅野智之、高梨雄平、鍵谷陽平、畠世周 – 小林誠司、大城卓三 |
ちょっと予想外の結果になりました。
苦手の菅野投手相手という事で、「引き分けに持ち込めば御の字」と少し消極的に考えていました。
ですが、ですが、今のヤクルト全く臆するところ無しです。
前日に続いて良い試合運びで連勝と、早々に王手を掛ける結果となりました。
ジャイアンツ先発菅野智之投手。
負けられない試合という事もあってかかなり慎重に投げていた感じです。
球一つか半分狙ったコースからずれることが多く、際どい所で中々ストライクのコールが取れません。
かなり窮屈な投球となっていたと感じました。
それでも要所は絞めていたのですが、回が進むにつれて疲れも出たか制球が更に悪くなってしまい捕まってしまいました。
中4日で、味方の援護なし。
それどころか、エラーは付きませんでしたが6回のウイラー選手の守備や、坂本・中島選手のどちらとも言えるエラーなどで足を引っ張られた所も、回が終盤に入るところだけに苦しくなった感じです。
6回の西浦選手の申告敬遠の采配は作戦的には大いに疑問でした。
西浦ー川端選手を比較すればミート力・選球眼に優れる川端選手を満塁で迎える負担は大きくリスクも高いと思います。
好投の高橋投手を降ろしたい気持ちは分かりますが、申告敬遠をやらなくとも100球超えでしたから交代時期に来ていました。
ただ、前日の試合で奥川投手の打順を迎える直前「見せ川端」をやっており、プレッシャーを掛けながら実際は奥川投手がバントに出てきたということがありました。
ですから、確実に高橋投手を降ろしたいとでも思ったのでしょうか。。。
しかし、かなりの冒険だと思います。
ますます菅野投手は苦しくなってしまいました。
この川端選手の押し出しで菅野投手の張り詰めた糸が切れた感じもします。
もちろん3点タイムリーの塩見選手は素晴らしいのですが、その引き金になったのはこの押し出しだとハッキリ言えます。
それにしても塩見泰隆選手、当たりは良くなかったのですが振り切ったバッテイングは素晴らしく、すっかり調子を戻してシリーズ男となっています。
やはりシリーズ後半は疲れが相当溜まっていたのでしょうね。
まあ初めて一年フルですから当然ですが。
先発の高橋奎二投手。
初回は力みから制球が悪く、変化球が全く決まらず苦しみました。
しかし、生命線のストレートが走っていたので粘り切ることができました。
このあたりが今季の大きな躍進の元と思います。
ここで失点しなかった事で流れをジャイアンツに渡しませんでした。
逆にジャイアンツ、ここで得点できなかった事が結果としては非常に大きく試合を左右しました。
点を取っていれば菅野投手の投球内容ももっと楽に成った感じです。
それにしても高橋投手の唸るようなストレートは、中々打つのは難しいと感じる素晴らしい威力です。
また、打撃陣は良く繋ぎました。
先制の犠牲フライを打った西浦直亨選手。
胃が痛くなるような状況で、あの菅野投手から1点をもぎ取りました。
これがチームのみならず、ファンにも勇気と希望を与えてくれました。
今まで何度煮え湯を飲まされてきたことか。。。苦手の苦手の菅野投手でしたから。
青木宣親選手はほぼ確実に進塁打を打ちましたし、サンタナ選手はなんと中島選手のタッチを避けセーフになる力走。
4番も頑張りました。
村上宗隆選手はヒット2本と四球、ファーストエラーを呼んだ鋭いヒット性の当りで4打席全出塁を成し遂げました。
2回ホームベースを踏んでいます。
中村悠平選手のバントも見事でした。
結局、エラー絡みで失点し、最後の一本が出ない状況のジャイアンツ。
全く流れを持ってこれない非常に重苦しい敗戦となってしまいました。
シーズンそのままの試合のヤクルトと今一つちぐはぐな終盤戦のようなジャイアンツが好対照です。
思ってもいなかった連勝でこれで後一つ勝つか引き分けで決まり。
とはいってもつば九郎ではないですが、「油断大敵おでんたい焼き」です。
ちょっとしたことで流れは変わりますからここは一気に決めたいところ。
オリックスも快調ですから、すんなり決めて消耗は避けたいところです。
特に神宮の夜は寒いはず。
さっさと勝って、屋根付きのドームに乗り込んでの日本シリーズを迎えたいものです。
今日は原樹理投手が先発します。
CS最後の試合とできるように踏ん張って欲しい。
もっとも、この2日で中継をかなり温存していますから、危ないと思ったら即投入で、何が何でも勝ちを獲りに行って欲しいと思います。
日本シリーズまで、あと1勝
コメント