2023年のドラフト会議が終わりました。
昨年は高津監督が事前公言していた1位指名の吉村投手を、単独指名で交渉権獲得をしました。
今年のヤクルトは事前公言せず、非公開で行い、結果1巡目は抽選で引き当てられず、外れ1位で西舘 昂汰(にしだて・こうた)選手を指名。
こちらは単独となり、無事交渉権を得ました。
ヤクルトは外れ1位、外れ外れ1位の活躍も大きいので、案外”福”だったかも。
育成で台湾の高校生を指名し、メディアを賑わせました。
以下、2023年ドラフト会議でのヤクルトの交渉権獲得選手です。
ヤクルトの交渉権獲得選手
2023年のドラフト会議でヤクルトが交渉権を獲得した選手は以下の通りです。
1位 | 所属 | 専修大学(出身校・筑陽学園高校) | ||||||
西舘 昂汰(にしだて・こうた) | ポジション | 投手 | 投・打 | 右・右 | 生年月日 | 2001年6月9日 | 年齢 | 22 |
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身長 | 188cm | 体重 | 92kg | 長身から投げ下ろす角度あるストレートはMAX152キロ。投球技術に長けるクレバーな投手。開幕ローテーション入りを狙う。 | ||||
2位 | 所属 | トヨタ自動車(出身校・東海大菅生高校 – 亜細亜大学) | ||||||
松本 健吾 (まつもと・けんご) | ポジション | 投手 | 投・打 | 右・右 | 生年月日 | 1999年4月14日 | 年齢 | 24 |
身長 | 180cm | 体重 | 83kg | 最速152キロのストレートと多彩な変化球が武器の社会人ナンバーワン右腕。クレバーな投球で、1年目から先発ローテーションを狙う。 | ||||
3位 | 所属 | 明治大学(出身校・広陵高校) | ||||||
石原 勇輝(いしはら・ゆうき) | ポジション | 投手 | 投・打 | 左・左 | 生年月日 | 2001年8月30日 | 年齢 | 22 |
身長 | 180cm | 体重 | 87kg | MAX149キロを誇る左の本格派左腕。威力のあるストレートとキレのある変化球を武器にチームの救世主として期待。 | ||||
4位 | 所属 | 常葉大学附属菊川高校 | ||||||
鈴木 叶(すずき・きょう) | ポジション | 捕手 | 投・打 | 右・右 | 生年月日 | 2006年3月21日 | 年齢 | 17 |
身長 | 181cm | 体重 | 81kg | 強肩強打の高校生捕手。柔らかいスローイングが持ち味。将来のレギュラー候補 | ||||
5位 | 所属 | 中央大学(出身校・近江高校) | ||||||
伊藤 琉偉(いとう・りゅうい) | ポジション | 内野手 | 投・打 | 右・右 | 生年月日 | 2002年9月11日 | 年齢 | 21 |
身長 | 180cm | 体重 | 78kg | 軽快なフットワークと正確なスローイングで安定した守備力を誇る遊撃手。打撃もしぶとくコンタクトが良い。走・攻・守、三拍子揃った選手。 | ||||
育成1位 | 所属 | 台湾・鶯歌工商高校(イングコウショウコウコウ) | ||||||
髙橋 翔聖(たかはし・しょうせい) | ポジション | 投手 | 投・打 | 右・右 | 生年月日 | 2005年12月17日 | 年齢 | 17 |
身長 | 187cm | 体重 | 81kg | スリークォーターから繰り出すストレートは最速147キロ。体が細くまだ経験値も浅いが、じっくり育てていけば将来大化けの可能性を秘めた投手。 | ||||
育成2位 | 所属 | 三刀屋高校 | ||||||
髙野 颯太(たかの・そうた) | ポジション | 内野手 | 投・打 | 右・右 | 生年月日 | 2005年7月28日 | 年齢 | 18 |
身長 | 176cm | 体重 | 90kg | がっしりとした体型で体に力があり、長打力が魅力の選手である。技術的にはタイミングの取り方が上手く、一振りで仕留める能力には高さがある。持ち前の打撃を磨き、将来的には中軸を打てるレギュラー候補として期待。 |
ドラフト結果を振り返り、私見を述べたいと思います。
補強ポイントは明確でしたから、1位指名は当然投手に行きました。
武内夏暉投手でしたが、抽選で外れてしまいます。
確率1/3でしたから可能性は高かったのですが、今シーズンを反映してかツキはなく外れ、西館投手となりました。
ここは競合せずですんなりはよかったと思います。
ポイントを埋める感じで、即戦力狙いで2,3位は右と左の松本、石原投手。
さらに高校生投手に行くかでしたが、4,5位は捕手の鈴木、内野の伊藤選手と、次の補強ポイントの内野へ行きました。
鈴木選手は打力も睨んで内野へのコンバートの可能性もありかです。
右の内野を補強した結果となりました。
支配下5名、育成2名で「じっくり育成」を考えたようです。
育成は大化け期待のサプライズ的な台湾の高橋投手と、内野の高野選手を指名。
ここも投手と右の内野。
上位指名は即戦力狙いの投手は当然ですが、近年の山田選手の状態や村上選手の2年後を考えての下位・育成指名と感じます。
戦力外での放出が7人でしたからこれで埋まりました。
実際はシーズンが始まって、さらには3年後位に今回のドラフトの成否が出るわけですが、取りあえずはまあまあの結果と思います。
1位の西舘 昂汰(にしだて・こうた)選手
即戦力の先発候補です。
「本当にはしゃぎたいくらいうれしい。この後4年生とはしゃぎまくってうれしさを共有したい」
と喜びました。
専大なので東都2部です。
東都1部に、巨人から1指名を受けた同姓の中大・西舘勇陽(ゆうひ)投手がいて、
「中大の西舘選手の方がメディアに多く掲載され、じゃない方の西舘と呼ばれることが多くて悔しかった」ようですが、今後に期待です。
育成1位の高橋選手は、台湾の高校から異例のドラフトとなりました。
以下サンスポの引用です。
プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(26日、東京都内)ヤクルトが育成1位で、台湾の高校生である鶯歌工商学校の高橋翔聖投手(17)を指名した。父が台湾国籍、母が日本国籍で両国籍を持ち、台湾名は「徐翔聖」。身長187センチと大柄で、最速147キロを誇る将来性豊かな右腕だ。生まれも育ちも台湾だが、幼少期には何度も来日。母の故郷が関西のため、甲子園球場でプロ野球の試合を観戦したこともある。日本語も堪能で、日本の野球についても知識があるという。スリークオーター気味の投球フォームから繰り出す直球には勢いがある。変化球はカーブやスライダー、チェンジアップ、ツーシームと多彩。まだ発展途上の段階で、伸びしろは無限大だ。
日本野球機構(NPB)は25日、海外の学校に在学中の日本人選手をドラフト会議で指名した際、選手との契約締結交渉期間を会議翌年の7月末日までとすると発表した。これまでは会議翌年の3月末日までだった。12球団が規約の一部を改定することで合意。このドラフト会議から適用される。米国の大学は一般的に5、6月が卒業時期で、それに合わせた処置。台湾の学校の卒業も同時期となっている。NPBの保科求己法規室長は「3月末だと在学中で支障が出る可能性がある。7月末にしておけば懸念が一つなくなる」と説明していた。
ちょっと楽しみな選手ですね。
大化けを期待します。
ドラフトに関する髙津監督のコメント
公式サイトに高津監督のコメントがありましたので、引用して掲載します。
1位指名の西舘昂汰投手について
(西舘投手との交渉権を獲得)
まさか単独指名できるとは思っていなかったので、非常に嬉しく思っています。
(西舘投手を指名した理由)
一番は総合力ですね。スピードも変化球もですが、特に制球力が素晴らしいです。総合力を評価して指名しました。
(一年目のシーズンで期待することは)
もちろん先発ローテーションに入ってほしいです。一年目とは思えないようなピッチングをしてほしいですし、チームを引っ張っていくような投球を期待しています。
総括
(ドラフトを終えて)
バランス良く、特徴がある選手を獲得できたかなと思います。
(ドラフトで指名した選手に期待すること)
レギュラーや先輩、ベテランの選手たちを脅かす存在になってほしいですね。
(新戦力を迎えて、来年どういう戦いを?)
今年できなかったことがたくさんあるので、今いる選手たちを含めて、みんなで補っていければいいなと思っています。鍛え直して、元気にプレーすることを目指していきます。
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