早くもストーブリーグ開始 ヤクルト第1次戦力外通告が
両リーグほぼ順位も決まり、これからはポストシーズンへの準備が始まりました。
10月11日スタートですから少し間が空きます。
間が空くと結構シーズンの疲れが出て来ることもあり、以外と調整が難しい事は周知です。
意外な結果はここから生まれることになります。
さてどうなりますか?
ここはゆっくり見物といきましょう。
終わりかけるこの時期、選手にとっては厳しい時期でもあります。
ヤクルト第一次の戦力外通告が早々とありました。
第1次戦力外通告期間は、2軍公式戦終了翌日となる29日からクライマックス・シリーズ(CS)ファーストシリーズ(S)開幕前日の10月10日まで。
ですので、通告開始日に早々、しかも大量の9名です。
他球団を見ますと日本ハム1名、楽天1名だけですので、ヤクルトのフロントの来季への覚悟のほどが見えたように思います。
GMになるであろう青木氏の再編に賭ける思いが、透けて見えるように思います。
ヤクルト戦力外通告者は以下になります。
投手 山本、金久保、山下、原、宮川、竹山、鈴木選手 7名
野手 中川、西川選手 2名
竹山、中川選手は育成契約打診のようです。
今日はこの人選について私見を書いてみたいと思います。
総じては、年齢、今季の成績、この先の期待値を考えれば意外と思われる選手は上がっていないと思います。
其れなりに機会があって結果がでなければ。
厳しいですが、結果・実力の世界で、力がなければとなる世界です。
西川遥輝選手
もともと打撃に波があるのですが、今季は全く調子が上がりません。
岩田、並木選手など足のある選手が伸びてきましたので、押し出される形になりました。
加入によって岩田、並木選手の良きアドバイザーになり、走塁技術を伝授してくれました。
影の功労者と思います。

西川遥輝選手に盗塁を教わる並木秀尊選(春キャンプ2024/02/03)
ヤクルトでの2年間の成績と通算成績は
年度 | 出場試合数 | 打率 | 安打 | 打点 | 得点 | 盗塁 | 二・三塁打 | 本塁打 |
2024 | 113 | .260 | 80 | 24 | 43 | 10 | 15 | 1 |
2025 | 49 | .174 | 20 | 6 | 10 | 1 | 4 | 0 |
通算 | 1532 | .271 | 1426 | 452 | 823 | 343 現役1位 |
289 | 63 |
これを見ますと、確かに今回は成績が落ちていますが、通算成績には目を見張るものがあります。

西川通算1500試合出場達成出典ヤクルト公式サイト2025/05/01
球団は引退を勧め、引退試合の打診もしたようですが、これを固辞したと聞いています。
まだやれるし遣りたい思いがあり、不完全燃焼なのでしょう。
二軍での打率は.276です。
NPBの戦力外は3チーム目ですから、NPBからのオファーは考えにくいのですが、社会人や独立リーグなどではまだ通用するようにも思います。
新天地を探すようです。
思いが叶うと良いと思います。
原樹理選手
今季一軍での登板なく、近年上向かずで結果が出せません。
球威で抑えるタイプではなく、中継ぎへの転向も難しいところで、伸びしろも期待できない為と思います。
東洋大姫路を経て、東洋大から15年ドラフト1位で入団しました。
2022年は自己最多となる8勝をマークしましたが、その後良い成績は出せませんでした。

原樹理粘投6回1失点7勝目 出典ヤクルト公式サイト 2022/08/20
通算27勝43敗、防御率4・14です。
右肘の故障などで昨季は7試合、今季は1試合も登板できずに終わりました。
「いつかは来ることなので…それが今ということですね。けがをしてしまい、せっかく取っていただいたのに、なかなか貢献できなかった。球団、ファンの方含めて申し訳ないというのが一番ですね」とコメントしています。
今後は未定のようです。
山本大貴選手
昨年は変則フォームでタイミングが取り難く結果が出ましたが、さすがに研究され慣れた今季は全く通用せずとなってしまいました。
武器となる変化球に乏しいこともあり、通用する目途が立たないところです。
左の荘司投手の台頭もあります。
コメントがサンスポに掲載されていましたので引用します。
今後について「昨日の今日なので何も考えていなかったですけど、トライアウトは受けたいと思っています。他球団から話があれば、その話も含めてどうするのか。なければないで、どうしようかなと」と現役続行を目指す意思を示した。
ただ、今季は右脇腹の肉離れがあって長期離脱を余儀なくされ、17試合の登板に終わった。球団首脳からは感謝の意を伝えられ「ありがたいと思いますけど、そんな感謝の気持ちはいらないなというのが僕の率直な思い。僕も8年間やってきて、いろいろな選手の去り際を見てきた中で、僕はどちらかというと明るい方でもない。そういう言葉をもらって悔しいなと思った。もし、他球団とかでやる機会があれば、絶対やり返してやろうと思った」と率直な思いを明かした。
新天地が見つかると良いと思います。
金久保優斗投手
ここ数年期待されて起用の機会がありましたが、結局結果が残せませんでした。
壁を越えられなかった感じです。
私的な部分での問題もチームカラーに合わないことも伏線かも?
そこに関しては身から出た錆びとして、真摯に受け止め、今後の道を歩んで欲しいと願っています。
コメント引用は日刊スポーツです。
「結果も残ってなかった。(戦力外)かなとは思ってました」と淡々と語った。今後については「野球は(継続するか)迷っていますね。状態は悪くないのですけど、その中で結果が出ないということは、そういうことかなっていうのはあります。だから今は迷っています」とした。その上で11月12日の12球団合同トライアウトには参加する予定とし、トレーニングは継続していく。「NPBでやりたいのはあるのですけど、韓国など、いろいろ視野に入れて頑張りたいなとは思います」と海外でのプレーすることも選択肢に熟考していく。
山下輝選手
結局怪我から復調できませんでした。
コメントをサンスポより引用します。
「本当に毎日、苦しかったです。苦しいことしかなかったですけど、その中でもやっぱり長いリハビリとかも経験して、毎日付き添ってくれたトレーナーさんに本当に感謝してますし、そういった辛抱強さっていうのは1つ自分の長所っていうのは気づけました。自分で今年1年ダメだったら、もう今年で辞めようと思っていました。満足はしています」
不本意な形で終わりましたが、まだ若いので色々できるはずです。
明るい未来が訪れる日が来ることを願っています。
宮川哲選手
環境の変化での変化を期待でしたが、結局変われませんでした。
サンスポよりコメントを引用します。
「まだ投げられるかなとは思っているので、もし他に見てもらっている球団があって、声を掛けてもらえたら、僕は野球をやりたいと思っている」と他球団で現役続行を目指す意思を明かした。
ヤクルトでの2年間について「1軍で去年も4試合しか投げられていなくて、今年は1試合も投げられていなくて、ちょっときつかったことが多かったんですけど、いろんな人と出会えたのでよかったです」と悔しさをにじませながら、東芝の後輩でもある吉村に「毎年10勝以上勝てるピッチャーだと思うので、頑張ってほしいですね」とエールを送った。
今後 青木氏チーム再編の手腕は
引退の川端選手、ランバート、バウマン選手も去る形となりました。
まずは12名がチームを去ります。
育成打診の2名(竹山、中川選手)は残る可能性が高いと思います。
実際にはまだ当落線上には結構対象者がいます。
移籍後すぐはありませんし、ファームのゲーム維持もありますので、あまり多くの戦力外とは出来ません。
しかし、現状を変えていくには思い切った処断も必要です。
少なからず第二次も行われると思います。
これからは、他のチームの戦力外、FA、海外補強、ドラフト、現役ドラフトと動きの中で変化することになります。
まだ正式発表ではありませんが、青木宣親氏がGMに昇格することはほぼ周知の路線と思います。
早々の戦力外通告決断は彼の意図のように思うのは私だけでしょうか。
どこまで大ナタを振るい、どのようにチームを構成し、強いチームに変身させるのか・・・
少しワクワクしながらチーム再編の手腕を見届けたいと思います。
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