ドラフト2024　ヤクルトはほぼ補強ポイントを埋めて良い結果で終了

プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンＤ　ヤクルト結果

今年も悲喜こもごものドラフト会議が終わりました。

当然、今は期待値。

結果が出るのは1～3年、真の結果は10年程先となります。

球団の現状、特性、育成環境などの様々な要素が、選手にとって相性が良いかもこの先の結果に影響してきます。

難しいところです。

 

成功不成功は先ですが、現状での補強点が埋められたのか否かが今の結果となります。

以下が今季のドラフト結果です。

支配下選手

育成選手

ヤクルト、ほぼ例年通りで、支配下5名、育成3名の指名となりました。

 

今年のドラフトでの補強ポイントは、まず投手。

左も取りたいところでした。

次が内野で最後に捕手。

育成も同じです。

その観点からすると、ほぼポイントは埋められたという感じです。

 

1,3位で即戦力投手、しかも右と左。

2,4位で将来中軸を期待の野手。

5位で捕手。

育成は短期育成の投手2名と、伸びしろ期待の野手。

こう見ますと期待値に近い指名ができたと思いました。

 

1位の中村優斗投手。

即戦力でローテーション期待です。

抽選覚悟でしたが単独は予想外でした。

宗山選手に指名が集まったことが幸いした感じです。

前日の髙津監督の揺動作戦？が効いたのかも。

ここが単独で指名できたことで、以降がやり易くなったと思います。

中村投手はパワー、球種、制球がほぼ完成された感じで、スタミナも在りそう（ここ大事）です。

久しぶりに即戦力ドラ1となりそうです｡

 

3位の荘司宏太投手。

左のブルペンの即戦力期待です。

最速150キロの直球にカーブ、スライダー、チェンジアップを投げます。

不足の左・・・田口投手の調子が今一つで山本投手以外計算できる左がいない現状が埋められるか? ここは即戦力が何としてもほしいところです。

 

2位のニキータ選手。

異色ですが青木､山崎選手が引退で将来の主軸期待。

３月の選抜では飛ばない新基準バット移行後、甲子園初アーチを放った実績があり、左投げ左打ちで高校通算18本塁打のスラッガー。

2,3年後に期待といったところです｡

 

4位の田中陽翔選手も将来主軸期待。

元ヤクルト投手の田中充さんのお子さんのようです。

春の選抜では「2番・遊撃」で全試合に先発出場し、優勝に貢献しました。

高校通算21本塁打の強打と強肩が高い評価を得ていての指名です。

山田選手の穴がなかなか埋まらないところに加え、村上選手の流出が迫っています。

2,3年でどこまで伸びるかに期待｡

 

5位の矢野泰二郎選手。

西田選手が戦力外、内山選手が腰と手薄になるつつあるところへの補強。

捕手ですから時間がかかりますが、ここは埋めたいポイントです。

 

育成は、準即戦力狙いの投手2名(廣澤､下川選手) 。

短期間で支配下を勝ち取れるかが勝負です。

ある程度経験があるので､更なる伸びしろ期待｡

 

少し異色な経歴の育成1位の根岸選手。

こちらも短期で支配下を狙いたいところ｡

最後に捕手の松本選手を加え、総じて補強ポイントは満たしたと思います。

真の勝負は、ここからの育成でどこまで育てられるかです｡

そういえばこれで中村2名、松本2名となりました。

表記がどう変わるのか。

中村ゆうまで同じ読みですので、ドラ１ですし、思い切って「優斗」とするのもいいかもです。

 

ヤクルト、2024年指名選手の詳細

ヤクルト公式サイトより

第1位 　中村 優斗（なかむら・ゆうと）

所属	愛知工業大学（出身校・諫早農業高校）
ポジション	投手	投・打	右・左	生年月日	2003年2月8日	年齢	21歳
身長	176cm	体重	85kg

一言コメント：MAX159キロのストレートを武器にする本格派右腕。
奪三振能力が高く、愛知リーグ通算301奪三振を記録。
スピードもさることながら、制球力も高い。将来の先発候補として期待。

第2位 　モイセエフ ニキータ（もいせえふ・にき一た）

所属	豊川高校
ポジション	外野手	投・打	左・左	生年月日	2006年11月29日	年齢	17歳
身長	182cm	体重	87kg

一言コメント：ロシア人の両親をもつ強打の外野手。スイングの力強さに加え、ミートカも高い。公式戦の通算打率.485を記録。将来的にチームの主軸を担える選手。

第3位 荘司 宏太（しょうじ・こうた）

所属	セガサミー（出身校・駿台甲府高校 – 国士館大学）
ポジション	投手	投・打	左・左	生年月日	2000年5月22日	年齢	24歳
身長	172cm	体重	88kg

一言コメント：ダイナミックな投球フォームから繰り出すスピンの効いたストレートはMAX150キロ。決め球チェンジアップを操り空振りが奪える。リリーフタイプの左投手、勝利の方程式の一角として期待。

第4位 田中 陽翔（たなか・はると）

所属	高崎健康福祉大学高崎高校
ポジション	内野手	投・打	右・左	生年月日	2006年6月25日	年齢	18歳
身長	183cm	体重	85kg

一言コメント：強打・堅守の大型遊撃手。広角に打ち分けることができ、高校通算21本塁打の長打力を併せ持つ。打撃技術が高く、将来のレギュラー候補として期待。

第5位 矢野 泰二郎（やの・たいじろう）

所属	愛媛マンダリンパイレーツ（出身校・済美高校）
ポジション	捕手	投・打	右・右	生年月日	2002年5月22日	年齢	22歳
身長	179cm	体重	80kg

一言コメント：送球の正確性、フットワークの良さには定評がある。投手の特徴を活かしたリードが出来る事も強み。打撃は思い切りの良さが持ち味で、攻守に渡りゲームでの存在感は際立っている。

育成第1位 根岸 辰昇（ねぎし・たつのり）

所属	ノースカロライナA&T州立大学（出身校・慶應義塾高校）
ポジション	内野手・外野手	投・打	左・左	生年月日	2000年9月20日	年齢	24歳
身長	180cm	体重	95kg

一言コメント：異色の経歴を持つプレーヤー。ポテンシャルが高く、広角に打てる打撃が魅力。将来の主軸候補として期待。

育成第2位 廣澤 優（ひろさわ・ゆう）

所属	愛媛マンダリンパイレーツ（出身校・日本大学第三高校）
ポジション	投手	投・打	右・右	生年月日	2001年4月27日	年齢	23歳
身長	193cm	体重	100kg

一言コメント：角度があるバランスの良いフォームから、最速158キロのストレートを投げ込む本格派右腕。変化球も上手く操り、特にチェンジアップは、空振りが取れる球質である。リリーバーとして地位を確立したい。

育成第3位 下川 隼佑（しもかわ・しゅんすけ）

所属	オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブ（出身校・湘南工科大学附属高校 – 神奈川工科大学）
ポジション	投手	投・打	右・右	生年月日	2000年3月22日	年齢	24歳
身長	176cm	体重	88kg

一言コメント：アンダースローから放たれる強いストレートを武器とする。高低・左右を広く使った投球ができ、緩急も使える。先発・リリーフどちらもこなすことができる万能型のサブマリン投手。

育成第4位 松本 龍之介（まつもと・りゅうのすけ）

所属	堺シュライクス（出身校・東海大学山形高校）
ポジション	捕手	投・打	右・右	生年月日	2005年3月1日	年齢	19歳
身長	176cm	体重	82kg

一言コメント：強肩が売りの捕手。脚力もあり、年齢も若い。まだまだ伸びしろ満載の選手で、プロの舞台での成長に期待。

髙津監督コメント

 

1位指名の中村優斗投手について

（中村投手を指名した理由）
パワーピッチャーで、縦変化横変化も使えますし、何よりタフなところが先発として大きく育つと思い指名させていただきました。
また総合的に今のチーム事情にマッチしている選手は彼だと思い、判断いたしました。

（これからの目指すビジョン）
この先長くスワローズを支え、引っ張ってくれる一人でいてほしいなと思います。

（中村投手へメッセージ）
会うのを楽しみにしています。今から神宮球場で投げている姿を想像しています。

総括

（ドラフトを終えて）
満足しています。イメージをした通り、バランスよく獲得することができたと思います。

（支配下指名した選手について）
2位のモイセエフニキータ選手は体も大きくパワフルなバッティングを評価しました。
3位の荘司宏太投手は全身を使う投げっぷりがすごく、左投手として期待をしています。
4位の田中陽翔選手は体を鍛え、チームの中心となって欲しいです。
5位の矢野泰二郎選手は、捕手は勉強することが多いと思いますが、良いお手本をみて頑張ってほしいなと思います。

 

 

ヤクルト過去10年のドラフト指名選手

過去10年のドラフトの結果を掲載します。

赤太字は2024年一軍で活躍又は一軍在籍ありの選手

黒太字は2024年も在籍だが一軍には昇格しなかった選手。

他は退団や移籍でもうヤクルトに在籍していない選手です。

2023年

1位	西舘　昂汰	投手	専修大学
2位	松本　健吾	投手	トヨタ自動車
3位	石原　勇輝	投手	明治大学
4位	鈴木　叶	捕手	常葉大学附属菊川高
5位	伊藤　琉偉	内野手	新潟アルビレックスBC

2022年

1位	吉村　貢司郎	投手	東芝
2位	西村　瑠伊斗	外野手	京都外大西高
3位	澤井　廉	外野手	中京大学
4位	坂本　拓己	投手	知内高
5位	北村　恵吾	内野手	中央大学

2021年

1位	山下　輝	投手	法政大学
2位	丸山　和郁	外野手	明治大学
3位	柴田　大地	投手	日本通運
4位	小森　航大郎	内野手	宇部工業高
5位	竹山　日向	投手	享栄高

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年