勝ちました。
やっと、勝ちました。
連敗脱出です。
「連敗新記録もありか」と思える状態でしたが、一人の効果的な働きで全体の繋がりが良くなって、要所で的確なところに回る展開を作り出しました。
一番状況に向いたところに良い流れを送り込み、昨季のヤクルトが戻ったような展開にできました。
6/1 北海道日本ハムファイターズ 対 東京ヤクルトスワローズ 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
ヤクルト | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 | 11 | 1 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 2 |
・ヤクルト本塁打 村上宗隆 10号 2ラン(3回)
・日本ハム本塁打 無し
勝サイスニード、清水昇、田口麗斗 – 中村悠平 | |
負加藤貴之、杉浦稔大、宮内春輝、長谷川威展 – 伏見寅威 |
好循環を生んだのは川端慎吾選手です。
川端慎吾降臨!
DH制ですからこの起用はあり得ました。
21年シーズンでフル稼働した疲れ蓄積からの故障で、翌22年は不調に終わったことも考えたはずです。
今季好調なだけに、切り札を酷使したくないところでした。
しかし、現状はそうも言っていられません。
札を切った感じです。
ジョーカーが放たれました。
これが見事に功を奏して、打線に好循環をもたらしました。
塁に出てほしいところで四球を取れる選手に回ったり、バントが絶対のところで最も安定したバントが出来る選手に打順が回ったり。
「こんなタイミング、こんな流れ、しばらく忘れていた」と思いました。
非常に繋がり易い流れに持ってこれました。
連敗の状況で出塁を意識しての安打でした。
長打を狙うわけではなく、確実にヒットを取る基本のセンター返しに徹する内容は若手の範たるものです。
まぁ、あそこまでのバットコントロールは簡単ではありませんが、考え方としてです。
このお膳立てが村上選手のタイムリー、ホームランを引き出したと感じます。
少し膠着状態になってきた7回。
ここでも勝敗を決める大きな追加点のタイムリーで状況を打開しました。
これで投手陣もかなり余裕が持てる有効打でした。
川端選手は3安打の猛打賞でしたが、5打席全てセンター返しで、9回のピッチャーライナーとなった凡打もあわやでしたから、この試合での集中力は相当なものでした。
交流戦、残りもDHで川端選手と行きたいのですが、疲れからのコンデションを考えるとやはり奥の手となりそうです。
腰の爆弾が無ければ間違いなくレギュラーですから。
しかし、連敗の中、勝ちに舵を切らせる技と集中力。
チームに笑顔と覇気が戻り、与えた影響は測り知れないものがあります。
絶対、今後のヤクルトに生きてくると信じます。
先発サイスニード投手。
調子的には普通でしたが粘り切りました。
チーム状況を思い、不退転の決意だったのではと思います(推測です)。
初回の満塁や、7回のピンチも粘り切ったのは見事でした。
4回終了まで被安打0、7回終了まで被安打3と、前日までの打線をシャッタアウトし、ホームを踏ませませんでした。
7回無失点と連敗打破としては理想的な内容でした。
7回まで行けば清水、田口投手と最も安定したところに直結できます。
現状は7回が不安定ですから、7回まで投げてくれたのは大きかったと思います。
打線。
この日は小手先ではなく大きく入れ替えた感があります。
まず1番に山田哲人選手を持ってきました。
結果として安打は出ませんでしたが、良い振りをしていましたし、7回には四球を選び、チャンスメイクでその後川端選手のタイムリーによりホームを踏みました。
いつもと違う気分で試合に臨んだと思います。
チャンスメイクさえすれば、青木、川端、村上と続き、誰かは還してくれるという状態でした。
肩の荷を少し下ろして、自由を与えた打順と思いました。
2番青木宣親選手、3番川端慎吾選手と安打製造機のベテラン2人を配置。
匠なバットコントロールで、守備の隙を突いての安打は見事でした。
4番村上宗隆選手。
ベテラン2人の活躍が、どんなに心強かったかと思います。
孤軍奮闘して空回りする必要がないのです。
初回、青木選手がショートエラーで出塁。
DH川端選手が内野安打で1,2塁となります。
ここで村上選手はレフトにタイムリーを打ちました。
二塁から青木選手が素晴らしい走塁を見せて滑り込みます。
判定をめぐってリクエストが要求されましたが、変わらずセーフとなって得点が入りました。
今日は野球の神様がこっちを向いてると思った最初の出来事でした。
3回には安打の川端選手を一塁に置いて、村上選手が逆方向へホームラン。
執拗に外角低めだけを投げられ、5球目のカットボールも外角低めギリギリでしたが拾いました。
まるで軽打で安打を打ったと思われるようなレフトライナーは、ぐんぐん伸びてスタンドへ。
やっぱり野球の神様がこっちを向いてると思った瞬間でした。
7回はオスナ選手が内野安打。
山崎晃大朗選手がキッチリバントで送ります。
長岡選手は倒れましたが、山田選手が四球を選び1,2塁。
ランナーが塁にいるのですから、燃えない訳の無い青木選手。
センターに安打を打って満塁とし、迎えた川端選手。
センターにタイムリーを打ち追加点が入りました。
8回の攻撃も、繋ぎが上手く行きました。
先頭サンタナ選手がフェンス直撃の二塁打。
代走はおなじみの並木秀尊選手です。
こういう展開で回ったのがバントの名手中村悠平選手。
こともなげに送りバントを決め、1アウト3塁となりました。
こうなれば犠飛でも1点。
オスナ選手がキッチリ決めて5点目が入りました。
うまく回っての勝ち。
これを維持したいところです。
このまま神宮でと期待したいところですが、雨の様で中止の線が濃厚です。
中止にならなければ、ヤクルト小澤怜史投手、楽天早川隆久投手と発表されています。
VS
今季中継ぎに回っていた小澤投手ですが、先発に戻ります。
これまで回跨ぎをこなしながら14試合に登板。
直近の5月26日の広島戦では3回を投げ、被安打1無失点という成績でした。
先発を意識して準備段階の3イニングだったのかと、今になって思います。
先発陣が厳しい中、頑張って欲しいと願います。
でも、雨。
多分中止。
スライドするのかな?
2023年 村上宗隆選手 全ホームラン軌跡を特集
村上宗隆選手 ホームラン記録 2023 では10号(通算170号)を更新中です(こちら)
プロ野球 交流戦 試合結果 2023年6月1日
北海道日本ハムファイターズ 0-5 東京ヤクルトスワローズ | エスコンF |
福岡ソフトバンクホークス 5-6 中日ドラゴンズ | PayPayドーム |
東北楽天ゴールデンイーグルス 3-11 横浜DeNAベイスターズ | 楽天モバイル |
埼玉西武ライオンズ 4-2 阪神タイガース | ベルーナドーム |
千葉ロッテマリーンズ 2-3 東京読売ジャイアンツ | zozoマリンスタジアム |
オリックス・バファローズ 9-2 広島東洋カープ | 京セラドーム大阪 |
プロ野球 セリーグ 順位表 2023年6月1日 試合終了時点
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 49 | 32 | 16 | 1 | .667 | 0.0 | |
2 | 47 | 26 | 20 | 1 | .565 | 5.0 | |
3 | 49 | 25 | 24 | 0 | .510 | 2.5 | |
4 | 50 | 25 | 25 | 0 | .500 | 0.5 | |
5 | 49 | 19 | 30 | 0 | .388 | 5.5 | |
6 | 50 | 18 | 30 | 2 | .375 | 0.5 |
コメント