クライマックス開始まで小休憩。
ヤクルトはファイナルですから、10日弱空くことになります。
相手はどちらか?
短期決戦の3戦制ですから正直どちらに転ぶか判りません。
短期戦は投手力がポイントと言われます。
長いシーズン後ですから大方は調子の波は大きく、これが余計に判らない要素となります。
共に細かい野球ではありませんので初戦に流れを掴んだ方が勝ち抜けます。
順当には横浜かとは思いますが、阪神は初戦の好投があれば分からなくなります。
青柳投手で行くか、伊藤投手で行くか?
ヤクルトとしてはずるいかも知れませんが、もつれて3戦まで行われると投手のやり繰りの関係で少し優位に立てるのではと思います。
さて、話は変わりますが、この時期は選手にとっては厳しい時期でもあります。
実力、結果がすべてとなりますから、実績があっても潮時は来てしまいます。
ある程度の実績や貢献で、先日の3選手(内川、坂口、嶋選手)のように生え抜きでは無くとも引退でセレモニーを行ってもらえる選手はある意味幸せな去り方といえます。
ヤクルトも3選手に戦力外通告がありました。
力が出し切れなかった所では残念ながらいたし方がないところです。
今年は今までとは異なり、割と若い段階での通告となりました。
今までは30歳近辺での再出発が多かった感じですが今季は20代中盤ですから。。。
とは言え長く引っ張るのも本人に取っては必ずしも良いことでは無いと思います。
若いうちであれば別の道も探れますからね。
今回の戦力外通告はヤクルトが常勝するための舵切りと親心が見えました。
吉田大成選手。
同じタイプの選手が多い中で、今季は外野にも挑戦し活路を見出す努力をしていました。
しかし、今季は著しく打率が下がりました。
二軍ではフルシーズン出場していましたが、打率が最終.182と、5月22日の.204以降1割台を脱却できずに終わりました。
ヤクルト在籍時の成績を見てみますと、2021年はキャリアハイの18試合に出場しましたが、打率は2割以上にはなっていました。
今季は一軍での出場はなく、チームを去ることになります。
先にも言いましたが、同じタイプ(内野手、代打、代走、守備要員)の選手が多いので、埋もれてしまったようにも思います。
今季は二軍では西浦、元山、宮本、武岡、太田、武岡、松本、赤羽選手たちがしのぎを削っていました。
二軍での打率は8選手共に2割を超えており、宮本選手に至っては.381でした。
またショートポジションだったので長岡選手の台頭が行方を左右したこともあると思います。
「この世界に入れてもらって期待に応えられなかったのは結果なので、それは素直に受け止めて。普通の人では経験できないことや日本一の胴上げの場にもいさせてもらって、本当に感謝しかないです」
今後はまだ未定の様ですが、まだ27歳。
新しいことにチャレンジしても良いのではと思います。
中山翔太選手。
元気いっぱいのフルスイングで、パワーバッターでした。
東京六大学では通算64試合、打率.306(248打数76安打)、11本塁打、47打点。
2018年度ドラフトで2位指名を受け期待されたのですが、プロで通用するには困難がありました。
苦手コースの克服ができず、好不調の波も大きかったので、年々成績が落ちてきました。
二軍では今季85試合に出て.224でしたが、本塁打を4本打っています。
一軍に出場するには、打てなくても守備要員としての役割はありますから、チャンスがないわけではありません
サンタナ、キブレハン、青木選手は途中交代が十分考えられるからです。
守備要員として割って入るには確実な守備も要求されますが、正直あまり上手ではありません。
右打者ですから、アピールの仕方では生き残れたかもしれませんが、今外野守備要員は過密状態です。
並木、丸山、山崎、渡邉選手は堅実な守備を見せており、中山選手は少し劣ります。
「体は動くのでやろうかなとは思っています」と現役続行の意思がある様です。
「期待してもらって2位で取ってもらったのですけど、それに応えられなくて悔しい思いです」とも言っていますが、本人も4年で戦力外になるとは思っていなかったかもしれません。
ある意味球団の親心とも言えます。
まだ若いので無限の可能性があり、野球以外に携わっても十分やっていけますし、仮にトライアウトで獲得球団が現れたら新天地で頑張れば良いのです。
飼い殺しの状態で若さを失っていくよりも、今後の可能性を見つけて欲しいという判断かと思います。
寺島成輝投手。
左腕の競争の中で特長が無い状態を脱せなかったように感じます。
寺島投手は履正社高から2016年ドラフト1位で入団しました。
背番号「18」をもらい、前途洋々と見えました。
2020年にはリリーフとして1軍で30登板し、プロ初勝利も挙げたのですが、それがピークとなりました。
昨年は1登板、今年は1軍登板なしでした。
高津監督の下投手再建が進んでいます。
左のリリーフは今季になってかなり安定しました。
先発も石川、高橋投手に山下輝投手が加わりそうです。
寺島投手にも特長のある球種やスピードなどのアピール点があればと思いますが、残念な結果となりました。
「体は元気なのでやれる環境があれば、貪欲にもがいてもいいのかなと思っています」
と、現役続行を決めている様です。
「6年間もお世話になった球団なので感謝しています。ドラフト1位で取ってもらって結果を残せなかったので、そこは大変申し訳なく思っています。1勝させてもらったのは感謝しかないです」
ドラ1でしたから、もとより力は持っていると思います。
新しい道で頑張って欲しいと思います。
ヤクルトは若手の育成に力を入れて、結果を出す選手も出始めました。
今回の戦力外選手を見ますと、競争が厳しくなってきた表れとも感じます。
高津監督は「常勝」を見据え、一手一手を着実に攻めている印象。
常勝の強いヤクルトに脱皮です。
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