交流戦が終わりました。
4日間のインターバルです。
絶好調ともいえるヤクルト、このまま続けたかったことでしょう。
これ以上ないほどでしたから。
ファンの目線では、日頃対決しないチームと3試合も戦うので、その手探り感を楽しく見ることができました。
2巡目、3巡目で捉え始め逆転勝利を果たす。
その心地良さは格別です。
また、相手チームの選手をしっかり見る機会となり、妻は日本ハムの松本選手や西武の山川選手を気に入った模様。
セパの垣根を越えて野球を楽しむことができました。
昨日発表された交流戦の「MVP」
大方の予想通り村上宗隆選手が受賞しました。
今日は村上選手がなぜ受賞したのか、データを見ながら根拠を考えてみたいと思います。
NPBによる選考理由が以下です。
全18試合に4番三塁手でフルイニング出場。
勝越し打2本、逆転打2本、サヨナラ打1本と勝負強い打撃を見せながら、選んだ四球は全選手中最多の18と出塁でもチームの勝利に貢献。
交流戦開幕日である5月24日のサヨナラ本塁打で始まり、優勝を決めた最終戦前日の6月11日には逆転の満塁本塁打を放った。
勝負強い打撃は、チームを2018年以来2度目となる日本生命セ・パ交流戦1位に導いた。
まず記録ですが、
打率 .351 、本塁打6、塁打40、打点13 、四球 18、 出塁率 .507 、 長打率 .702 。
OPSが1.2超えと途方もない数字。
大山悠輔選手が日本生命賞に輝き、この数字も素晴らしい。
打率 .318 、本塁打7、塁打47、打点21 、四球 6、 出塁率 .384 、 長打率 .712、OPS1.096
パリーグからは杉本裕太郎選手が選出されました。
打率 .391、本塁打3、塁打42、打点10 、四球 6、 出塁率 .432 、 長打率 .609、OPS1.041
ついでに、活躍した印象が強い牧秀悟選手や岡本和真選手を見てみます。
牧選手:打率 .261 、本塁打6、塁打39、打点14 、四球 4、 出塁率 .316 、 長打率 .565、OPS.881
岡本選手:打率 .250 、本塁打5、塁打37、打点16 、四球 5、 出塁率 .301 、 長打率 .544、OPS.845
村上選手は全てが最高ではありませんがどれも高い数字です。
特に18試合で18四球が効いて5割超えの出塁率。
長打率も7割超え 結果OPSは驚異の1.2超えとなりました。
1.2は中々出せない数字です。
選手の本当の貢献度を示す指標であるセイバーメトリクスの一つ「OPS」。
打点が前打者によって左右されるのに対し、選手個人の得点能力を示す数字で、昨今はこの数字が大きいとチーム貢献度が高いとして評価されています。
打率が4位、本塁打2位、打点8位であっても、OPSはダントツの1.209と2位を大きく引き離しています。
これが選出理由と重なります。
勝負強い打撃と出塁でチームの勝利に貢献した。
誰もが異存の無いところです。
チームが全カード勝ち越しのいわば完全優勝。
多くの選手が活躍したわけですが、やはりダントツの貢献でした。
受賞のコメントがまた素晴らしい。
「髙津監督をはじめチームの皆さん、野手の先輩方、先発投手陣、粘り強い凄いリリーフ陣、裏方スタッフの方々の力があって代表して受賞させていただきました。なによりもチームスワローズが優勝できて本当に良かったです。直ぐにレギュラーシーズンもスタートしますので、この優勝、MVPを励みに更に頑張りたいと思います」
おごることなく、チームの全ての人に感謝しつつの姿勢は、まさに4番が人格としても成長していることを表しています。
さて村上選手。
リーグ戦が再開すると、さらにマークがきつくなると思います。
5番の重みが増してきそうですが、5番はまだ流動的で、その日その日のオーダーとなりそうです。
きついマークを跳ね返す打撃を見せて欲しいと願います。
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