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ヤクルト優勝の陰の立役者「ホークアイ」、元祖ID野球は脱皮し「新しいID野球」時代が到来

ホークアイアイキャッチ 番外編

接戦で中々決まらなかったパリーグの優勝がオリックスとなりました。

セ・パ共に前年最下位が優勝と珍現象ともなりました。

 

以前と違い圧倒的な戦力差がなくなってきて、不確定な要素(ケガ、故障、コロナなど)や、チームの状態(ムード、一体性)など、またチームの補強の成否や状態(ちょっとしたきっかけで)でどこでも優勝する可能性は高くなったのかもしれません。

 

今季は9回打ち切りの特別ルールも戦力が豊富ではないチームに取っては有利に働いたとも感じます

消耗戦を避けられますから。

 

独走のペナントレースよりも、やはり競り合いの方がやっている方は大変です。

でも、見る側は楽しめます。

コロナの規制がなければ観客ももっと入れることができもっと盛り上がったでしょう。

 

 

ヤクルト優勝の陰の立役者「ホークアイ」

ヤクルト優勝要因を前日書きましたがもう一つあります。

 

今季は他のチームよりも細かなデーターをすごく利用し活用して理論的に弱点を直す新しいID野球を始めた元年とも言えます(ID野球は、なにせ元祖ですから)

 

どういうことかと言いますと、ヤクルトが昨年7月より導入している「ホークアイ」が結果を出し始めたということです。

ホークアイ」はイギリスが本国の会社の名前で、主にスポーツのビデオ判定や、ボールトラッキング技術を使ったサービスを提供しています。

は高い空から下を見下ろし隠れた動物を些細な動きで見つけてハントするので、「隠れていてもわかるよ」という意味なのでしょうか。

ホークアイアイキャッチ

ヤクルトはMLBでの導入に並行する形で「12球団で唯一」の導入を果たしました。

 

こちらの文春オンラインの記事↓に導入の詳細や、どのような機能があるのかが書かれていて、以前興味深く見ていました。

2021年4月25日の記事で、ペナントが始まって1か月後くらいです。

ホークアイ・文春オンライン

 

その記事からの抜粋です。

神宮球場に実証実験開始当初に設置した4台のカメラでは、ボールのスピード、スピン、方向性、落差など様々なデータを解析しています。投手のリリースポイントの位置、高さ、どのように投球がホームプレートを通過した等、全て映像と数値で見ることができる。現在は、カメラをさらに4台増やして、計8台にすることによって守備位置打球に対する守備のリアクションスピード等まで追うことができます。

 

投手が投げて打者が打つところ、そして投手、打者がどういうフォームをしているかというような動きを、約20か所の関節の動きでトラッキングします。例えば、投球を重ねることによって普段70球くらいまで問題なく投げられる投手が、50球くらいで肘が下がり、同時に投球のスピン量が落ちている、ということまでわかります。ボールの縫い目とロゴを画像で追うことで、ジャイロ回転など特徴的な回転も捉えられる。これはタイムラインでも確認する事が出来、スローやコマ送り、ループ再生などの映像で確認できます。さらには、これらのデータを使用して、CGを作成し、様々な角度から投球動作の確認ができます。

 

 打者のバットのスイング軌道、ボールのコンタクトポイントなども図示することができるので、例えば「差し込まれているな」とか「前さばきが必要だな」など、感覚的な部分が図示されます。ボールの軌道を画像で示すことができるので、コーチの指導用資料や、メディアへの映像提供も視野に入ります。

 

映像はリアルタイムでデータ化され、ファイルに変換。選手がその日のうちに、タイムラインを追いながら、停止、コマ送り、スロー再生、アングル変換等、パソコンやタブレットを通じ、自由に映像を見ることができるようにしたいと思います。すべてのデータを統合すると選手の3Dイメージが作成されて、肘や関節の位置も見ることができます。

 

その成果は確実に成績に表れていると思います。

まずは故障者が他球団に比べて圧倒的に少ないこと。

もちろん昨日述べたように監督の起用方法に起因しているのは間違いないと思いますが、選手の状態を3Dで確認しながら弱い部分や無理をしている部分を修正していくことができるのも要因かと思います。

 

導入前はコーチが「もう少し角度を上げろ」と指示しても、感覚的に伝わるのは難しく練習を重ねることで体得していた状態でした。

ところがホークアイを使い、3D画像でタブレットを通じて自分の動作を客観的に見ることができるので、感覚的なものに落とし込みやすく、本人が納得した状態で改善のための練習に励むことができます。

 

これは、すごいことです。

理論的に弱点を直す新しいID野球と書きましたが、まさに先駆者で、ヤクルトの結果を見て導入を検討するチームが出てくるのではないでしょうか。

影の立役者だと思います。

球団の本気度がこの様なところにまで行き渡っていた。。。

導入でのデータの積み上げが、来年さらにヤクルトを進化させるのではという思いで、「理論的に弱点を直す新しいID野球を始めた元年」と書いてみました。

新時代の到来です。

 

 

ヤクルトはCSに向け、マクガフ、清水、高梨投手と川端選手を登録から外しました

まあ投手陣はCSに向けて当然。

ただ川端選手は代打安打の記録が有るので少し意外、残念ではあります。

記録よりCSに向けた休養と調整を選んだ(多分本人と思います)感じですが、ベストで短期戦に備える選択=チーム優先は尊重します。

ゆっくり休み、調整を。

 

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