ヤクルト、今季は早々に終了となったので、私見の「今季の通信簿」。
一応5段階評価(A~E)にしてみました。
初回は海外組の通信簿です。
打撃陣
サンタナ
■評価 A
■成績
122試合、得点57、安打132、二塁打29、三塁打0、本塁打17、打点70、盗塁2、犠飛4、四球57、死球4、三振101、併殺8、打率.315、長打率.506、出塁率.399
■所感
一度足裏の故障で離脱はありましたが、安定した打撃でした。
昨今の野球は投高打低。
その中で首位打者は逃しましたが3割以上を打ち、通算の得点圏打率は.324と、チャンスでよく打ってくれました。
特に後半3番に固定されての得点圏打率が.359でしたので、4番の村上選手を見据えて相手投手が勝負に行き、結果打たれたケースが多く見られました。
リーグ最高出塁率でシーズンを通して打線を引っ張りました。
守備、走塁も目いっぱい頑張り、真面目なところは大いに評価できます。
シーズン途中で3年間の長期契約での更新。
推定総額900万ドル(約14億3000万円)プラス出来高払いとなっています。
来シーズンも期待します。
オスナ
■評価 A
■成績
141試合、得点54、安打144、二塁打28、三塁打0、本塁打17、打点72、盗塁0、犠飛3、四球40、死球3、三振91、併殺24、打率.267、長打率.414、出塁率.320
■所感
勝負強い打撃で打点と守備は間違いなくAなのですが、やはり年間を通じての安定性(好不調の波を小さく)が欲しいところです。
一年ほぼ欠場がなく出場。
足は速くはありませんが、手抜き無しの姿勢は評価できます。
サンタナ選手同様、シーズン途中で3年間の長期契約での更新をしました。
推定総額825万ドル(約13億1000万円)プラス出来高払いと報道されています。
来シーズンも期待します。
投手陣
サイスニード
■評価 D
■成績
登板24、勝利2、敗北8、セーブ0、ホールド0、ホールドポイント0、完投1、完投勝利1、無四球1、勝率.200、投球回120、被安打148、被本塁打16、与四球31、与死球5、奪三振89、暴投3、ボーク0、失点69、自責点67、防御率5.03、被打率.303
■所感
数字が示す通りの内容です。
球威が落ちてきたことで、アバウト制球が諸に露呈してきました。
被打率、被本塁打が高く大量点に結びつきやすく、試合を作ることが難しい状態です。
2~3試合好投を見せることがありましたが、続きません。
先発陣様が苦しいヤクルトなので、ほぼ年間ローテーションでした。
年齢的に球威が落ち始めるには早いのですが、4年でかなり相手にも研究された感じです。
ファンに愛された投手ですが、コスト的にも残留は難しいと思います。
エスパーダ
■評価 E
■成績
登板24、勝利0、敗北2、セーブ0、ホールド5、ホールドポイント5、完投0、完投勝利0、無四球0、勝率0、投球回27、被安打27、被本塁打3、与四球14、与死球0、奪三振16、暴投1、ボーク0、失点15、自責点15、防御率5.00、被打率.276
■所感
シーズン当初は相手も球筋が判らずで抑えてきましたが、対戦を重ねると通じなくなったと感じます。
抹消以降再登場なしが現実です。
残留は無しと思います。
ヤフーレ
■評価 C
■成績
登板23、勝利5、敗北10、セーブ0、ホールド1、ホールドポイント1、完投1、完投勝利1、無四球1、勝率.333、投球回129.1、被安打130、被本塁打8、与四球43、与死球5、奪三振84、暴投5、ボーク1、失点50、自責点48、防御率3.24、被打率.266
■所感
シーズン通じローテーションは守れました。
なかなか勝ちに結びつくまで堪えきれない感じですが、今少し早めの援護があれば状況は変わったのではと思います。
気持ちのコントロール、守備などの細かなところに改善の余地がありますが、年齢を加味すればまだ伸びしろはあると感じています。
残留になるのではと思っています。
ロドリゲス
■評価 C
■成績
登板32、勝利1、敗北1、セーブ1、ホールド8、ホールドポイント9、完投0、完投勝利0、無四球0、勝率.500、投球回45、被安打408、被本塁打1、与四球12、与死球1、奪三振44、暴投2、ボーク1、失点13、自責点9、防御率1.80、被打率.240、最高球速157㎞
■所感
ブルペンに回ってから生きてきた感じです。
フルシーズンをブルペンで投げたならば Bでした。
守備など細かなところを改善して経験を積めば、クローザー候補となりえます。
交渉は揉めそうですが、引き留め残留させたいところです。
まとめ
打撃で頼りになる助っ人に苦労している球団が多い中、サンタナ、オスナ選手はよくやってくれました。
最後5位に滑り込みましたが、この2選手がいなければ、最下位は免れませんでした。
二人ともヤクルトをこよなく愛し、引退まで居たいという言葉が出るほどですし、日本の野球に完全に慣れたと感じています。
ただ、最後2選手ともコンデション不良を抱えてしまいました。
しっかり治療し、来季も活躍してくれることを願っています。
問題は投手です。
例年ハズレが多く、なかなか良い人材が来ていません。
他球団と比べても、かなり劣るのが現実です。
年齢的に若いヤフーレ、ロドリゲス投手に関しては、育てながらという視点なので、性急な結果を求めるのは難しいと思います。
キッチリ先発をこなし、結果を出してくれる頼りになる助っ人投手が欲しいところ。
何とか見つけてほしいと願っています。
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