キャンプも佳境に入る時期になりました。
11日のキャンプで興味深く、ちょっと真剣に眼を凝らして見たことがありました。
今季の考え方を変えてもいいのではないか・・・変える方が良いかもしれないと思える事があったからです。
ある意味では従来から少なからず考え無かったわけではわけでは無いのですが、11日の練習を見てかなり「すべき」と思うようになってきました。
内容は内山壮真選手のサード守備練習です。
高津監督も想像以上だった感じですが、素人目にも初めてとはとても思えない動きでした。
長岡、武岡選手と一緒でしたが遜色ない感じで、捕球スタイルが理想的に見えました。
捕手ですから肩は良いですしね。
送球も安定しています。
ここから浮上するのが、村上宗隆選手の外野コンバートです。
25年のオフにはポスティングでメジャーが既定路線となっている村上選手。
もし制度が変われば24年オフもありです。
大黒柱が抜けるわけですから、当然これを想定した動きが必要です。
まずは三塁の穴埋めとなります。
まあ同等な選手は難しいので、長距離候補の育成(順次我慢して試合で使って試す)となります。
試しても伸びが不十分となると、暫定的には海外からの補強でしょうか。
現状では両北村、赤羽選手などですが、ここに内山選手を加えることが現実味を帯びた11日の練習でした。
これが、将来を見て一気に動かす方がいいのではと思える訳です。
村上選手。
メジャー行の懸念はまず三塁守備とされています。
正直日本人選手でメジャーの内野(特に三遊間)で成功した選手はほとんどいません。
これまでに、日本人内野手は8人がメジャーリーグに挑戦しています。
その中で最も成功したと思われたのは、2005年にホワイトソックスに入団し、ワールドシリーズ制覇に貢献した井口資仁選手です。
井口選手は、日本人内野手として初めてメジャーで100試合以上に出場し、打率.281、4本塁打、39打点を記録しました。
しかし2009年からはNPBに復帰し、メジャーに在籍したのは4年間です。
他にも、松井稼頭央選手は、日本人内野手として初めてメジャーに挑戦し、7年間で615安打、32本塁打、102盗塁の成績。
しかし、日本では鉄壁のショートとして君臨していましたが、メジャーでは並と評され、セカンドにコンバートされました。
日本で決して上手くはないレベルでは、レギュラー取りの難しさが想像されます。
正直努力は認めますがかなりハードルは高いのが現実。
三塁は難しく、有っても一塁と思いますが、ただこれも別の意味で難しいところです。
メジャーで一塁と言いますと、DHとの絡みで良い選手が軒並みスタンバイしています。
チーム的には一塁で先発することになれば、オスナ選手の処遇が難しくなることも懸念材料です。
しかし、メジャーに行ってから外野転向では、少なからず無駄な時間が掛かってしまいます。
その意味では今季から外野転向で準備すべきです。
言ってみれば「本人のため」ではありますが、ヤクルトが2年先に大きく落ち込むよりは「先手」を打ちたい先行投資です。
ヤクルトの今季としては従来通りの方が上を狙えます。
変更なしの方がリスクは低い。
しかし、このコンバートは解説の高木さんが以前から提唱しています。
一理あると思って聞いていましたが、現実味を帯びてきたと感じています。
外野の陣容からすると、村上選手を入れると枠が埋まる感じです。
将来を見て試合で使いたい濱田、並木、丸山選手などの機会を奪うマイナス点が出てきます。
一長一短ではあり結果は分かりません。
スター選手は内野に置きたい部分もありますが、小川GMなどはどう考えているのか聞いてみたいように思います。
「来季やるならば今季すべき」だけははっきりしています。
まあ本人がコンバートを受け入れるかも微妙ではありますが・・・
元々は捕手だったのをプロで初めて内野をやりました。
「メジャーで活躍するための要素としての理由」を呑み込めば、守備位置にこだわらず邁進しそうにも思います。
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