僅差の試合が続いていますが、この試合も投手陣の頑張りが光った試合でした。
勝つも負けるも1,2点差ですから厳しいところですが、投手陣が粘っていると感じるところです。
何しろ相手は平良海馬投手。
打線が苦戦することは目に見えていました。
それを勝ち切り、カードを勝ち越したのは、ひとえに継投を含めた投手陣の頑張りと思います。
6/11 埼玉西武ライオンズ 対 東京ヤクルトスワローズ 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
ヤクルト | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 |
・ヤクルト本塁打 無し
・西武本塁打 無し
勝小澤怜史、H星知弥、H木澤尚文、H清水昇、S田口麗斗 – 中村悠平 | |
負平良海馬、佐藤隼輔、森脇亮介 – 古賀悠斗、古市尊 |
先発小澤怜史投手。
緩急を上手くつけた投球が相手を翻弄した感じです。
サイドスローにして良かったと思う勝利ではないでしょうか。
サイドに変えて
・変化球の変化が大きく
・微妙な変化も加わり
・タイミングも取りにくくなった
投球のスタイルがすっかり変わり、制球も良くなった結果と感じます。
前日の石川投手とは少し違いますが、パワー系ではない軟投型の良さが出た内容でした。
このスタイルの投手が少ないこともあってか、打つ方も苦労している感じもします。
この試合、緩急をつけた配球の妙もありました。
捕手が何と言っても中村悠平捕手ですから。
少しボールが先行してもしっかり粘って修正できたところも大きかったと思います。
「打てそうで芯に当たらない」は、前日の石川投手の延長の感じで、西武打線としてはストレスの溜まるところだったのではないでしょうか。
「緩急を使って、うまく打ち取っていけました。先制点を取ってもらったので、何とか勝ち越されないように意識して投げました」とコメントしています。
6回1失点としっかり試合を作れました。
投球数は69球と少なくまだ行けるかでしたが、先発転向2試合目です。
投球数の割に6回はキレが落ち始めた感じでしたから、まあ予定の降板の感じです。
それに関しては、高津監督のコメントがあるので、引用します。
69球での降板。高津監督は「小沢は(最初から先発の)ローテーションに入っていたわけじゃない。そんなに調整していない中で60~70球をメドに考えている」。 開幕から14試合はリリーフで登板。ここ2試合が先発でいずれも白星を挙げた。「電池が切れるのが60~70球なので。充電が切れるといった方がいいですかね」と高津監督。 リリーフに、先発に奮闘。指揮官は「言葉は悪いけど便利というか。リリーフもこなせて先発もやってくれる。凄く大事な、貴重な戦力ですね」と、手放しで称賛した。
引用スポニチアネックス
2番手の星知弥投手。
上手く試合に入れず四球に始まって無死満塁の大ピンチを作りましたが、犠飛1失点。
大火事にならずに済んだのは木澤投手の粘投が大きかったと思います。
尚1アウト1,2塁のピンチが続き、火消しで登板の木澤尚文投手。
こちらも相手にかなり粘られる展開でした。
若林選手を空振り三振に獲ったものの、次の源田選手に四球を選ばれて満塁です。
しかもこの試合2安打を打っている鈴木将平選手にフルカウントまで粘られてしまいます。
「こりゃ困ったなぁ」とドキドキものでしたが、粘り負けせず粘り勝って同点逆転を許さなかった。
これは大きなポイントでした。
試合の流れを何とか繋ぎとめた感じです。
投げ終わって吠えた後、安堵の表情が見えました。
このところスッキリしない投球でしたが、この試練を凌いだことが自信になってくれると良いと思います。
僅差ですが、清水、田口投手は安定した内容で勝ち切りました。
8回の男清水昇投手。
マキノン選手に安打が出ましたが、残りを空振り三振とサードフライでサクサク片付け無失点。
クローザー田口麗斗投手。
先頭古市選手をセカンドゴロ。
続く平沼選手に安打を許したものの、若林選手を5-4-3のダブルプレーで試合終了です。
守備がいつもハラハラドキドキの村上選手が、しっかりダブルプレーを取ってホッとした自分に笑ってしまいます。
打撃では、まずは2回。
川端慎吾選手の内野安打。
中村悠平選手のレフトへの二塁打で2,3塁とします。
ここでオスナ選手。
ライトへのタイムリーで2点先制です。
1点ではなく2点であったことは、小澤投手にとっても良かったかと思います。
ここ2試合スタメンを外れていた長岡秀樹選手。
同期武岡選手に刺激された感じもあり、安打と好走塁で相手のミスを誘っての決勝点を挙げました。
少しベンチから試合を見て気持ちの整理もできた感じです。
気持ちがリフレッシュ出来たら状況は変わってくるかもしれません。
「これだけチャンスをいただいて、それを自分のものにできなかった。本当に自分の実力不足。初心を忘れずに、頑張ろうという気持ちでした」とコメントしています。
報道によると、
試合前のベンチ裏で2学年上の村上から「死ぬ気でやらんかい」と叱咤(しった)激励された。試合中のベンチでは常に隣に座り「野球に対してのストイックさがすごい。お手本のような存在」と尊敬する先輩からの言葉に奮い立たないわけがなかった。
引用サンスポ
同報道で、髙津監督は、
「何かを感じたと思う。結果が出るのが一番ですけど(試合に出場しなかった2試合が)いい薬になってくれたら」
とコメントしていて、成長を見守り促すといったところの様です。
陰で村上選手が叱咤激励していたとは。。。
思えば村上選手のすぐそばには常に青木選手と宮本コーチがいて、いつも叱られていた印象があります。
調子が上がると慢心になりがちなのですが、そこを先輩がギュッと絞めて、よりストイックに自分磨きをさせる・・・そういう土壌が続いているのだなぁと思いました。
なかなか本来の形になりませんが、やり繰りしながら状態を上げるしかないようです。
次のカードからはソフトバンクーオリックスと強敵が続きます。
やり繰りしながら粘りどころの感じです。
プロ野球 交流戦 試合結果 2023年6月11日
埼玉西武ライオンズ 2-3 東京ヤクルトスワローズ | ベルーナドーム |
北海道日本ハムファイターズ 0-1 阪神タイガース | エスコンフィールド |
千葉ロッテマリーンズ 6-5 広島東洋カープ | zozoマリンスタジアム |
オリックス・バファローズ 4-8 横浜DeNAベイスターズ | 京セラドーム大阪 |
東北楽天ゴールデンイーグルス 雨天中止 中日ドラゴンズ | 楽天モバイル |
福岡ソフトバンクホークス 2-4 東京読売ジャイアンツ | PayPayドーム |
プロ野球 セリーグ 順位表 2023年6月11日 試合終了時点
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 58 | 36 | 20 | 2 | .643 | 0.0 | |
2 | 56 | 31 | 24 | 1 | .564 | 4.5 | |
3 | 58 | 30 | 28 | 0 | .517 | 2.5 | |
4 | 59 | 30 | 29 | 0 | .508 | 0.5 | |
5 | 58 | 23 | 33 | 2 | .411 | 5.5 | |
6 | 57 | 22 | 35 | 0 | .386 | 1.5 |
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