9/28 ヤクルト 対 読売ジャイアンツ 今季神宮最終戦
勝たなければいけないジャイアンツ、まあ勝敗にはあまり拘らないところのヤクルト。
やはりジャイアンツに堅さが出た感じでした。
目には見えない圧力は怖いものです。
肝心なところでなかなか上手くいきません。
結局横浜DeNAベイスターズが2位確定でジャイアンツは完全アウエーで戦うことになってしまいました。
かなり苦しい状況です。
下剋上ができるのか…昨年と真反対になってしまいました。
では試合を振り返り、所感を書き留めたいと思います。
9/28 ヤクルト 対 巨人 スコア
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | H | E | |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 11 | 1 |
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 12 | 0 |
・ヤクルト本塁打 中村悠平 1号 2ラン(4回)
・巨人本塁打 泉口友汰 6号 2ラン(4回)
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高橋奎二、奥川恭伸、H荘司宏太、H石川雅規、清水昇、H田口麗斗、石山泰稚 – 中村悠平 |
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横川凱、ケラー、田中瑛斗、船迫大雅、H大勢、H中川皓太、H宮原駿介、H平内龍太、マルティネス – 岸田行倫、大城卓三 |

中村1号2ラン出典ヤクルト公式サイト2025/09/28
投手陣
先発高橋奎二投手。
最高の内容でした。
3回までと決まっていたので、ストレート中心に思い切り飛ばした感じです。
どのストレートも150㎞を超え(max153㎞)、しかも制球が良かったのでパーフェクトに3回を投げきりました。

高橋3回をパーフェクトピッチング出典ヤクルト公式サイト2025/09/28
今季最後? の登板と思います。
多難のシーズンで数字的には満足出来ないところですが、この快投で気持ちよく終われたと言えます。
ギアの上げ下げが上手くできると、この内容ならば十分7,8回まで行けそうです。
コンデションの維持等課題が多い感じですが、確りとしたオフが過ごせればと感じます。
やれば出来ると言う事を証明しました。
ドラゴンボールの変身のように、完全体を見せた高橋投手の来季が楽しみです。
2番手奥川恭伸投手。
高橋投手が最高の出来でしたので、どうしても比較してしまいます。
やはり制球でしょうか?
回が進むと少しキレは良くなったのですが、全体にやはり今一つは否めません。
シーズンを乗りきるスタミナも必要です。
やはり故障の心配が付きまとっている感じもします。
課題は多いと感じますが、今季久々にほぼ1年を投げました。
途中5,6月は少し抜けていましたが、全く投げなかった月はなく、7月からは完全なローテで回り切りました。
勝敗を言いますと負けた数が圧倒的に多かったのですが、100イニングを投げ、2021年の105イニングに次ぐイニング数をこなしました。
そういう意味では自信になったのではと思います。
来季は制球力・威力・キレを磨いて、雄姿を見せて欲しいものです。
神宮最終で延長にもつれ込み、総動員となりました。
目立ったのは荘司宏太投手
安定しています。
7回、1アウトを取った奥川投手の後に投げ、佐々木、キャベッジ選手を見逃し三振、空振り三振に斬りました。
これで防御率は1.08、26ホールドです。
8回は石川雅規投手から。
神宮最後なので、ファンへの顔見世興行感があります。
この日本塁打、センターへの安打と当たっている泉口選手を、ショートライナーに打ち取り降板しました。
多分最初から1選手のみと決めていたのだと思います。
来季も現役続行の石川投手。
こうなりますとどこまで行けるのかの境地。
石川ファンとしては見届けたいものです。
清水昇投手は苦しい内容でした。
制球、フォークのキレが安定せず、なかなか戻り切れません。
1点リードの8回に得点を許して追いつかれてしまいました。
以前も書きましたが、新たな決め球の変化球が必要かと思います。
制球力も落ちていますので、オフに見直し、精度を上げて欲しいと思います。
田口麗斗投手は粘れました。
球威、キレは今一つですが粘れればの感じです。
同点の厳しい9、10回を回マタギで無失点に抑えました。
10回は岡本選手に四球を出し、続くリチャード選手には安打、増田選手犠打で1死2,3塁のピンチになりました。
しかし、中山選手ファーストゴロ、大城選手を空振り三振に斬り、ピンチを脱出。
良い頃の感覚を取り戻しつつあるように見えます。
来季を期待。
石山泰稚投手
延長11、12回に登板し、いずれも三者凡退に打ち取りました。

石山2イニングを無失点ピッチング出典ヤクルト公式サイト2025/09/28
だいぶ戻ってきた感じでした。
来季もやはりブルペンには必要と思います。
打線
12安打でした。
初回は上手く繋がったのですが、以降はなかなか繋がりませんでした。
あと一本も・・・ 結局中村悠平選手の思いがけない一発の追加点(2点)のみで終わりました。

中村1号2ラン出典ヤクルト公式サイト2025/09/28
注目は北村恵吾選手。
脆さもありますが、しぶといところも見せて二塁打を含む猛打賞。
サードの穴を狙ってほしいところです。
オフにはさらに練習に磨きをかけ、生え抜きの長打者になり、ヤクルトを牽引できる選手になってほしいと思います。
並木秀尊選手。
やはり打撃がよくなってしっかり打てています。
来季塩見選手がどこまで回復するかもありますが、レギュラーを狙えるところに来た感じです。
この試合、スタート時塩見選手の名前がありましたが、試合開始と同時に並木選手に変わり、塩見選手の登場曲であるG1 ファンファーレで登場。
安打を打ちました。
ベンチの塩見選手、複雑な表情でした。
悔しい1年、リハビリに時間を費やしている間に並木選手が成長し、自分を脅かすレベルになってきていることを感じたのかもしれません。
並木選手、塩見選手共に来季が楽しみです。
いよいよラストステージの川端慎吾選手。

現役引退の川端代打出場出典ヤクルト公式サイト2025/09/28
この試合では外野フライに終わってしまいました。
長い選手生活の公式戦での最後、お疲れさまでした。
あと5試合、今季もこれで終わりです。
プロ野球 セリーグ 試合結果 2025年9月28日
東京ヤクルトスワローズ 4-4 東京読売ジャイアンツ | 神宮球場 |
広島東洋カープ 2-10 横浜DeNAベイスターズ | マツダスタジアム |
阪神タイガース 2-4 中日ドラゴンズ | 甲子園 |
プロ野球 セリーグ 順位表 2025年9月28日
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
142 | 84 | 54 | 4 | .609 | 優勝 |
2 | ![]() |
141 | 70 | 65 | 6 | .519 | 12.5 |
3 | ![]() |
141 | 68 | 69 | 4 | .496 | 3.0 |
4 | ![]() |
141 | 63 | 76 | 2 | .453 | 6.0 |
5 | ![]() |
141 | 59 | 77 | 5 | .434 | 2.5 |
6 | ![]() |
138 | 54 | 77 | 7 | .412 | 2.5 |
髙津監督引退セレモニー
神宮最終戦の試合後、ファンに向けての感謝の挨拶がありました。

髙津監督及び選手整列で神宮最終戦での挨拶2025/09/28
以下公式サイトからの引用です。
28日(日)、神宮球場での今季最終戦セレモニーで、髙津臣吾監督がファンのみなさまへ挨拶を行いました。
「神宮球場にお集まりのファンの皆さん、そして全国からあたたかいご声援を送っていただきました全国のスワローズファンの皆さん、今年1年本当にありがとうございました。まだビジターで5試合が残っていますが、今日神宮球場が最後ということでご挨拶申し上げます。2月のキャンプから『捲土重来2025』をチームスローガンに戦ってまいりましたが、非常に厳しいシーズンになり、ファンの皆さんには本当に苦しい思いをさせ、悲しい思いをさせ、本当に責任を感じております。ただ、ここにいる選手・コーチ、そして現場でずっと一緒に戦ってくれた裏方さん、スタッフさん、みんな辛い日々がたくさんありましたけど、歯を食いしばり、チームのために全力を尽くしてくれました。
今、ここで今年1年を振り返るのは簡単ではないですが、本当に皆さんと一緒に戦ってきた今シーズン、成績は良くなかったですけども、必ず来年以降のステップへの1年としてくれることを信じています。そして今日、昨日もそうですけど、川端慎吾、引退の2打席立ちました。彼の放った1,100本のヒットはどれも美しく彼らしく、ここにカウントされていませんけども、2021年10月27日、延長12回、あそこで打ったレフト前は最高の当たりの1本でした。
また今後、来年お別れのセレモニーがあるそうなので、今日は挨拶は無しでぜひ皆さんで温かい拍手で送りだしてあげてください。そして塩見君、お久しぶりです。もう本当に半年に1回しか会わなくなって少し寂しかったんですけども、今日のやはり君の出るこの球場の雰囲気であったり、しっかりリハビリをして、また2026年は素晴らしいシーズンになるよう頑張ってください。
ムネ、お前アメリカ行くのか?まあどうなるかわからないですけども、あなたは常にスワローズの代表です。来年どこでどんなプレーをしても、スワローズのファンがみんな温かく応援してくれる1年にしてください。頑張ってください。
ジャイアンツファンの皆さん、今年も1年ありがとうございました。昨年のチャンピオンチームに16.5ゲーム差開かれて、何とか今年、その差を埋めるべく頑張ってきたのですけども、歯が立ちませんでした。昨年の悔しさをぜひ今年のCS・日本シリーズで晴らし、来年東京ドームのセンターに大きなチャンピオンフラッグ、日本一のチャンピオンフラッグを掲げてください。応援しています。
ここで過ごした大切な時間は大好きなチームメイトと一緒にユニフォームを着て、このグラウンドに立ち、本当に幸せな時間を過ごさせてもらいました。何度も挫けそうなときがありました。ただスワローズのファンの皆さんが優しく温かく僕を応援してくれたおかげでなんとか今日まで監督業をやることができました。本当にありがとうございました。
これからは少し皆さんと同じ目線になって、強い強いスワローズを僕も一緒に全力で応援していきたいと思います。皆さんも来年また強いスワローズが帰ってくると信じて温かい声援を送ってあげてください。あまり喋ると僕も川端じゃないですけど涙もろくなって、年取るとちょっと涙腺弱くなってくるので、ちょっとこの辺にしたいと思います。本当に感謝しかありません。良い思いも辛い思いもたくさん詰まったこの神宮球場、本当にありがとうございました。そして全国の、今日お集まりのスワローズファンの皆さん、全国のスワローズファンの皆さん、本当にありがとうございました。12年間、本当に良い思いをさせていただきました。また、皆さんの前でお会いできることを楽しみにしております。本当にありがとうございました」
髙津監督らしい挨拶でした。
さりげなく村上選手の気持ちをファンに伝えることで、受け答えする村上選手の素の笑顔が見られました。
今後も応援したくなる笑顔でした。
監督としては、塩見選手の離脱がかなり痛かったように感じました。
非難を承知の上でこの試合に登録したことにも、監督の気持ちが現れています。
あと5試合、髙津流マネジメントの見納めです。
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