4月9日 対 阪神タイガース カード2戦目
お互いにミスが多い試合でした。
阪神はもちろん石川投手に忖度したわけでは無いでしょうが、バッテリーエラーや送球ミスなどだけで4点も献上は、悪夢と言っていいような思いだったと思います。
野球の女神の石川投手の日ごろに対するご褒美でしょうか、それとも空の上でつば九郎が念を送っていたものなのか・・・
何はともあれ早々にNPBプロ野球新記録である24年連続勝利を決めてチーム全体の意気も上がりそうです。
何としても石川投手に勝たせたいというチームの気持ちがプレーに出ていた試合となりました。
では試合を振り返り、所感を書き留めたいと思います。
4/9 阪神タイガース 対 東京ヤクルトスワローズ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 3 |
阪神 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 1 |
・ヤクルト本塁打 なし
・阪神本塁打 なし
![]() |
勝石川雅規、H田口麗斗、H荘司宏太、H清水昇、S石山泰稚 – 中村悠平 |
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ビーズリー、負工藤泰成、及川雅貴、伊原陵人、岡留英貴 – 梅野隆太郎 |

石川粘投で24年連続勝利記録樹立出典ヤクルト公式サイト2025/04/09
先発石川雅規投手。
神宮の開幕戦を担うはずが雨で流れ、この阪神戦が今季の初登板となりました。
序盤は少し制球が今一つの感じでした。
2回は球が浮いて連打、粘られ四球、上手く打ち取ったのにダブルプレーを焦った感じでミスで失点。
こうなると止めようがなく犠飛、スクイズと阪神に確実に攻められて追加点でした。
しかしここからが石川投手の真骨頂。
3回以降ピンチが続きましたが、しっかり立て直して粘り切りました。
まあミス絡みで3失点は痛かったのですが、以降5回まで追加点を許さず小康状態に持ち込んだところが、結果的に逆転を生んだともいえます。
年の功で経験値が物を言ったようで、上手く試合を作ったと感じます。
昨年から大の苦手のビーズリー投手。
昨季は4勝も献上し、お得意様状態です。
この試合も前半は良い様に抑え込まれて、このままズルズルとの感じでした。
それでもヤクルトは結構序盤から粘って球数を増やさせた事が効いたのだと思います。
先頭西川選手が3打席どれも6球で18球、長岡選手も16球、サンタナ・赤羽選手2打席目7球、石川選手も2打席目8球粘り、ベンチの指示を忠実に実行しました。
6回100球に近づき、綻びが出始めます。
先頭の西川遥輝選手が四球。
続く長岡秀樹選手がライトへの二塁打を打ち、無死2,3塁となりました。

長岡3試合連続のマルチ安打出典ヤクルト公式サイト2025/04/09
ピンチとなり降板でした。
苦手のビーズリー投手をいい形で降板させることに成功。
ルーキーの工藤泰成投手を投入してきました。
工藤投手にとっては甲子園初登板でしたし、当然甲子園のナイターも初めてです。
地鳴りのような応援を背に受け、緊張したのではと推測されます。
このあとちょっと信じられないワイルドピッチの連続となりました。
サンタナ選手への5球目のフォークがワンバウンドしてキャッチャーの股間を抜けて後逸、西川選手がサードから還り1点を返しました。
サンタナ選手は結局四球で出塁。
無死1,3塁となります。
頼みのオスナ選手が倒れ山田哲人選手が打席に入りました。
その4球目、156㎞のストレートがワンバウンドして、キャッチャー捕れず、長岡選手が帰還して2点目が入りました。
山田選手にも四球を出したため、1死1,2塁。
ここで及川雅貴投手に代わりました。
ヤクルトは茂木選手に代え、右の代打として増田珠選手を送ります。
その増田選手が仕事をしました。
2球目140㎞カットボールをレフトライン際深くたたき、サンタナ選手を還し同点。
石川投手の負けがなくなりました。
赤羽由紘選手。
ファーストゴロでしたがファーストの悪送球で本塁を刺せず、山田、増田と走者生還。
逆転に成功しました。
タイムリーを挟んで送球エラーで逆転となり、阪神は悪い流れに押し流された感じでした。
ミスが続くと瞬時の判断が焦りもあって狂いがちですが、まさに悪夢の感じでした。
経験の浅い工藤投手の起用が裏目となったところです。
パワーピッチャーで抑えに掛ったわけですが、まだ修羅場の経験がなく、甲子園の独特な雰囲気も初体験・・・致し方ないところかもしれません。
お互いミスで点を与えあった訳ですから、正直勝ったというより勝たせてもらいました。
こうなりますと6回裏を準備していた石川投手は下がり、継投で守りに入ります。
6回、田口麗斗投手。
三者凡退の2奪三振で、阪神の反撃へのスキを与えませんでした。
7回、荘司宏太投手。

荘司3者連続三振出典ヤクルト公式サイト2025/04/09
3者連続三振で塁を踏ませずの好投。
ルーキーが正直ここまでやるとは、思ってもいませんでした。
5試合登板して未だに得点を与えずの防御率0.00は驚きです。
7回、清水昇投手。
久しぶりのセットアッパーです。
中野選手に安打を打たれたものの、森下選手をフォークで併殺。
この日2安打の大山選手をライトフライに抑えて、打順的に一番きつい場面を無失点。
清水投手の復活は嬉しい限りです。
9回、石山泰稚投手。
クローザーとして登板。
石川投手の勝がかかっていますので、緊張もしたのではと思います。
これまでとは少し違い、制球、球威ともに今一つに思われました。
前川選手に粘られましたが、レフトへのポテンヒットかと思われるフライを岩田選手の好守でしのぎました。
何としてもの気持ちは投手だけではなく、チーム全体に浸透していたと感じます。
これで落ち着きを取り戻したか、あとは空振り三振と内野ゴロでクローズ。
石川投手に勝ちを届けました。
もう報道で散々言われていますが、24年連続勝利の大記録となりました。
工藤公康氏、山本昌氏、三浦大輔氏の23年連続を抜き、日本新記録を達成です。
海外も視野に入れますと、プロ1年目から24年連続勝利は、クレメンスと並ぶ世界最長記録だそうです。
一口に言いますが、大変な記録です。
怪我無く毎年登板し、勝利する。
誰もができるわけではありませんし、投手の分業化が進んだ今日に至っては、これを超える投手が出てくるとは考えにくい・・・唯一無二の記録となるかと思います。
くしくもこの4月9日はつば九郎の31回目の誕生日。
もしもこの場に居たら、どんなに喜んだことか・・・
記録が生まれることもあるかとつばみとパッションが同行していました。
ヒーローインタビューではつば九郎の人形を持ったつばみも同席。
「いつも一緒に戦っているつもり。大きな大きな声援を送ってくれていたと思う。勝たせてくれたんだと思います」
記録は通過点。
今後も勝ち続けて欲しいと願っています。
さて、冷静に今回の試合を振り返りますとヤクルトはエラーが3。
これ以外にも赤羽選手のミスが2つあります。
一つ目は盗塁死。
2アウト1塁、次打者が投手の状況で100%成功で無ければでしたが、スタートが遅れ気味で盗塁死。
動くべきではないところでした。
また、走塁ミスもいただけません。
ショートゴロで飛び出してアウトになっています。
せっかくバントでセカンドに送ったランナーとしては無駄死となりました。
この辺りを確りやらないとレギュラーは難しい事になると思います。
常に状況に応じたプレーが必要です。
何はともあれ上手くつけ込んで勝ったと言う事で記念すべき一勝でした。
今日はカード3戦目。
阪神も甲子園での1勝をかけて必死に交戦すると思います。
先発はヤクルトが山野太一投手、阪神はデュプランティエ投手と発表されています。
vs
初物に弱いヤクルトですが、どのように攻略するのか・・・
山野投手の粘投に期待です。
プロ野球 セリーグ 試合結果 2025年4月9日
阪神タイガース 3-5 東京ヤクルトスワローズ | 甲子園 |
横浜DaNAベイスターズ 3-6 東京読売ジャイアンツ | 横浜スタジアム |
中日ドラゴンズ 3-1 広島東洋カープ | バンテリンドーム |
プロ野球 セリーグ 順位表 2025年4月9日
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
11 | 6 | 4 | 1 | .600 | 0.0 |
2 | ![]() |
10 | 5 | 4 | 1 | .556 | 0.5 |
3 | ![]() |
11 | 5 | 5 | 1 | .500 | 0.5 |
4 | ![]() |
11 | 4 | 5 | 2 | .444 | 0.5 |
4 | ![]() |
10 | 4 | 5 | 1 | .444 | 0.0 |
4 | ![]() |
11 | 4 | 5 | 2 | .444 | 0.0 |
ヤクルトが貯金したのは、2024年4月3日以来371日ぶりだそうです。
喜んでいいものやら、ふがいないと嘆くべきなのか・・・
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