2年前は嬉々としてCSを待ったものでした。
今季はCSとは無縁、サムライにも参加せずなので、穏やかなオフです。
試合のない日々を振り返りの期間と考え、「私見 ヤクルト今季の通信簿」を書いています。
先日「海外組」を書きましたが、今日は「投手編」です。
ある程度一軍出場の選手を対象にということを考え、一軍登板7回以上の投手に絞りました。
海外組で書いたサイスニード、ヤフーレ、ロドリゲスの3投手に関しては対象にしていません。
海外組同様、5段階評価(A~E)にしてみました。
評価は背番号順に記載しています。
あくまでも私見ですから、他の方の評価とは違うとは思いますが、お許しください。
ヤクルトで10回以上の登板を果たした投手
石山泰稚投手
評価 C
総じては年齢的か、力が落ちてきている感じでした。
制球力、球威、キレが不安定で調子の波が大きく、安定性に欠けました。
一時クローザーで苦しいところを支えましたのでぎりぎり「C」。
投げてみなければを考えれば、難しいところに来ていると感じます。
清水昇投手
評価 D
出だしから不調で全くのシーズンでした。
セットアッパーとしてかなりの試合数を毎年投げて、チームに貢献してくれました。
そのための勤続疲労が出てしまった事と、やはり研究しつくされた結果と思います。
修正を模索するも、なかなか結果が出ていません。
来季が勝負となる感じです。
また雄姿を見たいと願っています。
是非甦ってほしい投手です。
木澤尚文投手
評価 C
勝ちパターンに定着しきれませんでした。
中盤は安定していたのですが、終盤にかけて調子を落として安定性に欠けてしまいました。
終盤は「投げてみないと」に成ってしまい、いい時の自信が薄れた感じです。
通年勝ちパターンを維持できればBなのですが、一年を乗り切るスタミナが課題かもしれません。
「打てるものなら打ってみろ!」の気概を取り戻し、制球力とパワーを磨き、体力をつけて、来季こそは通年を安定投球で乗り切ってほしいと願っています。
吉村貢司郎投手
評価 A
一番多いイニングを投げて勝ち頭となりました。
中盤調子が落ちましたが何とか一年を乗り切ってくれました。
終盤安定性が出て来季への足がかりができてきました。
徐々に試合の作り方が出来てきましたので、ローテの軸となりえそうです。
振り子フォームを封印し、振り子でなくとも結果を出せたのは、今後を考えますと大きいと思います。
来季は10勝以上を期待!!!!
星知弥投手
評価 C
覚醒したかでしたが、安定しませんでした。
序盤の出来が通年ならば火消ができるので B又はAなのですが、やはり通年の安定性が欲しいところです。
なぜ安定できないのかをしっかり分析し、オフには対策を深めてほしいと思います。
山野太一投手
評価 C
好投、大崩れ・・・投げてみないとでした。
制球力次第の感じです。
左の先発要員の期待で登板機会が与えられての起用ですが、なかなか結果を出し続けることができません。
一発が多く、大崩れで試合が作れないことが目立ちました。
特に序盤。
粘りがどこまで出せるかが勝負です。
故障で一度育成になりながらも昨季復帰し、今季は勝負の年でした。
大崩れしないよう制球力を磨き、貴重な左の先発として来季活躍することを願っています。
小川泰弘投手
評価 D
出遅れから立ち直れずで、期待外れのシーズンでした。
数字的も散々ですから、置かれた立場から言えば E かもしれません。
今季は2勝でしたが、4位とは6.5ゲーム差です。
単純計算として、9勝をしてくれたなら、小川投手の成績だけで4位にはなっていました。
来季こそヤクルトのエースらしい投球を見せ、「チームに小川あり」を見せてほしいと思います。
田口麗斗投手
評価 D
こちらも出遅れから立ち直れずでした。
終盤になっても復調は見られず、救援陣の狂いを補えませんでした。
制球、キレが取り戻せるか・・・来季は勝負所です。
クローザーではなくとも、また「田口の火消」を見てみたいと願っています。
山本大貴投手
評価 B
肝心な8月の離脱が無ければAでした。。
左の中継ぎとしての位置を固めました。
火消は難しい感じですが、唯一計算できる左でした。
今季はキャリアハイの44試合登板、防御率1.42の成績。
ヤクルトで花咲いた投手と思います。
来季もこの調子で、頑張ってほしいと思います。
大西広樹投手
評価 A
間違いなく今季の救援陣の功労者です。
大きく成長し自信も付けて、勝ちパーンの中核でした。
かなりいろいろな場面での起用にも応え、数字的にも十分。
9勝と勝ち頭の結果が物語る活躍でした。
終盤少し疲れが感じられましたが、何とか乗り切りました。
オフはしっかり休んで充電し、来季も頑張ってほしいと願っています。
小澤怜史投手
評価 A
先発ではツキなくでしたが、救援からクローザーと配置転換で結果を出しました。
終盤はクローザーとして徐々に安定感が出始めてきて、安心してみることができました。
徐々に習得してきた感じです。
来季はどこの位置となるか?
いずれにしても勝ちパターン要員の立ち位置です。
ソフトバンク戦力外ートライアウトーヤクルト育成ーヤクルト支配下ー救援ー先発ー救援と渡り歩き、苦汁を経験しながらクローザーに上り詰めました。
チームになくてはならない存在となり、来季も活躍してくれることを願っています。
高橋奎二投手
評価 C
軸の期待でしたが、なかなか安定しませんでした。
しかし、終盤には少し兆しが見えたと感じます。
8勝しましたし、通年ローテを守れれば Bですが、まずはこれが必要です。
兎に角制球力と精神力。
来季こそローテの軸となれるか?
なってもらわないとです。
周囲の期待は大きいのですが、浮つかずしっかり歩んで欲しいと思います。
長谷川宙輝投手
評価 D
なかなか本来の内容が出せない・・・故障から戻り切れなかった感じです。
それでも今季は19試合。
勝利もしましたし、足掛かりはつかんだと思います。
ただ、制球力は課題と思います。
来季こそシッカリ制球されたパワーのある速球を見せてくれるよう、期待しています。
ヤクルトで7回~9回の登板を果たした投手
登板は少ないが、評価をするに値する選手です。
石川雅規投手
評価 C
しっかりと投げることは多かったのですが、勝ちにはなかなか結びつきませんでした。
後半は登板機会が減りましたが、来季を見据えると止むを得ないところかもしれません。
青木選手が引退し、40代は石川選手のみとなりました。
不屈の精神で頑張り続けて欲しいと願っています。
奥川恭伸投手
評価 C
復帰はしましたが、やはり怪我、故障がついて回ります。
なかなか計算できない所が無くならないと・・・兎に角一年を通じて投げれないと・・・
投げさえすれば、それなりの結果を出してくれるのですが・・・
高梨裕稔投手
評価 D
終盤になってようやく機会がでした。
ローテは難しいところですが、穴は埋められそうです。
来季は先発なのか、救援なのか?
あまり球宴向きではないように思いますが・・・
原樹理投手
評価 D
こちらも終盤で登板機会が多く、ある程度の結果は出せました。
が、やはり救援の穴埋めとなりそうです。
これまで先発がほとんどでしたが、終盤の一軍昇格からは救援一択。
防御率を1.80で終えましたので、何かを掴んでくれたらと思います。
来季に期待です。
ヤクルト2024季 投手成績一覧(登板7回以上)
今季一軍登板7回以上の投手の成績です。 背番号順となっています。
(出典NPB公式サイト)
背番号 | 名前 | 登板 | 勝利 | 敗北 | セーブ | H | HP | 完投 | 完投勝 | 無四球 | 勝率 | 打者 | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 故意四球 | 死球 | 三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
12 | 石山 | 37 | 1 | 0 | 5 | 8 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0.5 | 263 | 41.1 | 53 | 2 | 14 | 0 | 1 | 39 | 3 | 0 | 20 | 20 | 4.35 |
17 | 清水 | 17 | 0 | 3 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 81 | 17 | 24 | 1 | 4 | 1 | 0 | 8 | 0 | 0 | 14 | 14 | 7.27 |
20 | 木澤 | 55 | 3 | 3 | 5 | 16 | 19 | 0 | 0 | 0 | 0.5 | 225 | 53 | 50 | 4 | 20 | 5 | 0 | 46 | 5 | 0 | 19 | 18 | 3.06 |
21 | 吉村 | 21 | 9 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0.529 | 584 | 138 | 144 | 8 | 39 | 3 | 2 | 114 | 0 | 0 | 55 | 49 | 3.19 |
24 | 星 | 36 | 1 | 0 | 1 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 166 | 37.01 | 37 | 4 | 18 | 2 | 2 | 33 | 1 | 0 | 15 | 15 | 3.62 |
26 | 山野 | 14 | 3 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.429 | 217 | 50.01 | 59 | 8 | 12 | 3 | 2 | 32 | 0 | 0 | 38 | 34 | 6.08 |
29 | 小川 | 12 | 2 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.286 | 264 | 62 | 75 | 6 | 8 | 2 | 0 | 40 | 0 | 0 | 35 | 32 | 4.65 |
34 | 田口 | 41 | 1 | 4 | 7 | 13 | 14 | 0 | 0 | 0 | 0.2 | 139 | 33.02 | 34 | 2 | 9 | 0 | 1 | 22 | 2 | 0 | 14 | 11 | 2.94 |
43 | 山本 | 44 | 3 | 0 | 1 | 12 | 15 | 0 | 0 | 0 | 1 | 126 | 31.02 | 18 | 0 | 15 | 3 | 0 | 31 | 2 | 0 | 6 | 5 | 1.42 |
44 | 大西 | 60 | 9 | 1 | 1 | 23 | 32 | 0 | 0 | 0 | 0.9 | 235 | 60.01 | 53 | 3 | 12 | 3 | 2 | 31 | 2 | 0 | 12 | 9 | 1.34 |
45 | 小澤 | 40 | 6 | 6 | 11 | 2 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0.5 | 309 | 77.02 | 64 | 6 | 23 | 2 | 1 | 66 | 4 | 0 | 22 | 22 | 2.55 |
47 | 高橋 | 21 | 8 | 9 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0.471 | 504 | 115 | 116 | 12 | 38 | 1 | 8 | 106 | 1 | 0 | 55 | 46 | 3.58 |
53 | 長谷川 | 19 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 92 | 21 | 21 | 4 | 10 | 1 | 1 | 21 | 2 | 0 | 11 | 11 | 4.71 |
19 | 石川 | 9 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0.2 | 161 | 37.01 | 45 | 4 | 6 | 0 | 1 | 10 | 1 | 0 | 20 | 17 | 4.1 |
40 | 高梨 | 8 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.2 | 158 | 37 | 44 | 7 | 8 | 3 | 1 | 37 | 2 | 0 | 19 | 17 | 4.14 |
16 | 原 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 39 | 10 | 6 | 1 | 3 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1.8 |
18 | 奥川 | 7 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.6 | 136 | 32.02 | 29 | 4 | 9 | 0 | 3 | 12 | 1 | 0 | 12 | 10 | 2.76 |
登板 | 勝利 | 敗北 | S | H | HP | 完投 | 完投勝 | 無四球 | 勝率 | 打者 | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 故意四 | 死球 | 三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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