育成ドラフト1位指名 髙橋翔聖投手の入団会見が行われました。
特殊な時期ですが、台湾の学校の卒業が6月ということで、このようになりました。
ドラフトの規約は交渉期間が日本の学校に合わせられていましたが、ドラフト会議の前日に、海外の学校に在学中の日本人選手をドラフト指名した際の選手との交渉期間を翌年3月末日から7月末日へ規約が改定されたことで、指名が可能となったいきさつがあります。
台湾の現役高校生が日本のプロ野球ドラフト会議で指名を受けたのは初ということです。
台湾の高校生を指名したということで、どのような選手なのか気にはなっていました。
身長188㎝、体重81kg、右投げ右打ちの投手です。
スリークォーター気味の投球フォームからは、最速151km/hの直球。
変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを投げるそうです。
入団会見に同席した同席した小川淳司GMは「非常に肘の使い方が柔らかい。パワーアップすれば球も力強くなる」とコメント。
GMは投手でしたから、見るところもなるほどと思います。
父は台湾籍、母は日本国籍で、高橋投手は両国籍を持つとされています。
幼稚園の2年間だけ日本で過ごした経験があり、その後は台北で育ちました。
ヤクルトには高橋奎二投手が在籍しており、高橋が姓の投手が二人になりました。
選手登録名を高橋(翔)とでもするのかと思っていましたら、思いっきり今風で、覚えてもらいやすいかと思います。
選手登録名は「翔聖」・・・かっこいいですね!
ヤクルトの公式サイトでは以下のコメントが発表されています。
「(現在の心境)ヤクルト球団に入団できて、この場にいれることがとても嬉しいです。(ドラフト指名後の台湾での過ごし方)台湾の学校の監督やコーチ、トレーナーの方とメニューを相談して、体作りを第一に取り組んできました。ブルペンも週に1回くらいで入れています。(自身の強み・役割)高身長で、コントロールが良いところです。どんな球種でも、思った通りに投げられるところが、自分の長所だと思います。そこを活かして頑張りたいです。(スワローズの印象)すごくアットホームで、ファミリーみたいで雰囲気が良いチームだなと思います。(目標)できるだけ早く支配下を勝ち取って、二桁勝利できる投手になっていきたいと思います」
サンスポにも記事がありましたので引用します。
父が台湾人、母が日本人で、台北で生まれ育った右腕は「日本語はあまり使わないので、ちょっと緊張」としながらも、流暢(りゅうちょう)な日本語で質疑応答に対応。「できるだけ早く支配下(契約)を勝ち取り、2桁勝利できる投手になりたい」と目を輝かせた。
2013年の第3回WBCで、日本-台湾をテレビ観戦し「すごく興味が湧いた」と小5で野球を始めた。188センチの長身から投げる最速151キロの直球が魅力で、憧れは元阪神の藤川球児投手。「いつかNPBに入れたらなと思っていた」と夢の扉を開いた。
5日の高校卒業を待って契約し、この日、埼玉・戸田市内の選手寮に入寮。14日から本格的に2軍練習に合流する予定だ。登録名は「翔聖」。「ショウセイと呼んでもらえたらうれしい」とアピールした。
一般に外国人をドラフトで指名することはできませんが、例えば選手契約締結以前に、日本の中学校・高等学校・短期大学(専門学校を含む)などに通算3年以上在学していた者であれば指名できます。
この条件で陽岱鋼選手が日本ハムに入団しています。
翔聖選手は日本国籍も持っているのですから、堂々ドラフトにかけられたというわけですね。
まだ背番号は発表されていませんが、今日明日にも発表されるでしょうか。
育成から支配下になって活躍している投手もいますから、努力でつかみ取ってほしいと思います。
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