オープン戦 対 西武ライオンズ。
いよいよオープン戦も最終カードです。
ドームではありますが外気は入る構造で、ナイターはかなり寒そうな感じでした。
丁度開幕一週間前ですから、どのチームも開幕投手が登板でした。
小川投手がコンデション不良のヤクルトは、サイスニード投手が先発。
開幕投手への含みを感じました。
3/22 埼玉西武ライオンズ 対 東京ヤクルトスワローズ
オープン戦試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 |
西武 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 2 |
・ヤクルト本塁打 なし
・西武本塁打 なし
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勝サイスニード、石山泰稚、田口麗斗、Sエスパーダ – 中村悠平 |
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今井達也、ヤン、豆田泰志、平井克典、負佐藤隼輔、甲斐野央、アブレイユ – 古賀悠斗、炭谷銀仁朗 |
先発は開幕投手候補のサイスニード投手。
順調ならばここで決まりと思われます。
ところが立ち上がりから予想外の内容です。
前回の乱れを引きずった感じで、球が暴れ、落ち着いてくれません。
これはどうなるかの不安な立ち上がりでした。
球威、変化球のキレが甘く、ボール先行で苦しそうに見えます。
簡単に初回と2回で2失点でした。
相手が得点能力がそれほど高くないところが幸いし、1失点ずつの2失点で済んだ感じです。
しかし3回からは変化球主体でカウントを整える配球に変えました。
ストライク先行となり、ストレートもこうなると有効に使えて以降は安定。
6回まで投げ切ることができました。
言ってみれば上手く修正できた感じです。
この辺りは中村捕手のリードも大きいかな?、さすがだなと思います。
結果的にはQS(クオリティスタート)
6回2失点で80球程度と理想的な内容でした。

サイスニード6回2失点の好投 出典ヤクルト公式サイト2024/03/22
願わくは3回以降の内容を初めからとなりますが、此れで開幕は決まりかなと感じます。
悪くても修正しながらの結果ですので、むしろ信頼がおけるとも言えますから。
以降石山、田口、エスパーダ投手と繋ぎました。
しばらく投げていない石山投手、復帰から2戦目で慣らしの田口投手、実戦経験を増やして慣らしたいエスパーダ投手とそれぞれ思惑ありでした。
石山泰稚投手。
内容的にはまだ少し制球に不安が見えた感じです。
今少し制球の精度が上がらないと不安が残りはしますが、順調とも感じます。
先頭の中村剛也選手に安打を打たれたものの、源田、コルデロ、炭谷選手を打ち取り無失点で終わりました。
球数は打者4人に15球。
配球を見てみますと、ストレートは先頭の中村選手の1球目のみ。
あとはワンシーム8球、スライダー6球となっています。
フォークやカーブも持ち球ですが、この試合では1球も投げず、ワンシームを試していたように思います。
田口麗斗投手。
徐々に上がってきている感じです。
開幕ではスタートは中継ぎで実戦調整かもしれません。
エスパーダ投手。
今回もランナーは背負いませんでしたが、以前に比べ粘りの投球となってきています。
この試合も先頭打者に8球粘られましたが、しっかりと抑えきりました。
先頭に四球を与えてしまいますと、僅差の最終回では飛んでもないことになりがちです。
1人目の佐藤選手に2ストライクから粘られフルカウントになり、尚もファウルで粘られ続けたのですが、最後9球目を内角低めのストレートで空振り三振に斬って獲りました。
避けなければいけないところをしっかり凌ぎました。
内外に散らして絞られない内容も含め、かなり実戦で慣れてきた感じです。
ブルペンにさらに厚みを加えそうです。
さて打線。
塩見、山田、村上選手がマルチ安打でした。
特にキーの塩見選手が少し結果が出てきたのは打線としての朗報です。
この試合の打順は以下です。
塩見ー青木ーオスナー村上ーサンタナー山田ー中村ー長岡ーサイスニード
かなり本番用の感じです。
2番の青木選手のところは西川選手と併用かなと思います。
打線の流れを見てみます。
得点が入った6回。
まず、先頭の塩見泰隆選手が、ライトに安打で出塁。
青木選手はフォークを引っかけてファーストゴロになりましたが、これが進塁打となり、塩見選手は2塁に到達します。
オスナ選手四球で1死1,2塁。
4番村上宗隆選手がライトにタイムリーを打ちました。
二塁打になるかと思いましたが、村上選手は2塁で走塁死したため、打
点1でしたが2アウトになりました。
しかし5番サンタナ選手が仕事をします。

サンタナ同点タイムリー 出典ヤクルト公式サイト2024/03/22
レフトへの同点タイムリー二塁打を打って、3塁にいたオスナ選手を還しました。
その後、山田哲人選手が内野安打を打ちましたが中村選手がフライアウトとなって攻撃が終わります。

内野安打の山田哲人選手
7回。
口火をきったのは先頭打者の長岡秀樹選手。

安打の長岡秀樹選手
ライトへチャンスメイクの安打です。
サイスニード投手の代打で出た赤羽由紘選手。
見事送りバントを成功させ、小技もできるとアピール。
ここで塩見泰隆選手がレフトにタイムリーを打ちました。
逆転です。

塩見勝ち越しのタイムリー 出典ヤクルト公式サイト2024/03/22
塩見選手はこの試合2安打目。
少しずつ感覚を取り戻したように見えます。
塩見、山田、村上選手のマルチ安打に、開幕に向けての不安材料が少し減っていきました。
オープン戦の打率は、村上選手が.310、山田選手は.357、オスナ選手.324となりましたし、ずっと睡眠中だったサンタナ選手がお目覚め。
主軸が打つというイメージが持てるようになったのは朗報です。
また、7回は8番長岡選手がチャンスメイクの安打、赤羽選手が犠打を決めるなど、バイプレーヤーもキッチリ仕事をしてくれました。
やっとヤクルトらしく打線が繋がりはじめました。
次は2番手候補の吉村貢司郎投手。
前回の内容の再現が望まれます。
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