オープン戦を振り返って、ヤクルトの戦力について考えてみたいと思います。
オープン戦で見えた成果
総じては結構成果があったと感じます。
1.先発投手陣に吉村貢司郎、ピーターズ投手が使える可能性が見えたこと。

好投ピーターズ5回1失点 出典ヤクルト公式サイト2023/03/25
2.内山壮真、濱田太貴、赤羽由紘選手が大きく伸びて来たことが示されたこと。

内山同点ソロ 出典ヤクルト公式サイト2023/03/25

濱田決勝2号ソロ 出典ヤクルト公式サイト2023/03/25

赤羽先制タイムリー 出典侍ヤクルト公式サイト2023/03/12
3.丸山和郁、武岡龍世、松本(直)選手が徐々に力を付けてきたことが見えたこと。
4.並木秀尊選手の盗塁が武器となるレベルになってきたこと。

代走並木同点のホームを踏む 出典ヤクルト公式サイト
5.実質一軍2年目の長岡秀樹選手の成長。

長岡決勝タイムリー 出典ヤクルト公式サイト2023/03/22
長岡選手は昨年に比べ選球眼が良くなり、カウントでのバッテイングが磨かれてしっかり勝負出来るようになりました。
安定感がでてきた感じがします。
今季もショートを守り切れると確信。
6.低迷の星知弥投手がついに覚醒の兆し。

三者連続三振の星知弥 出典ヤクルト公式サイト2023/03/17
これは想定外のビッグな収穫で、リリーフ陣の大きな安心材料となりました。
7.青木宣親選手が今季はアベレージ重視で、2番でかなり出場できそうなこと。

四球と安打でオープン戦打率.421の青木 出典ヤクルト公式サイト2023/03/17
まだまだ大きな戦力です。
不安材料
一方不安材料も見えました。
1.塩見泰隆選手、コンデション不良の影響は?
何と言っても一番の気がかりです。
開幕は絶望と見られますが、交流戦迄には戻って欲しいと願っています。
2.川端、山崎選手の状態。
経験値があるだけに状態を上げてきてほしい。
3.奥川恭伸投手の状態がどこまでなのか。
ベンチで投げている様子は見えるものの、今季の登板は無いかも、或いはあってもまた肩を壊すのでは?
保存療法だけに心配です。
オープン戦にほとんど参加できなかったWBC組について
1.中村悠平選手

3安打の中村悠平 出典侍ジャパン公式サイト2023/03/12
完全に侍ジャパン正捕手となり、自信がさらに付いて安定感が増してきました。
内山選手の育成・成長もあって、少し余裕の出場で選手寿命も伸びそうです。
キーの試合に集中できそうなバックアップ陣容で、捕手王国形成。
天国でノムさんがニヤニヤしていそうです。
古田・嶋両氏の指導で、中村捕手にも野村イズムが継承され、脈々と続く予感です。
2.山田哲人選手

山田代打タイムリー 出典侍ジャパン公式サイト2023/03/09
なかなかバッテイングの光明が見えてこないところですが、WBCで2盗塁と足は動いています。
徐々に本調子を取り戻すように思います。
少なくとも昨年以上は悪くはならない感じです。
それにしても、ホント国際試合に強い。。。脱帽
3.村上宗隆選手

特大同点本塁打で確信歩きの村上 出典侍ジャパン公式サイト2023/03/22
「WBCで最も得たものが大きい選手」と言えそうな感じです。
日本ではもはや頂点ですが上には上、目指す頂がはっきりしたところ。
大谷選手の打撃力、メジャー選手たちの実力を目の当たりにしたのは、得難い経験でした。
ここからの3年間でやらなければならない課題を見た感じです。
まずは一度体を絞り、今以上に強固な身体を作る事かも知れません。
食事やケア等、更なる管理がまだ必要なのかなと思います。
ダルビッシュ投手や大谷選手からサプリやトレーニング方法など多くの情報を得たようです。
それを実践できるストイックな性格なので、どう変わるか楽しみです。
まずは再スタートの一年。
数字は昨年を下回るようでは本人が満足しないでしょう。
「キャリアハイ」と宣言しているのです。
メジャーが希望の村上選手、油断している場合ではありませんから。
頂に向かって頑張って欲しいです。
4.高橋奎二投手

好投高橋奎二1安打無失点 出典侍ジャパン公式サイト2023/03/12
一次リーグで1度投げただけに終わりましたが、アメリカに行けただけでも収穫と思います。
WBCへの参加は、普通では得られない経験です。
自分の良さや悪さを考えることができたかと思います。
それを自分のものにできるかは自分次第です。
なぜトーナメントで使われなかったか。
一つは左のリリーフとして安定しているかどうかですが、もとより先発なので難しいものがあり、「投げてみなければわからない」状態では博打を打つようなものです。
スピードで優っていても、投球技術で今永投手を超えるほどではなく、宮城投手ほどの安定感がない。
一次リーグと違い、トーナメントは試す場所ではありません。
また、今回はワンポイントリリーフが禁止されており、必ず3人以上または回が終わるまでは投げなければなりませんでした。
失敗した場合でも投げ続けなければなりませんから、炎上の可能性もあります。
逆にそれがために侍ジャパンが勝ち上がった場面もありました。
しかしそれも糧です。
なぜ使われなかったかをよく考えて、絶対的な信頼を持ってもらえるよう精進し、今季を活躍すれば良いのです。
今季はキッチリローテを守り、左のエースとして投げ切れれば、アメリカは行楽ではなく修行となったと胸を張れると思います。
ヤクルトにとって、絶対必要な駒になっていますから、是非頑張って欲しいと思います。
以上私見です。
オープン戦の成果が予想以上で、嬉しい限りです。
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