10月12日 クライマックスファイナル 初戦 対 阪神タイガース
ファーストステージを勝ち上がり勢いがついた阪神。
出鼻を挫くには十分すぎる内容での圧勝といえる試合でした。
ヤクルトに強い西勇輝投手でしたから、これを落とすと阪神がさらに勢い付くところでしたが、序盤にしっかりとした攻めと先発小川投手の丁寧な投球で、主導権を握ることになりました。
随所にベンチの采配意図が見られ、それを忠実にやり切った選手たちのチーム一丸で勝ち切った勝利と感じました。
10/12 東京ヤクルトスワローズ 対 阪神タイガース 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0 |
ヤクルト | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 7 | 7 | 0 |
・阪神本塁打 無し
・ヤクルト本塁打 オスナ 1号 3ラン(1回) サンタナ 1号 2ラン(6回)
バッテリー
☆小川泰弘、石山泰稚、田口麗斗、清水昇 – 中村 悠平 | |
★西勇輝、ケラー、加治屋蓮、島本浩也 – 坂本誠志郎、梅野隆太郎 |
阪神先発西勇輝投手。
何時になく制球が今一つで際どい所がなかなか決めきれず、捕手との息も今一つでリズムに乗り切れなかったように見えました。
ヤクルトは際どい所には手を出さず狙いを絞った対応で崩した感じです。
この辺りはしっかり準備したと、素人目にも見えました。
オスナ選手の3ランも外は手を出さず内角待ちで読み切った感じでした。
先発小川泰弘投手。
攻めの内容で試合の流れを作りました。
序盤の2つの併殺で大きなピンチを作らず、勢いを削いだのが勝ちに繋がったと思います。
いい形で先制、追加点と流れを持ってきたところで、失点で流れを失うことがなかったのが良かった。
完全に試合の主導権を確立しました。
特に好調の中野、近本選手を内角のカットボールをうまく使って抑えきったのが大きい。
阪神は安打数が9本とヤクルトより多かったにもかかわらず、常に流れを切られたため得点に結びつけることができませんでした。
全般に中村悠平捕手のリードも思い切ったもので、意表を突く配球で翻弄した感じがしました。
7回は球数と点差で緩んだ感じで投げきれませんでしたが、期待以上の内容で勝利を呼び込んでくれました。
十分な内容でした。
かなりプレッシャーも大きいところでの踏ん張りはさすがの強さです。
救援陣 石山ー田口ー清水投手でしたがそれぞれしっかりとした投球で安定していました。
点差があるところでまずは一回投げることができたことも、今後のためにはいい感じです。
7回途中、2アウト1,2塁で小川投手を引き継いだ石山泰稚投手。
梅野選手を空振り三振に仕留め無失点。
回跨ぎの8回、石山投手が先頭の代打・マルテ選手に二塁打を打たれたところで、3番手の田口麗斗投手にスイッチしました。
田口投手は2死を奪った後、近本選手に安打を打たれてしまいます。
ここでスーパープレーが出ました。
レフト山崎選手が二塁から本塁を目がけて走ったマルテ選手を好返球で刺したのです。
そのおかげで無失点で切り抜けることができました。
9回、4番手の清水昇投手が登板。
阪神も粘って原口選手が安打し1死二塁となりましたが、最終打者になった糸原選手の痛烈なライナーをオスナ選手がキャッチして試合終了。
抜けていれば1点を取られたのではと思いますがスーパープレーでした。
この日は随所に好守備が見られました。
1回、3回の併殺も見事でした。
また、サードライン際の抜ければ長打のゴロを村上選手が飛びついて好捕。
体勢を瞬時に立て直しての2塁への送球は、ワンバウンドとなり難しい打球でしたが、山田選手が上手く処理をしてアウトにできました。
休みの間にかなり皆リフレッシュしたのではないかと思います。
動きが軽いように感じました。
打線。
ホームラン、タイムリー、犠飛、ホームランといろいろな形で得点が出来て十分な内容でした。
特に2回の2アウトからの山崎晃大朗選手のタイムリーは、試合の展開としては大きな一点でした。
オスナ選手が好調ですので、この試合のように山田、村上選手の四球が効いてきます。
気分的には四球でも良いやと余裕も生まれます。
バントや進塁打が必要なところでしっかり決まり、試合間隔は空きましたが十分な準備ができていると感じました。
得点を振り返ってみます。
まずは初回裏。
2死から山田選手、村上選手の連続四球で1,2塁となりました。
特に村上選手への気の遣いようは大変なもので、これで西投手はかなりの疲労感があったのではと推測します。
その意味では山田選手が四球を選んで塁に出て、村上選手を打席に立たせた功績は大きいと思います。
走者がいての村上選手には絶対にホームランを打たせたくないところですから。
村上選手が終わってホッとしたのでしょうか。
3球目までは外角の際どい所に投げていたのですが、見向きもしなかったオスナ選手。
4球目、シュートがインコース真ん中よりに入ってしまいました。
これを逃さず、レフトスタンドへ1号3ランを叩き込み、いきなり3点を先制します。
内角を狙って待っているとしか思えないオスナ選手に対し、打ってくださいとでもいうような内角球を選択した坂本捕手のリードにも疑問が残ります。
実は先発が坂本捕手で梅野捕手が控えと知ったときに、内心ひそかにVサインを出していました。
結果論ですが、梅野捕手のリードなら或いはオスナ選手は打ち取られていたかもなどと思っています。
2回裏、先頭の長岡秀樹選手が安打。
小川投手の例によっての奉納スタイルの犠打で、2死三塁としました。
特異なスタイルですが、これまでフライアウトが多かったので考えたのだと思います。
確かに必ず下に打ち付けることができますから、フライアウトに悩んでいるバンターには良いのかもしれません。
ここで山崎晃太朗選手がタイムリー。
綺麗な安打でした。
追加の1点が入りましたが、これは大きい1点でした。
更に3回裏はオスナ選手二塁打、中村選手進塁打でサードに到達。
サンタナ選手が犠牲フライをセンターにキッチリ打ち上げ5対0となりました。
6回表1失点となりましたがその裏です。
先頭中村悠平選手がライトへの安打。
1回のレフトへの安打と合わせてマルチ安打の活躍です。
犠牲打で気を良くしているサンタナ選手がバックスクリーン中段へ1号2ランを打ってしまいました。
加治屋投手の初球、内角やや低めの148Kmストレートを一振りで決めました。
打ち始めると止まらないサンタナ選手ですが、これでゾーンに入ったのかもデス。
この状態を維持して欲しいと願います。
ダメオシの2点が入って7対1となり、勝負が見えました。
助っ人パワー炸裂は今後の朗報です。
初戦を取ったところで有利な展開となりましたが、ここは一気に王手と行きたいところです。
雨だけは勘弁。
雨天延期で2戦目に青柳投手が来るようですと、情勢が一気に変わりますから。
今日の2戦目はヤクルトがサイスニード投手、阪神は藤浪晋太郎投手と発表されました。
VS
サイスニード投手の快投に期待です。
藤浪投手は苦手としていますが、「ツボにハマれば怖いが自滅もあり得る投手」ですから、作戦によっては勝因があると思います。
初戦のようにチームが一丸となり、ベンチの采配を信じて役割をこなすことに徹すれば大丈夫かと。
プロ野球 セリーグCSファイナル 試合結果 2022年10月12日
東京ヤクルトスワローズ 7-1 阪神タイガース | 神宮球場 |
プロ野球 セリーグ シーズン順位表 2022年10月3日最終成績
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 143 | 80 | 59 | 4 | .576 | M0 | |
2 | 143 | 73 | 68 | 2 | .518 | 8.0 | |
3 | 143 | 68 | 71 | 4 | .489 | 4.0 | |
4 | 143 | 68 | 72 | 3 | .486 | 0.5 | |
5 | 143 | 66 | 74 | 3 | .471 | 2.0 | |
6 | 143 | 66 | 75 | 2 | .468 | 0.5 |
セリーグ優勝!
次はCS 制覇へ。
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