1番山田初球フルスイングで18号　劣勢感を払拭し流れを引き寄せ「らしい野球」でヤクルト連敗脱出

プロ野球・ピッチャー

2022.08.15

8月14日対横浜DeNAベイスターズ

連敗脱出でした｡

勝つと負けるでは、7ゲームか5ゲーム差です。

さすがに負けられない感じで、打線を大きく組み換えました。

救援陣も力のあるところを繋ぐ、勝ちに行く采配でした｡

8/14　東京ヤクルトスワローズ　対　横浜DeNAベイスターズ　試合結果

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	R	H	E
横浜	1	0	0	0	0	0	0	0	0	1	4	0
ヤクルト	1	0	0	3	0	0	0	0	X	4	5	2

ヤクルト本塁打　山田哲人（18号ソロ）、塩見泰隆（13号2ラン）

バッテリー

	小澤怜史、☆木澤尚文、H今野龍太、H梅野雄吾、H清水昇、Sマクガフ – 中村悠平
	★坂本　裕哉、宮國　椋丞、京山　将弥、中川　虎大 – 伊藤　光

塩見決勝13号　出典ヤクルト公式サイト

先発小澤怜史投手。

責任が重く圧し掛かった感じで、丁寧に行くがゆえに制球が定まらないようでした。

初回かなり厳しい状態でしたが併殺で粘り、最少失点で食い止めたところが大きかったと思います。

何とか踏ん張ったところへ、打順1番に入った山田哲人選手の初球ホームラン。

一気に追いついたこと以上に、俄然チームの雰囲気を良くしてくれました。

この一本で劣勢感を払拭した大きな一発でした。

「初球からフルスイングする気持ちで打席に入りました。一発で仕留めることができました」

山田選手が先頭になってチームを引っ張る姿が見られ、流れを引き寄せたと思います。

小澤投手は3,4回と今一つ立ち直れない中、何とか粘る投球で堪え続けました。

4回先頭のサンタナ選手がストレートの四球で出塁。

カウントを取りに来る次の初球をしっかり捉えた塩見泰隆選手の13号2ラン。

この一発は、押されていただけに大きな一発で、決勝点になりました。

この後も村上選手四球と中村選手安打で繋ぎ、村上選手のうまい走塁もあって内野ゴロで追加点。

これも大きなところでした。

タイムリーならばもっといい流れと言えますが、ホームラン2本の後しぶとく追加点をとった感じです｡

小澤投手、5回はもう一杯いっぱいの感じでピンチで降板でした。

試合を何とか作りましたし、勝ちは逃しましたが大きな働きと思います。

2番手木澤尚文投手。

威力で押し切りいい火消。

勝利投手をもぎ取り6勝目となりました。

彼に勝利が付く展開はヤクルトらしい試合展開で、このところ見られないものでした。

その意味で「らしい勝ち方」といえます。

ヒーローインタビューでは、牧選手、宮崎選手との対決を聞かれ、

「球界を代表する右バッターのお2人ですけれども、まだ点差は少しあったので、まだ塁も埋まり切っていなかったので、フォアボールを嫌がることなく自分の強いボールでどんどんファールを取っていく、ゾーンで勝負をしていくっていうのを頭に入れながら勝負しました」

自分の立ち位置を認識し、逃げることなく球威で強く攻める投球をやり通したことは大きく評価できると思います。

なくてはならない存在になりました。

以降､今野ｰ梅野ｰ清水ｰマクガフ投手と実力発揮で好調時の継投を思わせる内容でした。

今野龍太投手

ソト、伊藤、柴田選手を18球三者凡退。

梅野雄吾投手

一塁手エラーで出塁させたものの、それ以外を打ち取り無失点。

清水昇投手

8回に戻った清水投手、四球を出したものの併殺に打ち取り、結局打者3人12球無失点。

マクガフ投手

登板間隔が空いたので心配でしたが、安定の投球で三者凡退。

流石です。

リーグトップタイの28セーブ目を挙げました。

救援陣がしっかりリードを守りきれたことは本来の姿を少し取り戻したように思います。

ホームラン2本での勝ちとまだまだ打線としては繋がりが今一つですが、取りあえず連敗は抜けました。

次の阪神戦でも「ヤクルトらしい試合」をすれば、徐々にチーム状態は上がると期待できます。

このままこの打順とは考えにくいですが、山田選手1番は過去に飛ばしていた打順でもあり、重責から解放されて「らしくのびのび」を感じました。

マルチ安打でしたし、このまま少し様子を見ても良いかもと思います。

サンタナ選手2番はかなり奇策と思いましたが、相手にとって１～4番が大きな脅威になりましたので、この試合に関しては成功しました。

ただ、やはり5番の方がしっくりいくと思います。

次回、どうするのか。

高津監督は色々な発想で懸命さが見られ、今後の采配にも期待です。

一日休んで、次は阪神と神宮で戦います。

「らしい野球」をしてくれることを願います。

プロ野球セリーグ試合結果　2022年8月14日

東京ヤクルトスワローズ　　　　4-1　　　横浜DeNAベイスターズ	神宮球場
東京読売ジャイアンツ　　　　　3-2　　　広島東洋カープ	東京ドーム
阪神タイガース　　　　　　　　4-5　　中日ドラゴンズ	京セラドーム大阪