田中将大投手の楽天への復帰が発表されました。
コロナによる減収で今年のメジャーの移籍市場の低迷の煽りを食った感じですが、逆に考えれば良いタイミングのような気もします。
移籍当初とは違い、ここ数年はヤンキースの強力打線の援護が大きかった感じでした。
元々パワーピッチャーではなく、生命線のスプッリトも以前より切れや安定感が落ちてきたと感じていました。
とは言え投球術はありますから、ローテーションの中盤には位置出来る実力はありました。
加えて32歳と言う年齢もあります。
田中投手のタイプでの長期契約は今年でなくとも難しいところです。
考え方としては、
■最後までメジャーでやるか(必然移籍を繰り返すことに)
■力のあるうちに日本に復帰するか
ですが、ちょうどこのタイミングで市場が低迷していたのは、判断の切っ掛けとしては良かった感じです。
力が落ちてからの復帰では、良い内容が出せない例が多いですし、選手寿命はメジャーでやるより伸びると思います。
それでなくともメジャーの移動は過酷ですし、精神的にも安定するのではないかと思いますから。
「マー君、神の子、不思議な子」と言った故野村克也監督。
なぜか田中投手には降りてくる運があるということですが、このタイミングでの帰還は
運命的な何かも感じてしまいます。
2013年の渡米前の力からはいささか落ちたとはいえ、日本の野球スタイルでは十分にやれる時期での田中投手の復帰です。
今年のパリーグは更に混戦となりそう。
というか、震災10年後の移籍とは話題性がありすぎて、人気も沸騰しそうです。
楽天に流れが来ると、2013年の奇跡が起こらぬとは言えません。
たとえ2年9億出しても十分元が取れると楽天のフロントが判断してのゴーサインだったと思います。
主力の千賀投手や柳田選手が出遅れている王者ソフトバンクに取っては、大きな脅威となりそうです。
激化するパリーグに更に水を開けられないようセリーグも頑張らねば、「実力も人気もパ」になってしまいます。
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