シーズンオフ
12月に入りそろそろ来季のチーム編成も架橋の時期となりました。
全体の補強としては最後になる「現役ドラフト」が行われました。
現役ドラフトは、手探りで始まって今回で3回目となります。
思惑以上の成果が出ているといえます。
成功例よりは結果が出ない場合のほうが多い感じはしますが、それは一般のドラフトやトレードでも同じこと。
毎回しっかりとした結果も出ていますので、昨年あたりから各チームの見方も変わってきていると感じます。
補強の一つの方法として重要度が増してきていると思います。
ヤクルト、戦力整備としてはどちらかといえば今年は出遅れ気味の感じです。
はっきり見えてこないように思います。
海外投手陣総退団で石川投手にも早々と断られとこのままズルズルではと、嫌な予感がしていました。
今回のドラフトではそれなりの結果が得られてはいますが、ここは正直未知数なところです。
シーズン当初から即戦力として一軍のマウンドに上がれる人材はごく少数と思いますが、致し方ありません。
そんな状況の中での現役ドラフトです。
正直これまでの2回はヤクルト結果が出せずで、補強には繋がっていませんでした。
2022年の第1回現役ドラフトは成田翔投手(ロッテ)でした。
左の中継ぎとして期待されましたが3試合の登板にとどまってその年のオフに戦力外通告を受けています。
2023年の第2回現役ドラフトで獲得したのは北川拓己内野手(巨人)。
こちらは成田投手よりは力になったと思います。
ただ、48試合に出て打率.125(40打数5安打)1本塁打と低迷。
戦力外にはならず、来季の踏ん張りが今後を左右しそうです。
そんな中、第3回目。
蓋を開けてみましたら広島の矢崎拓也投手。
マジですか?
これは驚き!
まさかの感じです。
24年は前2シーズンに比べて登板数は減っていますが、それでも26試合で1勝1敗、防御率3.60、10ホールドの成績です。
23年は故障スタートからの栗林投手故障でクローザー24セーブ。
その疲れが出た感じの24年でしたが、実績的には十分。
ある程度計算できる投手です。
伸びが期待の柴田投手を出してしまいましたが、十分見合うと感じます。
中継ぎの大きな補強ができました。
矢崎投手は球団を通じて、
「突然のことで驚いていますが、良い転機として受け止めたい。8年間お世話になった広島東洋カープに心から感謝申し上げます。東京ヤクルトスワローズの勝利に貢献できるよう、ベストを尽くしたいと思います」とコメントしています。
慶応高校、慶応義塾大学を経て16年のドラフト1位。
木澤投手の先輩にあたります。
矢崎投手卒業の翌年に木澤投手が入学してきたのかと思います。
二人ともドラ1ですし、大学のコーチの話など共通の話題もあると思いますから、早くヤクルトに溶け込んで欲しいと思います。
今回は、大竹、細川、水谷選手のような大化け観よりも事績有りの補強を求めました。
これはこれで現役ドラフトの一つの意味はあると感じます。
一方の柴田大地投手。
今季も1試合の登板に終わりましたが、そろそろ良い感じになってきたと思っていました。
残念ではありますが、パワー系ですし、パリーグにはアジャストするのかもと思います。
どうしたわけか今季は楽天への移籍が多く、ヤフーレ、今野投手がすでに楽天入り。
コーチも森岡、奥村、雄平と、見慣れた顔が多いと思いますので、物おじせず力を発揮して欲しいと願っています。
球団を通じ、
「入団から3年間プレーさせていただきました。スワローズでは目立った活躍ができませんでしたが、この機会は自分にとっても凄くチャンスだと思って、新天地では心機一転頑張ります。3年間と短かったですが、関係者の皆さま、裏方さん、監督コーチ、そして何よりファンの皆さまに本当に感謝しています。今まで本当にありがとうございます」とコメントしています。
さて、これで焦点は海外補強です。
どんな投手が獲れるのか?
楽天は茂木選手の替わりに誰を指名するか?
ストーブリーグ、まだまだ目が離せません。
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