7月24日 オールスター2戦目 神宮球場にて
オールスターゲーム2戦目は、神宮球場で行われました。
2013年以来11年ぶり、リニューアルされることを考えますと、現球場で行われる最後の球宴となりました。
エスコンではファイターズジャックのメンバーでしたが、神宮でもヤクルトから選出された選手全員が出場し、ファンにとっては感慨深いものがありました。
先発は吉村貢司郎投手。
1イニング目は2死1,3塁のピンチになりながらも、栗原選手をサードファールフライに打ち取り、無失点に抑えました。
2回、先頭の辰己選手に1発を浴び、周東選手にタイムリーが出て2失点。
2回52球5安打2失点とほろ苦いオールスターデビューとなりました。
「真っすぐでしっかり押していければなと。なかなか抑えるのに苦労しました」
とコメントしています。
オールスターは普段の投球とは違い、自身の力試しの要素が大きいので、ストレートがどこまで通用するのか、真っ向勝負でした。
ストレートとたまにフォークといった配球で投げ切りました。
良い経験になったのではと思います。
大西広樹投手は8回に登板。
被安打6、1本塁打、4失点と、こちらもホロ苦デビューとなりました。
「緊張しました。全然ストライクが入らなくて。変化球ばかり投げてしまいました。来年も出れるように頑張ります」
こちらも良い経験になったと思います。
打者では、村上、サンタナ、長岡選手が先発。
サンタナ選手はDHでの出場となりました。
2回、安打で出塁しチャンスメイク。
その後、丸、長岡選手が連続安打し満塁になりました。
渡会選手が外野フライを打ちましたが、無理をせず、走りませんでした。
渡会選手、サンタナ選手にツッコんでいましたが、平謝り。
しかし、次打者の坂倉選手がグランドスラムを打ったので、ゆっくり歩いてホームイン。
坂倉選手はこのグランドスラムで敢闘賞とマイナビドリーム賞を受賞しましたので、走らなかったのが正解という結果になってしまいました。
シーズンでは許されませんが、球宴ならではの光景です。
サンタナ選手は次の打席でも安打を打ち、代走を出してほしいとベンチに目配せ。
何と、岡田監督は栗林選手を代走として起用。
普段ではありえない珍事で、観客を沸かせました。
久しぶりに打席に立つサンタナ選手を見て、安打2本に安心。
後半に向けて万全に準備して欲しいと思います。
神宮でいきいき頑張ったのは長岡秀樹選手です。
フルイニング出場し、1打席目は2回1死1,2塁でセンター前安打。
4回の2打席目も低めのフォークをライト前安打。
8回にはレフト線に二塁打も打ちました。
また、ファインプレーも披露し、守備でも魅せてくれました。
7回、田宮選手が打った打球はレフト前に落ちそうなところを、背走しながらジャンプして捕り、会場のファンを沸かせました。
これぞプロという技を披露し、大きく印象付けたと思います。
長岡選手に関しては、スポニチに手記が載っていましたので、一部引用します。
今回で3度目の出場ですが、過去2回は直前にケガやコロナで辞退した選手の補充選手としての出場でした。一流選手が集まる舞台で結果を出すことができたことは自信になりますし、たくさんの選手からいろいろ話を聞くことができたので、今後の引き出しにしていきたいです。
球場の360度から応援をしてもらえることは普段はないことで、これもオールスターならではですね。たくさんのご声援、本当にありがとうございました。シーズン中にここまで結果を気にせずにプレーできる機会はないので、改めて野球の楽しさを感じることができました。
最後、村上宗隆選手。
エスコンの球宴1号の後、神宮でもホームランを打ちたいと話していましたが、有言実行となりました。
5回、オースティン選手が2ランを打った直後、マチャド投手の初球をレフトに運びました。
オールスターでの2戦連発は球団では2007年のラミレス氏以来17年ぶりで、日本選手では初だそうです。
また記録が一つ生まれました。
試合後、
「いいきっかけになるというか、オールスターで初めて学びがあったなという感じです」
「いろんな人に聞いた」
と、NPBの一流選手たちとコミュニケーションを取って、糧にした模様。
「前半戦は負け試合を多く見せてしまった。少しでも順位を上げていけるように、前を向いてやっていければ」とも述べています。
後半の活躍のきっかけになってくれることを願っています。
それにしてもこうも打つのかの2日間でした。
オールスター記録も色々生まれたようです。
以下、スポニチの引用です。
全パは28安打16得点。球宴のチーム20安打以上は2001年第2戦の全セ23安打、2019年第2戦全セ20安打に次いで3度目で、全パでは2014年第2戦の18安打を抜いて球宴最多記録。球宴の両軍合計最多安打はこれまで1987年第3戦(全セ16、全パ17)と今年の第1戦の計33安打(全セ17、全パ16)だったが、これも計44安打(全セ16、全パ28)に更新している。 なお、坂倉が2回に放った満塁弾は1963年第2戦の榎本喜八(ロッテ)、1967年第3戦の大杉勝男(日本ハム)以来57年ぶり3人目、セ・リーグ初の快挙となっている。
お祭りにふさわしい結果となりました。
明日からはシーズン後半。
まずは広島と戦います。
マツダでは散々ですが、神宮ではかろうじて1勝しています。
何とか頑張ってほしいところ。
床田、大瀬良とオールスターで投げているので、カード中は当たらないかもで少し安心な自分がいます。
まぁ、九里投手は出てくるでしょうが・・・
7/24 オールスター2024 全セ 対 全パ 試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
全パ | 0 | 2 | 1 | 5 | 0 | 2 | 1 | 4 | 1 | 16 | 28 | 1 |
全セ | 0 | 4 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 10 | 16 | 1 |
バッテリー
【セ・リーグ】 吉村、戸郷、床田、大瀬良、負髙橋宏、桐敷、大西、マルティネス ‐ 坂倉、山本
【パ・リーグ】 有原、藤井、大津、勝マチャド、鈴木、松本裕、今井 ‐ 佐藤、田宮
本塁打
【セ・リーグ】 坂倉 (2回満塁 藤井)、オースティン (5回2ラン マチャド)、村上 (5回ソロ マチャド)
【パ・リーグ】 辰己 (2回ソロ 吉村)、岡 (7回ソロ 桐敷)、紅林 (8回2ラン 大西)
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