6月4日 交流戦第3ラウンド 対 埼玉西武ライオンズ 神宮球場にて カード初戦
ここのところ暫くなかった予想外の逆転サヨナラ勝ちでした。
完全に抑え込まれていましたが、最後の最後での投手交代が予想外の結果を招きました。
後一人・・・完全に抑えきっていただけに疑問が残る交代でした。
終盤いいところで追加点もあって、西武としては完全に勝ちの展開でしたが・・・思わぬ落とし穴でした。
最近は魔の9回でしたが、今度はお返しができたようです。
6/4 東京ヤクルトスワローズ 対 埼玉西武ライオンズ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E | |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | 6 | 2 |
ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1X | 4 | 5 | 0 |
・ヤクルト本塁打 なし
・西武本塁打 外崎修汰 2号 ソロ(7回) 岸潤一郎 4号 ソロ(9回)
吉村貢司郎、大西広樹、星知弥、勝田口麗斗 – 中村悠平、松本直樹 | |
今井達也、アブレイユ、負松本航 – 古賀悠斗、炭谷銀仁朗 |
先発吉村貢司郎投手。
いつもの制球ではなく少し苦しんだ感じです。
僅差、しかも相手を打ちあぐみ、追加点があまり期待できない。
「リードはしていても追われる」厳しいところで、粘った内容でした。
6回まではノーヒットピッチングと踏ん張っていましたが、さすがに堪えきれず7回先頭に初球が甘く入ってしまいました。
まあこれは致し方なしですが、そのあとここまでの緊張からか堰を切った感じで失点でした。
これも在りがちなことですが、やはりここは反省点かもしれません。
粘投でしたが、最後の締めに失敗した結果となってしまいました。
序盤から制球力を取り戻せるかが今後のカギの感じです。
大西広樹投手。
7回吉村投手の火消と、8回の回マタギ登板でした。
7回はセンター西川選手の好守に救われた感じで、何とか無失点。
抜けたと思われた打球をファインプレーでしのいでもらいました。
まあ調子の波はありますから、結果無失点でOKと言うところかと思います。
星知弥投手。
先頭にボール先行し、ストライクを取りに行って甘くでホームランは頂けません。
従来から入りが課題ですがなかなか直りません。
この失点で試合が決まってしまうところです。
幸運にも救われましたが、ここを改善できないと立ち位置が上がりません。
田口麗斗投手。
徐々に戻してきたと感じます。
そろそろ最後にしても良いように思います。
この試合は結果最後となりましたが、後一試合くらい様子を見るかな?
延長戦で最後を投げサヨナラだったので、今季初の勝利が付きました。
おめでとうございます。
これを自信に、ひのき舞台に戻っての活躍を期待します。
打線。
今井投手には全くの感じでした。
ストレートとスライダーに全くで、「分かっていても・・・」でした。
唯一立ち上がりを1,2,3番が攻略し、9回までそのスミイチ得点しか挙げられませんでした。
初回を振り返ります。
先頭の西川遥輝選手が四球を選んで出塁。
なんと打席に入った丸山選手の初球から積極的に盗塁を仕掛け成功します。
ここで丸山和郁選手がバントを成功させ、1死3塁と得点チャンスになりました。
このところ好調子が続いている長岡秀樹選手。
レフトへの先制タイムリーを打って得点が入りました。
あるべき1,2,3番の役割を見事に果たしてくれました。
その後は全く今井投手には手も足も出ずの状態が続き、7回表に2点、9回にも1点をを追加されたところで「終わったな・・・」と感じていました。
このまま今井投手が完投すれば、つけ入る隙が見当たらなかったからです。
最後、理由は分かりませんが代わってくれました。
9回、2死1,2塁。
あとひとりを処理すれば完投勝利というところでした。
球数129球でしたが、球数の関係でしょうか。
何にしても今井投手が降りたことで、流れが変わったと思います。
9回を振り返ります。
先頭丸山選手がストレートの四球で出塁しました。
すべて高めで、コントロールができていない様子でした。
しかし、期待の長岡選手が空振り三振で1アウト。
続く村上宗隆選手。
2ストライクを取られましたが、その後の4球をしっかり見極めて四球を選びます。
これが大きかった。
そして髙津監督は、村上選手の代走として、一塁に並木秀尊選手を送ります。
賭けだったと思いますが、これが効きました。
サンタナ選手空振り三振で2アウト。
ここで、投手が今井投手からアブレイユ投手にチェンジしました。
打席に山田哲人選手が入ります。
この試合、全く打てず外野フライと2三振の山田選手でしたが、5球目、外角のストレートを一閃!
打球はライトのライン際深々と落ち、長打となりました。
ファンならだれもが知っている「ここぞの山田」が発動しました。
丸山選手はもちろん、代走で入った並木選手が新幹線のような勢いで好走。
タッチもできないタイミングでホームに滑り込み、一挙同点となりました。
久しぶりに「ここぞのタイミングでおいしいところを持っていく山田哲人」を見ることができました。
試合後「1打席目から3打席目までは全然駄目だったので、この打席は絶対に決めてやると思って、しっかり強い気持ちを持っていきました」とコメント。
安打が二塁打だったので、記録も生まれました。
プロ通算300二塁打で、NPB史上77人目だそうです。
おめでとうございます。
とにかく土壇場で同点とし、首の皮が繋がりました。
10回を田口投手が三者凡退に斬ったので、流れは途絶えずヤクルトにあるように感じていました。
10回、奇跡が起こりました。
先頭の松本直樹選手が安打で出塁。
正直なところこれまでを考えますと打てそうにはなかったので、あまり期待をしていませんでしたが・・・
先頭が出ますと状況は大きく変わります。
作戦も立てやすくなり、選手のモチベーションも上がります。
1番に打順が戻り、西川選手。
しっかり四球を選んで、無死1,2塁。
この日犠牲バントを2つ成功させている丸山選手。
ここでも成功!
うまく三塁ライン際に転がし、懸命に走ります。
とはいっても、2塁から走ってくるのは松本選手。
お世辞にも速いとは言えない走力です。
しかし、わからないものです。
勝利の女神が微笑んでくれました。
丸山選手の激走で焦ったか、サードの滝沢選手が一塁へ悪送球し、ボールが後方に転がっていきました。
それを見て松本選手が激走。
頑張ってホームにたどり着き、サヨナラ!!!!!!
全く予想していなかった逆転勝ちを果たしました。
山田選手、久しぶりの活躍でした。
まあチーム状況が苦しいところで、期するものがあった感じです。
これをきっかけにしてほしいと強く願います。
そうなれば必ずチームのムードも変わりますから。
丸山選手。
復帰後少し元気がなかったのですが、攻守に光りました。
2犠打、1四球で決勝内野安打、好守で補殺と2番らしい活躍でした。
結局最後のバントは内野安打と記録されましたが、事実上は3回犠打を成功させたことになります。
正直、昨季のバントはお世辞にもうまいとは言えず、どういう変化があったのか気になっていましたが、サンスポに掲載がありましたので引用します。
この日は2犠打を含めて3度もバントに成功した。「去年、一昨年と出させてもらっているときに、なかなかバントが決まらないで、後手後手の展開になってしまった。バントの大事さは常々感じている」と、このオフは自主トレで弟子入りした青木にもコツを聞くなど猛特訓。「ピッチャーに体を向けてしまうと、どうしても固まる。気持ち半身でやるように」との助言を受け、反復練習していた。「過去2年間より練習してきた。そういう成果が出た」。師匠の青木からも手荒い祝福を受けた24歳は「冷たかったです」とうれしそうに笑った。
これだけバントが成功すると、大きな自信になったと思います。
ヤクルトには中村悠平というバント職人がいますが、それを目指して励んでもらいたいと思います。
打てることはもちろん大事ですが、ここぞで走者を進めるバントを安心して任せられるのは大きなことですから。
松本直樹選手。
延長戦では特に先頭が出ることが鍵ですから、大きなヒットでした。
中村選手のサポートのためにも攻守で結果を求めたいところです。
この一本が転機になればと思います。
また、2四球、1安打、1盗塁、ファインプレーと要所で攻守に活躍の西川遥輝選手の存在も大きかったと感じています。
最後の最後での同点からの逆転はチームの転機となりそうですが、そのキーが山田選手だったことがさらに大きな結果となりそうです。
ファンとしては、久々にスカッとした最後で、よく眠れました。
この勢いを次の試合で維持したい!
ことさら次が大事です。
今日の試合はヤクルト先発が小川泰弘投手、西武は隅田知一郎投手と発表されています。
VS
小川さん。
頼みます。
ベテラン石川さんが勝への道筋を作ってくれました。
小川投手にもここぞの粘投を期待!
プロ野球 交流戦 試合結果 2024年6月4日
東京ヤクルトスワローズ 4-3 埼玉西武ライオンズ | 神宮球場 |
横浜DeNAベイスターズ 3-1 オリックス・バファローズ | 横浜スタジアム |
中日ドラゴンズ 2-3 福岡ソフトバンクホークス | バンテリンドーム |
東京読売ジャイアンツ 18-2 千葉ロッテマリーンズ | 東京ドーム |
広島東洋カープ 0-5 北海道日本ハムファイターズ | マツダスタジアム |
阪神タイガース 1-3 楽天ゴールデンイーグルス | 甲子園 |
プロ野球 セリーグ 順位表 2024年6月4日
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 55 | 28 | 23 | 4 | .549 | 0.0 | |
2 | 50 | 24 | 22 | 4 | .522 | 1.5 | |
3 | 54 | 26 | 24 | 4 | .520 | 0.0 | |
4 | 53 | 25 | 27 | 1 | .481 | 2.0 | |
5 | 54 | 23 | 26 | 5 | .469 | 0.5 | |
6 | 53 | 20 | 29 | 4 | .408 | 3.0 |
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