交流戦 ヤクルト 対 ソフトバンクホークス カード初戦
内容は負けていましたが、勝負には勝てました。
野球はやはりやってみないと何が起こるか分からないものです。
このところとんとご無沙汰の思いがけない逆転勝ちでした。
くしくもあだち充コラボデー
相手剛腕投手にきりきり舞いをさせられ、三振の山を築き、もう諦めの9回、先頭四球を足掛かりに3番がホームランで同点、延長10回、今度はファームから上がったばかりのヤンスワが奇跡の逆転ホームランを打ってサヨナラを決める
出来すぎ? まるで漫画のような展開でした。
それにしても、モイネロ投手圧巻でした。
ストレート、チェンジアップ、カーブなど全ての球種が良く、特に大きく鋭いカーブが抜群でした。
終盤はさすがにキレが落ちましたが、そこはギアを上げる余裕のストレートを使ってなかなか見られない快投でした。
見ごたえありの投球。
ヤクルト打線は完全にきりきり舞でした。
このくらいの内容ですと相手とは言え見とれる感じです。
すごい内容の時ほど勝てないところもよくあるところです。
本人も勝てませんでしたが、すごく良い気持ちなのではないでしょうか。
では試合を振り返り、所感を書き留めたいと思います。
6/6 ヤクルト 対 ソフトバンク スコア
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | H | E | |
SB | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1X | 3 | 5 | 0 |
・ヤクルト本塁打 オスナ 3号 2ラン(9回) 武岡 龍世 1号 ソロ(10回)
・ソフトバンク本塁打 なし
![]() |
山野太一、大西広樹、田口麗斗、金久保優斗、勝石山泰稚 – 中村悠平 |
![]() |
モイネロ、オスナ、負松本裕樹 – 海野隆司 |

武岡1号でサヨナラ出典ヤクルト公式サイト2025/06/06
投手陣
先発山野太一投手。
今季では一番の出来でした。
やはり制球が安定すれば、自信を持って投げられるわけで、ストレートに威力があり、変化球も切れるとなって、歯車が上手く噛み合っていた印象です。

山野6回1失点の好投出典ヤクルト公式サイト2025/06/06
相手のモイネロ投手が圧巻の内容でした。
何しろ8回を投げ終わるまで18奪三振ですから・・・

モイネロ圧巻の投球出典スポニチ2025/06/06
点を与えると即負けになることで、対抗意識も好投の要因かもしれません。
相手が良いと引きずられて好投することは良くあります。
今季期待されながらなかなか自分の投球が出来ずでしたが、この好投が自信に繋がればと思います。
気持ちの持ち様がポイントの選手ですから・・・前日のアビラ投手の熱投での勝ちが好作用と感じました。
貴重な左腕先発です。
次回の内容に期待です。
この試合、モイネロ投手に扇風機状態で勝ち目が全くでしたが、最後逆転できました。
逆転は踏ん張った山野投手の働きが大きかったと感じます。
大西広樹投手。
1イニング目は無失点。
2イニング目は痛い失点でしたが、回跨ぎは少し疑問の継投でした。
あえて回跨ぎをさせる状況では無いところですし、まだ本調子ではない内容でしたから。
1イニング抑え切ったことで十分の感じです。
田口麗斗投手。
このところ火消が失敗しており、以前までの力がなくなってきたように思いますが、この試合では踏ん張りました。
1死満塁で栗原選手でしたが、外角低め見送ればボールのスライダーでした。
栗原選手には外角のストレートで2ストライクを取っており、振らざるを得なかったかもしれません。
そこに上手くスライダーを投げ切り、併殺し、無失点で切り抜けました。
今まで失敗続きでしたので、本人もこみ上げるものがあったのでしょう。
吠えていました。
いずれにしても、この回を1失点だけで切り抜けましたので、それが9回の同点劇へ流れを呼びました。
石山泰稚投手。
やはり好調。
ここはしばらく心配しなくても大丈夫な感じです。
先発が試合を作れば、中はやり繰りしながら徐々に調子を上げ、最後は安定しているので、ソフトバンク打線といえど得点を挙げることはできませんでした。
打線はコツコツ点をしぶとく取ってクローザーに回す・・・でしょうか。
そうしたいのはやまやまなれど、そうできずに何度苦汁をなめたことか・・・
打線
やはり連打を期待できないところでの一発の威力は前の試合と同じです。
誤算のロベルト・オスナ投手。
先頭の中村悠平選手にストレートの四球。
ホセ・オスナ選手にも2球ボールと、自ら追い込まれてしまいました。
6球連続外れで、ストライクを取りに来た球が甘く入ったことはありましたが、しっかり仕留めたホセ・オスナ選手の勝ちでした。

オスナ9回同点3号2ラン含む2安打2打点の活躍出典ヤクルト公式サイト2025/06/06
ホームランがあるバッターにストライクが欲しい状況を作ってしまった失敗でした。
久しぶりの一発、得点力が上がらないところですからこの先も期待です。
やはり現状オスナ、サンタナ選手に期待せざるをえませんから・・・
武岡龍世選手。
前日澤井、伊藤選手に先を越されましたが、思い切り振り切って追いつきました。

武岡1号でサヨナラ出典ヤクルト公式サイト2025/06/06
なんといっても今は大チャンス。
ここを物にしないとそうチャンスがめぐってくるものではありません。
ホームランはしっかりとらえたことの延長です。
やはり長岡選手同様に率を稼ぐタイプで、その意味では6回のうまく合わせて持って行ったヒットが持ち味と思います。
こここを伸ばしたいところです。

サヨナラ後監督のの祝福を受ける武岡出典サンスポ撮影・長尾みなみ2025/06/06
--ファンの声援を浴びて
「先週までファームにいたので、ファームでは考えられない声援で嬉しいです」
--打席を振り返って
「とりあえず塁に出てつなぐことを考えて、結果はその後ついてくると思って、自分を信じて振り抜きました」
--一発を狙っていた
「狙っていないです。いい感じに当たってくれて、角度もいい感じに上がってくれた」
--ダイヤモンドを回った感想は
「人生でサヨナラホームランを打ったのが初めてなので、すごく皆さんの歓声も聞こえて、人生で忘れられない瞬間だと思います」
--チームメートからびしょ濡れにされ
「寒いです。ただただ寒いです」
--今どんな思いでプレーしている
「チーム状況は厳しいですけど、個人的にはチャンスなので頑張るしかない。これからも頑張っていきたい」
--ファンに向けて
「チーム状況が厳しくて、連敗が続いてましたけど、皆様、熱いご声援のほどよろしくお願いします」
これを切っ掛けに低迷からブレイクしたいところです。
前日に続いて若手が結果を出して少し明かりが見えたとも言えます。
次々に結果を出せれば競争の原理も働きます。
これで2連勝ですが、4月8、9日以来の連勝ということで、約2か月ぶりです。
この勢いで今日も頑張ってほしい。
今日はデーゲームです。
先発はヤクルトが吉村貢司郎投手、ソフトバンクは上沢直之投手と発表されています。
vs
モイネロ選手よりは組みやすいかとは思いますが、心して挑んで欲しいと思います。
プロ野球 交流戦 試合結果 2025年6月6日
東京ヤクルトスワローズ 3-2 福岡ソフトバンクホークス | 神宮球場 |
横浜DeNAベイスターズ 2-1 北海道日本ハムファイターズ | 横浜スタジアム |
阪神タイガース 1-0 オリックス・バファローズ | 甲子園 |
中日ドラゴンズ 3-2 千葉ロッテマリーンズ | バンテリンドーム |
東京読売ジャイアンツ 0-2 東北楽天ゴールデンイーグルス | 東京ドーム |
広島東洋カープ 3-2 埼玉西武ライオンズ | マツダスタジアム |
プロ野球 セリーグ 順位表 2025年6月6日
順位 | チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
56 | 33 | 21 | 2 | .611 | 0.0 |
2 | ![]() |
54 | 29 | 22 | 3 | .569 | 2.5 |
3 | ![]() |
53 | 26 | 25 | 2 | .510 | 3.0 |
4 | ![]() |
56 | 28 | 27 | 1 | .509 | 0.0 |
5 | ![]() |
55 | 24 | 29 | 2 | .453 | 3.0 |
6 | ![]() |
51 | 16 | 33 | 2 | .327 | 6.0 |
コメント